複数マシン環境での AppScan® ソース コンポーネントのインストール

AppScan® ソース コンポーネントは複数のマシンにインストールすることができます。このシナリオでは、コンポーネントは、複数マシン環境で展開されています。HCL® AppScan® ライセンス・サーバーAppScan® Enterprise ServerAppScan® ソース のクライアント製品および AppScan® ソース・データベース は、すべて別のマシンにインストールされています。

このタスクについて

このシナリオは、次の 5 つのセクションに分かれています。
重要:
  • AppScan® ソース で必要なコンポーネントをインストールする前に、そのコンポーネントがご使用のオペレーティング・システムをサポートしていることを確認するため、コンポーネントのシステム要件を参照してください。
  • 適切なライセンスを取得します。「AppScan Source 製品のライセンスの取得および適用方法」を参照してください。

マシン A への HCL® AppScan® ローカル・ライセンス・サーバー のインストール

HCL® AppScan® ライセンス・サーバー は、AppScan® Enterprise Server ライセンスをホスティングするために使用されます。これは、AppScan® ソース フローティング・ライセンスのホスティングにも使用できますが、これについては、以下の説明では取り上げません。

このタスクについて

サポートされる HCL® AppScan® ライセンス・サーバー バージョンが既にインストールされている場合は、HCL® AppScan® ライセンス・サーバー のインストールについて説明する手順をスキップできます。License Key Administrator の起動およびライセンスのインポートについて説明する手順に進みます。サポートされている HCL® AppScan® ライセンス・サーバー のバージョンについては、 AppScan® Enterprise Server システム要件 および AppScan® ソース システム要件 に説明されています。

手順

  1. HCL® AppScan® License Key Server イメージ (AppScan® ソース 製品 DVD にあるか、または FlexNet OperationsAppScan® ソース eAssembly の一部としてダウンロードされています) を見つけます。
  2. イメージをローカル・ドライブに抽出し、生成されたディレクトリー内の RLKSSERVER_SETUP\disk1\launchpad.exe を実行します。
  3. HCL® AppScan® ライセンス・サーバー インストーラーで、「インストールまたは更新」HCL® AppScan® ローカル・ライセンス・キー・サーバーをクリックします。
  4. HCL®インストール・マネージャー がまだシステムにインストールされていない場合には、インストール用に起動されます。
    1. 「パッケージのインストール」ウィザードの最初のページで、「HCL®インストール・マネージャー」チェック・ボックスとその下のすべての項目のチェック・ボックスが選択されていることを確認します。「次へ」をクリックします。
    2. 「ライセンス」ページで、ご使用条件を読みます。ご使用条件の条項に同意するときは、「使用条件の条項に同意します」をクリックし、「次へ」をクリックします。
    3. 「位置」ページでインストール・ディレクトリーを指定して「次へ」をクリックします。
    4. インストールされる内容の概要が「概要」ページに表示されます。選択内容を変更する場合は、「戻る」をクリックして、前のページに戻ります。インストールの選択内容がそのままでよければ、「インストール」をクリックします。
    5. インストールが完了したら、「Installation Manager の再起動」をクリックします。これによって インストール・マネージャー が起動し、インストールできるようになります。
  5. 「パッケージのインストール」ウィザードの最初のページで、「HCL® AppScan® ローカル・ライセンス・キー・サーバー」チェック・ボックスとその下のすべての項目のチェック・ボックスが選択されていることを確認します。「次へ」をクリックします。
  6. 「前提条件」ページで、すべてのアプリケーションを閉じてアンチウィルス・ソフトウェアを無効にするように指示されます。これらの予防タスクを完了してから「次へ」をクリックします。
  7. 「ライセンス」ページで、ご使用条件を読みます。ご使用条件の条項に同意するときは、「使用条件の条項に同意します」をクリックし、「次へ」をクリックします。
  8. 「位置」ページでインストール・ディレクトリーを指定して「次へ」をクリックします。
  9. 必要に合わせて「パッケージ・グループ」ページへの入力を行います (例えば、インストール・マネージャー を使用するのが初めてであり、既存のパッケージ・グループがない場合には、デフォルト設定のままにしてください)。「次へ」をクリックします。
  10. 「翻訳」選択ページで、インストールする各国語を選択します。「次へ」をクリックします。
  11. 「フィーチャー」ページで、すべてのフィーチャーが選択されていることを確認して、「次へ」をクリックします。
  12. インストールされる内容の概要が「概要」ページに表示されます。選択内容を変更する場合は、「戻る」をクリックして、前のページに戻ります。インストールの選択内容がそのままでよければ、「インストール」をクリックします。
  13. インストールが完了したら、「終了」をクリックして HCL®インストール・マネージャー を閉じます。
  14. Windows の「スタート」メニューから HCL® AppScan® License Key Administrator を起動します (「プログラム」メニューで、「IBM Rational」 > 「License Key Administrator」を起動します)。
  15. HCL® AppScan® License Key Administrator が開始すると、License Key Administrator ウィザードのプロンプトが表示されます (ウィザードが自動的に開かない場合は、メイン・メニューから「ライセンスキー」 > 「ライセンスキーウィザード」を選択します)。ウィザードで、「Rational ライセンス ファイルをインポート」を選択して「次へ」をクリックします。
  16. 「ライセンス・ファイルのインポート」パネルで「参照」をクリックして、AppScan® Enterprise Server ライセンス・ファイルにナビゲートします。参照ダイアログ・ボックスでそのファイルを開き、「インポート」をクリックします。
  17. インポートする 1 つまたは複数のライセンスを確認すると、「ライセンス・サーバーの再起動」ダイアログ・ボックスが開きます。「はい」をクリックして、ライセンス・サーバーを再始動します。ライセンス・サーバー・サービスの始動が失敗した場合は、Windows サービス管理ツールを開きます。ツールで、「FLEXlm License Manager」を見つけて開始します。

マシン B への HCL® AppScan® Enterprise Server のインストール

Enterprise Server のインストール方法については、HCL®「ソフトウェア製品資料」の対話式インストール・ガイドを参照してください。

このタスクについて

AppScan® Enterprise 計画およびインストール・ガイド」には、HCL® AppScan® Enterprise Server のインストール・イメージに付属しています。対話式インストール・ガイドは、次の場所で参照できます: http://help.hcltechsw.com/appscan/Enterprise/10.0.2/helpindex_ase.html (例えば、バージョン 10.0.0 の対話式インストール・ガイドは、http://help.hcltechsw.com/appscan/Enterprise/10.0.2/topics/roadmap_ase_install.html にあります)。

マシン C への AppScan® ソース クライアント製品のインストール

このタスクについて

AppScan® ソース クライアント製品および AppScan® ソース・データベースをインストールする順序は自由です。クライアント製品をインストールしてからデータベースをインストールしても、その逆でも構いません。

手順

  1. HCL® AppScan® ソース 製品の zip ファイルを見つけます (AppScan® ソース メディア・パックにあるか、または FlexNet Operations で AppScan® ソース eAssembly の一部としてダウンロードした電子イメージにあります)。
  2. イメージをローカル・ドライブに解凍します。そのディレクトリーは、以下の通りです。
    • Microsoft Windows: 実行 AppScanSrc_Installer.exe
    • Linux:setup.bin を root として実行します。

    インストール・ウィザードの起動に関する詳細は、インストール・ウィザードの開始 に記載されています。

  3. インストール・パネルに表示される各国語を選択できる画面が表示されます。言語を選択し、「OK」をクリックして続行してください。
  4. インストール・ウィザードには、ライセンスに関する重要な通知が表示されます。ライセンスの詳細については、「AppScan Source 製品のライセンスの取得および適用方法」を参照してください。HCL ライセンスが利用可能な場合は、「OK」をクリックして続行します。
  5. インストール・ウィザードを起動すると、「ようこそ - インストール・ウィザード」パネルが開き、現在開いているアプリケーションをすべて終了することを勧めるメッセージが表示されます。「次へ」をクリックして、インストール手順を開始します。
  6. 「コンポーネントの選択」インストール・パネルで、「クライアント・コンポーネントの選択」を選択し、インストールするコンポーネントを選択します。
    • AppScan® Source for Analysis
    • AppScan® Source コマンド行インターフェース
    • AppScan® Source for Development for Visual Studio 2019
    • AppScan® Source for Development for Eclipse、RAD、MobileFirst (デフォルトでは未選択)

    デフォルトでは、「クライアント・コンポーネントの選択」を選択する場合、AppScan® Source for Development プラグイン・コンポーネントが選択解除されて、それ以外のすべてのコンポーネントが選択されています。

    インストールしたいコンポーネントを選択したら、「次へ」をクリックして次のインストール・パネルに進みます。

  7. 「モデルのインストール」インストール・パネルでは、AppScan® ソースAppScan® Enterprise Server と連携するように構成するか、スタンドアロン・ツールとして構成するかを指定できます。
    • AppScan® ソース エンタープライズ・モード

      スキャン構成、フィルター、ルール、および評価は AppScan® ソース クライアント間で共有できます。

    • AppScan® ソース スタンドアロン・モード

      スキャン構成、フィルター、ルール、および評価はローカルに格納され、AppScan® ソース クライアント間で共有できません。

    選択した後に、 「次へ」 をクリックして、次のインストール・パネルに進みます。
  8. 「インストール・ターゲットの指定」ページで、インストール・ディレクトリーを指定します。オペレーティング・システムごとのデフォルトのディレクトリーは、次のとおりです。
    • 64 ビット・バージョンの Microsoft Windows:
      <SYSTEMDRIVE>:\Program Files\HCL\AppScanSource
    • Linux: root ユーザーの場合は、インストール・ウィザードによってソフトウェアが /opt/hcl/appscansource にインストールされます。root ユーザーではない場合は、デフォルトでは <home_directory>/AppScan_Source にインストールされる AppScan® Source for Development Eclipse プラグインをインストールできます。
    重要:
    • インストール・ディレクトリー名には、英文字のみを使用できます。名前に英文字以外の文字が使用されているフォルダーは許可されません。
    • Windows にインストールする場合、AppScan® ソース コンポーネントをインストールするには管理者特権が付与されている必要があります。
    • Linux にインストールする場合、AppScan® ソース サーバー・コンポーネントをインストールするには、root 特権が必要です。

    「次へ」 をクリックして、次のインストール・パネルに進みます。

  9. Automation Server を起動するにはユーザー名とパスワードを入力します。

    「サーバー接続」ページで AppScan® Enterprise サーバーの詳細を既に指定している場合は、Automation Server ホストが有効になります。

    「次へ」 をクリックして、次のインストール・パネルに進みます。

  10. 言語パックの選択パネルで、インストールする言語パックを選択します。言語パックをインストールすると、AppScan® ソース のユーザー・インターフェースは、オペレーティング・システムがそのロケールで動作している場合、その言語で表示されます。

    デフォルトでは、「英語」が選択されています (これは選択解除できません)。インストール・ウィザードで英語以外の言語が表示されている場合 (つまり、インストール・ウィザードの「ようこそ」パネルで英語以外の言語が選択されている場合)、このパネルでもその言語が選択されます (ただし、選択解除できます)。

    インストールする言語パックを選択したら、「次へ」をクリックして次のインストール・パネルに進みます。

    注: 特定の言語パックをインストールしていない場合、インストール後にその言語を追加することはできません。
  11. ご使用条件の条項を確認して同意し、「次へ」をクリックして続行します。
  12. 先に進む前に、インストール・オプションの概要を確認します。選択内容を変更する場合は、「前へ」をクリックして、前のページに戻ります。インストールの選択内容がそのままでよければ、「インストール」をクリックします。インストーラーによって、ハード・ディスクにファイルがコピーされます。

    Linux サーバー・インストール場合のみ、ファイルをコピーした後、デーモン・ユーザーを指定する必要があります。デフォルト・ユーザー ounce を作成する場合は「ユーザー 'ounce' を作成」を選択し、既存のユーザーで実行する場合は「既存のユーザーで実行」を選択します。(インストールによって、ユーザーが存在することが検証されます。選択されたユーザーには有効なシェルが必要となることに注意してください。)

    インストール中に「キャンセル」をクリックすると、そのタイミングにかかわらず、すべてのコンポーネントがアンインストールされます。

  13. 「インストール完了」パネルでは、HCL® AppScan® ソース License Manager の起動」を選択することにより、インストール・ウィザードの終了後にただちに製品のアクティベーションを開始できます。「完了」をクリックして標準インストールを完了し、インストール・ウィザードを終了します。
  14. License Manager ユーティリティーで、以下のようにします。
    1. ライセンス・ファイルを適用するには、「インポート」をクリックしてからダウンロード済みの AppScan® ソース ライセンスを参照します。
    2. フローティング・ライセンスを適用するには、「ライセンス・サーバーの構成」をクリックし、「追加」をクリックします。フローティング・ライセンスを格納しているホスト・マシンに関する情報を入力します。
    追加のアクティベーション手順については、ソフトウェアのアクティブ化を参照してください。

AppScan® ソース へのログイン

このタスクについて

ログイン時に要求されるフィールドの説明については、下記のセクションを参照してください。詳しくは、AppScan ソース 製品から AppScan Enterprise Server へのログインを参照してください。

手順

  • ユーザー ID: ユーザー ID を指定します。
  • パスワード: ユーザー ID のパスワードを指定します。
  • AppScan Enterprise Server: 既存の URL 形式で AppScan® Enterprise Server インスタンスのホスト名を指定します。このインストール・シナリオでは、AppScan® Enterprise Server がインストールされているマシンの完全修飾ホスト名を指定します。
    ヒント: 完全修飾ホスト名を入力してもうまくいかない場合には、ホスト・マシンの IP アドレスを入力してみてください。