AppScan Enterprise Server の概説

AppScan® Enterprise Server は、別個にインストール可能なコンポーネントです。このサーバーは、一元的ユーザー管理機能と、AppScan ソース・データベース を介して評価を共有するためのメカニズムを提供します。さらに、管理者が AppScan Enterprise ServerEnterprise Console コンポーネントをインストールしている場合は、Enterprise Console に評価を公開できます。Enterprise Console は、レポート機能、問題管理、トレンド分析、ダッシュボードなど、評価に関する作業を行うためのさまざまなツールを備えています。ほとんどの AppScan ソース 製品およびコンポーネントは、AppScan Enterprise Server と通信する必要があります。通信がない場合、AppScan Source for Analysisスタンドアロン・モードで使用し、AppScan Source for Development をローカル・モードで使用できます。

重要: AppScan ソース および AppScan Enterprise の一部のバージョンでは、AppScan ソース から AppScan Enterprise Server に接続するためにこの 2 つの製品のバージョンとリリース・レベルは一致していなければなりません。システムの要件や互換性については、「システム要件およびインストールの前提条件」を参照してください。

AppScan Enterprise Server を実行するために必要なハードウェアおよびソフトウェアについて詳しくは、「AppScan Enterprise Serverシステム要件」 を参照してください。

AppScan Enterprise Server のインストールの詳細については、「HCL ソフトウェア製品資料 (AppScan Enterprise 資料)」にある AppScan Enterprise 計画およびインストール・ガイド または AppScan Enterprise Server ユーザー・アシスタンスを参照してください。

AppScan ソース と併用する場合、AppScan Enterprise Server には、AppScan ソース インストール・ウィザードによって AppScan ソース のスキーマとデータが適用された既存の Oracle データベース・サーバーが必要です。

重要:
接続先の AppScan Enterprise Server の NIST 800-131a コンプライアンスが有効になっている場合、Transport Layer Security V1.2 を適用するように AppScan ソース を設定する必要があります。Transport Layer Security V1.2 が適用されていない場合、サーバーに接続できません。
  • AppScan ソース・データベース をインストールしていない場合 (クライアント・コンポーネントのみをインストールしている場合など)、<data_dir>\config\ounce.ozsettings (<data_dir>AppScan ソース プログラム・データの場所です。詳細は インストールとユーザー・データ・ファイルの場所) を変更して Transport Layer Security V1.2 を適用できます。このファイルで、以下の設定を見つけます。
    <Setting
    		 name="tls_protocol_version"
    		 read_only="false"
    		 default_value="0"
    		 value="0"
    		 description="Minor Version of the TLS Connection Protocol"
    		 type="text"
    		 display_name="TLS Protocol Version"
    		 display_name_id=""
    		 available_values="0:1:2"
    		 hidden="false"
    		 force_upgrade="false"
    	/>

    設定で value="0"value="2" に変更し、ファイルを保存します。

  • AppScan ソース・データベース をインストールしている場合は、AppScan ソースEnterprise Server の両方をインストールした後に、HCL® AppScan Enterprise Server データベース構成ツールでトランスポート層セキュリティー V1.2 を適用します。

HCL AppScan Enterprise Server データベース構成ツールについては、AppScan Enterprise Server への AppScan ソース・データベースの登録を参照してください。