スケジューラーの制限

多数のプロセスがシステムに大量の要求を送ると予想される場合は、制限を使用してパフォーマンスを管理します。スロットルは、「設定」>「構成」ページでセットアップするスケジューラー・グループに基づきます。グループに制限しきい値を割り当て、スケジュールをそのグループに関連付けます。

制限しきい値とは、そのグループに関連付けられた、同時実行が可能な実行の最大数です。サーバー上でのリソース消費量を削減するには、制限しきい値を小さい値に設定することができます。制限を適用できるのは、IBM® Marketing Software Scheduler で作成されたスケジュールのみです。

デフォルトグループの無制限しきい値

すべてのスケジュールは制限グループに所属していなければなりません。あるスケジュールについて制限を有効にしたくない場合は、そのスケジュールを「デフォルト」スケジューラー・グループ (スケジュールの作成時に「スケジューラー・グループ」フィールドでデフォルトで選択されているオプション) のメンバーにしてください。このグループの制限しきい値は高いので、事実上は制限がないのと同じ意味になります。

制限の例外

フローチャートを Campaign 内部で、または Campaign unica_svradm ユーティリティーを使用して実行する場合、これらの実行は制限しきい値にはカウントされず、即時に実行されます。

制限の例

  • システム・リソースが心配な場合、制限を使用してサーバーへのロードを管理することができます。例えば、多数の複雑な Campaign フローチャートを実行しなければならない場合、同時に実行できるフローチャートの数を制限する制限グループにそれらを割り当てることができます。この制限は、Campaign サーバーまたはマーケティング・データベースへのロードを管理するのに役立ちます。
  • 制限を使用して、スケジュールの優先順位を設定できます。制限しきい値の大きいグループに高優先順位のスケジュールを割り当てることによって、システム・リソースをできる限り効率的に使用してこれらのスケジュールが実行される状況を確保することができます。低優先順位のスケジュールは、制限しきい値の小さいグループに割り当ててください。
  • 反復パターンを使用してスケジュールされたフローチャートがある場合は、制限を使用して、実行が重ならずに順序よく行われるようにすることができます。例えば、10 時間の間、毎時間実行されるように設定された反復パターンを持つフローチャートをスケジュールに入れたとします。そのフローチャートで、1 つの実行を完了するのに 1 時間以上かかる場合、直前の実行が完了する前に次の実行が開始しようとする可能性があります。この場合、まだ実行中のフローチャートがロックされるため、次の実行は失敗する結果になります。これが起こらないようにするには、しきい値 1 の制限グループを作成し、フローチャートのスケジュールをこのグループに割り当てることができます。