複数の実行の完了に依存するスケジュール

「開始時期」ドロップダウン・リストで「他のタスクの完了時」オプションを使用すると、他の複数のスケジュールの実行が完了した時点で初めてスケジュールを実行するように、スケジュールを構成できます。

例えば、反復パターンを持つスケジュール S1 をセットアップしたとします。S1 には、S1 の実行が正常終了するたびに送信されるトリガーがあります。S2、S3、S4 の 3 つのスケジュールは、S1 からの発信トリガーを受け取ると開始するように構成されています。さらにスケジュール S5 は、S2、S3、S4 が正常に終了すると実行するようにセットアップできます。S5 が実行されるのは、従属する 3 つの実行すべてが完了した場合のみです。次の図は、この例を示しています。

このトピックで説明される複数のトリガーの例を示す図。

この例に示すようなシナリオをセットアップするには、「開始時期」ドロップダウン・リストの「他のタスクの完了時」オプションを使用して S5 を構成します。

このようにして他の実行に従属する実行を構成する場合には、以下の考慮事項に注意してください。

  • 構成しているスケジュールが従属するスケジュールは、繰り返し実行されるスケジュールであってはなりません。先ほどの例の場合、S2、S3、S4 は繰り返し実行されないスケジュールである必要があります。ただし、S1 が繰り返し実行されるので、S2、S3、S4 は S1 の実行に基づいて実際には繰り返されます。
  • 他のスケジュールに従属するスケジュールも、繰り返し実行されるスケジュールであってはなりません。この例の場合、S5 は繰り返し実行されないスケジュールである必要があります。この場合も、S1 が繰り返されるので、S5 も同じように実際には繰り返されます。
  • 他のスケジュールに従属するスケジュールを、他のスケジュールの「他のタスクの完了時」オプションの条件として使用することはできません。この例の場合、S5 を他のスケジュールの「他のタスクの完了時」オプションの条件として使用することはできません。
  • 「他のタスクの完了時」オプションを使用して構成したスケジュールを削除する場合、最初に、「他のタスクの完了時」オプションを削除するために構成を変更する必要があります。その後、スケジュールを削除できます。