IBM Cognos レポートのパフォーマンス上の考慮事項

レポートは、視覚的要素が加わることで大量のデータがスキャンしやすくなるので、ダッシュボードに追加するには魅力的なコンポーネントです。しかし、レポートには追加の処理リソースが必要になるため、多数のレポートが含まれているダッシュボードに多数のユーザーが定期的にアクセスする場合には、パフォーマンスが問題になる可能性があります。

組織はその必要性に応じてデータを調整してさまざまな方法で使用しますが、このセクションでは、IBM® Cognos® レポートが含まれるダッシュボードのパフォーマンスを改善するうえで役立つ一般的なガイドラインを示します。これらのガイドラインはすべて、高度にリソース集約型である IBM Cognos レポート・ポートレットに適用されます。

での実行のスケジューリング IBM Cognos

IBM Cognos 一定間隔で実行されるようにレポートをスケジュールすることができます。レポートをスケジュールに入れると、そのレポートが含まれているダッシュボードにユーザーがアクセスするたびにレポートが実行されることはなくなります。その結果、レポートが含まれているダッシュボードのパフォーマンスが向上します。

Cognos でスケジュールできるのは、ユーザー ID パラメーターを含まない IBM Marketing Software レポートだけです。レポートに ID パラメーターがない場合は、すべてのユーザーが同じデータを表示できます。データは、ユーザーに基づいてフィルター操作されません。以下のポートレットをスケジュールに入れることはできません。

  • すべての事前定義された Campaign ポートレット
  • Marketing Operations の自分のタスク・サマリーおよび自分の承認サマリーの事前定義ポートレット

レポートのスケジューリングは、IBM Cognos で実行するタスクの 1 つです。 スケジューリングに関する一般情報について、詳しくは Cognos 資料を参照してください。ダッシュボード・ポートレットの特殊なスケジューリング要件については、ダッシュボード・レポートのスケジュールを参照してください。

データに関する考慮事項

レポートに含まれているデータに基づいてスケジュールされた実行を計画する必要があります。例えば、「過去 7 日間のオファー・レスポンス」ダッシュボードを毎晩実行して、現在日の前の 7 日間に関する情報がこのダッシュボードに入るようにすることができます。一方、「市場金融ポジション」ダッシュボード・レポートでは四半期ベースの金融指標が比較されるので、このダッシュボード・レポートを週 1 回実行するよう選択することもできます。

ユーザ期待値

追加のスケジュール要件は、レポートの対象ユーザーがどの程度の頻度のデータ更新を期待しているかということです。これについては、スケジュールを計画するときにユーザーと相談する必要があります。

ガイドライン

ここに示すのは、ダッシュボードの IBM Cognos レポートのスケジューリングを計画するうえで役立つ大まかなガイドラインです。

  • ロールアップ情報を含むレポートは、一般に、毎晩実行するようにスケジュールします。
  • 多数の計算を含むレポートは、1 つのスケジュールにまとめます。