手動マイグレーションによるバージョン 11.0.0 からのアップグレード

Marketing Platform アップグレード・インストーラーにより、アップグレードに必要なすべてのデータ・マイグレーションを自動的に実行できます。ただし、組織のポリシーで自動的なマイグレーションが許可されない場合、Marketing Platform を手動でアップグレードするためのマイグレーション手順を実行する必要があります。

始める前に

同じディレクトリー内に以下のインストーラーがあることを確認します。

  • IBM® Marketing Software マスター・インストーラー
  • Marketing Platform インストーラー

Marketing Platform バージョン 11.1.0 に手動でアップグレードする場合、SQL スクリプトを実行し、コマンド・ライン・ユーティリティーをいくつか実行してシステム・テーブルにデータを設定する必要があります。Marketing Platform のインストール済み環境が正常に機能し、ユーティリティーを実行できることを確認してください。これらのユーティリティーの使用に関する詳しい情報 (共通タスクのコマンド例を含む) は、以下のトピックで参照できます。

ユーティリティーは、Marketing Platform インストール済み環境の下の tools\bin ディレクトリーにあります。

他のバージョンからのアップグレードに関する情報は、Marketing Platform のアップグレード・シナリオを参照してください。

手順

  1. Marketing Platform システム・テーブル・データベースのバックアップ・コピーを作成します。
    重要: このステップはスキップしないでください。アップグレード操作が失敗した場合、データベースをロールバックすることはできず、データが破損します。
  2. Marketing Platform 配置を配置解除します。
  3. IBM Marketing Software マスター・インストーラーを実行します。 IBM Marketing Software マスター・インストーラーが開始します。IBM Marketing Software マスター・インストーラーの開始後は、以下の指示に従います。
    • インストール・ディレクトリーの選択を求めるプロンプトが IBM Marketing Software マスター・インストーラーから出されたら、ルート・インストール・ディレクトリーを選択します (このルート・ディレクトリーの下にある Marketing Platform インストール・ディレクトリーではありません)。
    • Marketing Platform データベース接続情報の入力を求めるプロンプトが IBM Marketing Software マスター・インストーラーから出されたら、現行の Marketing Platform システム・テーブルに関する情報を入力します。

    IBM Marketing Software マスター・インストーラーが一時停止し、Marketing Platform インストーラーが開始します。

  4. Marketing Platform インストーラーの実行中に、以下のステップを実行します。
    1. インストール・ディレクトリーを求めるプロンプトが Marketing Platform インストーラーから出されたら、現行の Marketing Platform インストールのディレクトリー (通常 Platform という名前) を選択します。
    2. インストーラーが、Marketing Platform の前のインストール済み環境のバックアップ・コピーを作成することを許可します。
    3. 「手動データベース・セットアップ」を選択します。
    4. 「Platform の構成の実行」チェック・ボックスをクリアします。
    5. インストール・ウィザードの残りのステップに従い、要求される情報を入力します。
  5. システム・テーブルに対して以下のスクリプトを実行します。 DB_Type は、データベースのタイプです。
    表 1. バージョン 11.0.0 からアップグレードするための SQL スクリプト
    ファイル詳細 ファイルの場所
    ManagerSchema_DB_Type_111upg.sql Marketing Platform インストール済み環境の db\upgrade1101to111 ディレクトリー
  6. populateDb ユーティリティーを使用して、システム・テーブルにデフォルトの Marketing Platform 構成プロパティー、ユーザーとグループ、およびセキュリティーの役割と権限のデータを設定します。

    populateDb ユーティリティーは、Marketing Platform インストール済み環境の tools\bin ディレクトリーにあります。コマンド例: populateDb -n Manager

  7. 以下の説明に従い、configTool ユーティリティーを使用して構成プロパティーをインポートします。
    重要: 次の表に示す順序でインポートを実行します。
    表 2. バージョン 11.0.0 からアップグレードするための構成プロパティー
    ファイル詳細 コマンド例
    • ファイル: watsonAssistant_navigation.xml
    • 場所:Marketing Platform インストール済み環境の <PLATFORM_HOME>\conf\watsonAssistant_navigation.xml ディレクトリー
    • 目的: Affinium | スイート | uiNavigation | mainMenu | Analytics|
      Watson Assistant 構成ノードのインポート
    configtool.bat -vp -p "Affinium|suite|uiNavigation|mainMenu|Analytics" -f "<PLATFORM_HOME>\conf\watsonAssistant_navigation.xml"
  8. 前のステップで構成プロパティーをインポートしたら、変更を適用するために、Marketing Platform を配置した Web アプリケーション・サーバーを再始動してください。
  9. 以下のステップを実行して、「ヘルプ」>「バージョン情報」ページを更新します。
    1. configTool ユーティリティーを使用して、「Affinium | Manager | about」カテゴリーをエクスポートします。
      注: 「Affinium | Manager | about」カテゴリーは、非表示としてマークされているので、「構成」ページには表示されません。
      例 (Windows):

      configTool.bat -x -p "Affinium|Manager|about" -f "C:\Unica\Platform\conf\about.xml"

    2. 直前で作成したエクスポート XML ファイル (例の about.xml) を編集して、 バージョン番号および表示名を変更します。

      releaseNumber プロパティーを見つけ、 値を Marketing Platform の現行バージョンに変更します。copyright プロパティーの値を該当する著作権の年に変更します。

      以下の例のように、リリース番号を 11.0.0.0.0 から 11.1.0.0.0 に変更し、著作権を 2019 に変更します。
      <property name="releaseNumber" type="string">
      <displayNameKey>about.releaseNumber</displayNameKey>
      <value>11.0.0.0.0.build_number</value>
      </property>
      </property>
      <property id="541" name="copyright" type="string_property" width="40">
      <value>2016</value>
      </property>
    3. configTool ユーティリティーを使用して、変更されたファイルをインポートします。

      -o オプションを使用して、ノードを上書きする必要があります。インポートする際には、親ノードを指定する必要があります。

      例 (Windows):

      configTool.bat -vp -i -p "Affinium|Manager" -f "about.xml" -o

  10. Marketing Platform の配置の説明に従って、インストール済み環境を配置して、検証します。