MULT マクロ

(計算内容) MULT マクロは、IBM® Campaign および IBM Interact で使用可能です。

構文

data MULT multiplier data * multiplier

パラメーター

data

乗算する数値。これは定数値、列、セル範囲、またはこれらのいずれかに評価される式になります。data のフォーマット定義については、このガイドの IBM 製品の章にある「マクロ関数パラメーター」セクションを参照してください。

multiplier

指定された列のすべての値に掛ける数値。これは定数値、列、セル範囲、またはこれらのいずれかに評価される式になります。multiplier の列の数は、multiplier が定数でない限り、 data の列の数と同じでなければなりません。multiplier のフォーマット定義 (data と同じ) については、このガイドの IBM 製品の章にある「マクロ関数パラメーター」セクションを参照してください。

説明

MULT は、指定された 2 つのデータ範囲の値を乗算します。入力列ごとに 1 つの新しい列を作成し、datamultiplier で乗算した数値を入れて返します。multiplier が定数の場合、data の各値とその値が乗算されます。multiplier が列の場合、計算は行単位に実行されます。data の最初の行の値が multiplier の最初の行の値で乗算され、2 番目以降の行に対しても同様に演算されます。この行ごとの計算は、最短の列の最後の値までの各行の結果を生成します。

注: multiplier として各行に同じ数値 x を含む列を使用することは、multiplier として定数 x を使用することと同じです。
注: MULT 演算子は、アスタリスク (*) に簡略化できます。

TEMP = 8 MULT 4 または TEMP = 8 * 4

32 を含む新しい列を TEMP という名前で作成します。

TEMP = V1 * 8

各値が列 V1 の内容に 8 を乗算した値である新しい列を TEMP という名前で作成します。

TEMP = V1:V3 * 2

TEMPVX、および VY という名前の新しい列 3 つを作成します。TEMP 列の値は V1 列の内容を 2 倍したものであり、VX 列の値は V2 列の内容を 2 倍したものであり、VY 列の値は V3 列の内容を 2 倍したものです。

TEMP = V1 * V1

V1 列の各値の二乗を含む新しい列を TEMP という名前で作成します。

TEMP = V1 * V2

各値が列 V1 の行の値に列 V2 の対応する行の値を乗算したものである新しい列を TEMP という名前で作成します。

TEMP = V1:V3 * V4:V6

TEMPVX、および VY という名前の新しい列 3 つを作成します。列 TEMP には、V1 の値に列 V4 の対応する行の値を乗算したものが入ります。VX 列は、V2 列と V5 列を乗算したものです。VY 列は、V3 列と V6 列を乗算したものです。

TEMP = V1[10:20] * V2 または TEMP = V1[10:20] * V2[1:11]

V1 の 10 行目から 20 行目にある値に列 V2 の 1 行目から 11 行目にある値を乗算したものが最初の 11 個のセルに含まれる新しい列を TEMP という名前で作成します。TEMP の他のセルは空です。

関連関数

機能 説明
DIV 指定された 1 つのデータ範囲を指定された別のデータ範囲で除算します
EXP 自然数 (e) を指定されたデータ範囲の各セルの内容でべき乗した値を求めます
POW 底の値を指定されたべき指数までべき乗した値を計算する