LIKE マクロ

(計算内容) LIKE マクロは、IBM® Campaign および IBM Interact で使用可能です。

構文

data1 [NOT] LIKE data2

パラメーター

data1

比較するセル範囲。これはテキスト・ストリング、またはテキスト・ストリングに評価される式になります。data のフォーマット定義については、このガイドの IBM 製品の章にある「マクロ関数パラメーター」セクションを参照してください。

data2

指定された列のすべての値と比較するテキスト・パターン。これはテキスト・ストリング、またはテキスト・ストリングに評価される式になります。data2 の列の数は、data2 が定数でない限り、 data1 の列の数と同じでなければなりません。data のフォーマット定義については、このガイドの IBM 製品の章にある「マクロ関数パラメーター」セクションを参照してください。

data2 内のアンダースコアー (_) は、data1 内の任意の単一文字に一致するワイルドカード文字を表します。パーセント記号 (%) は、data1 内のゼロ個以上の文字に一致します。

説明

LIKE は、指定された 2 つのデータ範囲を比較し、ストリングが一致する場合は 1 を、一致しない場合は 0 を返します。入力列ごとに新しい列を 1 つ返します。各列には、data1 の対応列と data2 の対応列とを比較したものが入ります (つまり、data1 の第 1 列は data2 の第 1 列と比較され、第 2 列は第 2 列と比較され、以下同様に続きます)。

data2 がストリング定数の場合、data1 の各ストリングはそのストリングと比較されます。data2 が列の場合、計算は行単位に実行されます。data1 の第 1 行のストリングは data2 の第 1 行のストリングと比較され、第 2 行は第 2 行と比較され、以下同様に続きます。この行ごとの計算は、最短の列の最後のストリングまでの各行の結果を生成します。

ストリングを比較する場合、大/小文字の区別はありません (すなわち、"Yes"、"YES"、"yes"、"yeS" はすべて同等と見なされる)。

注: LIKE マクロには否定のバージョンである NOT LIKE があります。そのフォーマットは LIKE と同じです。NOT LIKE は、data1 のストリングが data2 で定義されるテンプレートに一致しない場合、1 を返します。

TEMP = "gold" LIKE "gold"

値 1 を含む新しい列を TEMP という名前で作成します (2 つのストリングが一致するため)。

TEMP = "No" LIKE "NO"

TEMP という名前で値 1 を含む新しい列を作成します (ストリングの比較では大/小文字を区別しないため)。

TEMP = V1 LIKE "gold%"

V1 列の対応する行の値がストリング「gold」とその後に続く任意の数の文字である場合は各値が 1 である新しい列を TEMP という名前で作成します。そうでない場合、各値は 0 です。

TEMP = V1 LIKE "g_ld"

V1 列の対応する行の値がストリング「g」、その後に続く任意の 1 文字、およびその後に続く「ld」である場合は各値が 1 である新しい列を TEMP という名前で作成します。そうでない場合、各値は 0 です。

TEMP = V1 LIKE V1

すべてに 1 を含む新しい列を TEMP という名前で作成します (すべての数はそれ自身に等しいため)。

TEMP = V1 LIKE V2

TEMP という名前で、各値が列 V1 の行の値を列 V2 の対応する行の値と比較したものである新しい列を作成します。

TEMP = V1:V3 LIKE V4:V6

TEMPVX、および VY という名前の新しい列 3 つを作成します。TEMP 列には V1 列のストリングを V4 列の対応する行のストリングと比較したものが含まれます。VX 列は V2 列と V5 列を比較します。VY 列は V3 列と V6 列を比較します。

TEMP = V1[10:20] LIKE V2 または TEMP = V1[10:20] LIKE V2[1:11]

V1 の 10 行目から 20 行目にあるストリングを列 V2 の 1 行目から 11 行目にある値と比較した結果が最初の 11 個のセルに含まれる新しい列を TEMP という名前で作成します。TEMP の他のセルは空です。

関連関数

機能 説明
EQ 1 つのデータ範囲がもう 1 つと等しい場合に TRUE を戻します
GE 1 つのデータ範囲がもう 1 つより大きいか等しい場合に TRUE を戻します
GT 1 つのデータ範囲がもう 1 つより大きい場合に TRUE を戻します
LE 1 つのデータ範囲がもう 1 つより小さいか等しい場合に TRUE を戻します
LT 1 つのデータ範囲がもう 1 つより小さい場合に TRUE を戻します
NE 1 つのデータ範囲がもう 1 つと等しくない場合に TRUE を戻します