別個の Web アプリケーションとしての Web Connector のインストール

Web Connector のインスタンスは、IBM® Interact ランタイム・サーバーと共に自動的にインストールされ、デフォルトで使用可能に設定されます。ただし、この Web Connector を独自の Web アプリケーションとして (例えば、別のシステム上の Web アプリケーション・サーバーに) 配置し、リモート Interact ランタイム・サーバーと通信するように構成できます。

このタスクについて

以下の手順は、リモート Interact ランタイム・サーバーへのアクセス権を持つ別個の Web アプリケーションとして Web Connector を配置するプロセスを示したものです。

Web Connector を配置する前に、IBM Interact ランタイム・サーバーをインストールしておく必要があり、また、Interact ランタイム・サーバーへのネットワーク・アクセスが可能な (ファイアウォールでブロックされていない) 別のシステム上に Web アプリケーション・サーバーがなければなりません。

手順

  1. Web Connector ファイルを含む jsconnector ディレクトリーを、Interact ランタイム・サーバーから、Web アプリケーション・サーバー (WebSphere® Application Server など) が既に構成され、実行されているシステムにコピーします。 jsconnector ディレクトリーは、Interact インストール・ディレクトリーの中にあります。
  2. Web Connector インスタンスを配置するシステムで、任意のテキスト・エディターまたは XML エディターを使用して jsconnector/jsconnector.xml ファイルを構成し、interactURL 属性を変更します。

    デフォルトでは、これは http://localhost:7001/interact に設定されていますが、リモート Interact ランタイム・サーバーの URL (http://runtime.example.com:7011/interact など) と一致するように変更する必要があります。

    Web Connector を配置したら、Web インターフェースを使用して、jsconnector.xml ファイルの残りの設定をカスタマイズできます。詳しくは、Web Connector の構成を参照してください。

  3. Web Connector を配置する Web アプリケーション・サーバーについて、以下の Java™ プロパティーを設定します。

    -DUI_JSCONNECTOR_HOME=<jsconnectorHome>

    <jsconnectorHome> を、Web アプリケーション・サーバーに jsconnector ディレクトリーをコピーした場所への実際のパスに置き換えます。

    Java プロパティーの設定方法は、ご使用の Web アプリケーション・サーバーによって異なります。例えば、WebLogic では、以下の例のように startWebLogic.sh ファイルまたは startWebLogic.cmd ファイルを編集して、JAVA_OPTIONS 設定を更新します。

    JAVA_OPTIONS="${SAVE_JAVA_OPTIONS} -DUI_JSCONNECTOR_HOME=/InteractFiles/jsconnector"

    WebSphere Application Server では、管理コンソールの Java 仮想マシン・パネルでこのプロパティーを設定します。

    Java プロパティーの設定方法について詳しくは、ご使用の Web アプリケーション・サーバーの資料を参照してください。

  4. このステップで Web アプリケーション・サーバーを始動するか、既に実行されている場合は再始動して、新しい Java プロパティーが使用されていることを確認します。

    Web アプリケーション・サーバーの始動プロセスが完了するまで待ってから、作業を続行してください。

  5. 必要な権限で Web アプリケーション・サーバー管理インターフェースに接続し、アプリケーションを配置します。
  6. Web アプリケーション・サーバーの指示に従って、以下のファイルを配置して実行します。 jsConnector/jsConnector.war

タスクの結果

これで Web Connector が Web アプリケーションに配置されました。完全に構成した Interact サーバーを稼働させたら、次のステップで http:// <host>: <port>/interact/jsp/WebConnector.jsp (ここで、<host> は上記のステップで Web Connector を配置した Web アプリケーション・サーバーを実行しているシステムで、<port> は Web アプリケーション・サーバーで指定されている、Web Connector が listen しているポートです) の Web Connector 構成 Web ページに接続します。