Interact データ・ソースの管理
Interact を正常に機能させるにはデータ・ソースがいくつか必要になります。これらのデータ・ソースには、Interact を機能させるために必要な情報を含むものや、ユーザーのデータを含むものがあります。
以下のセクションでは、Interact データ・ソースについて説明します。この説明にはデータ・ソースを適切に構成するために必要な情報、およびデータ・ソースを維持するためのいくつかの推奨事項が含まれます。
- Interact のデータ・ソース
Interact が機能するには、いくつかのデータのセットが必要です。データのセットはデータ・ソースに保管されてそこから取得されます。セットアップするデータ・ソースは、有効にする Interact の機能によって異なります。 - データベースおよびアプリケーション
Interact 用に作成するデータ・ソースは、他の IBM® Marketing Software アプリケーションとのデータの交換や共有にも使用される可能性があります。 - Campaign システム・テーブル
Interact 設計時環境をインストールするときには、Campaign システム・テーブル内に、Interact 固有の新規テーブルも作成します。作成するテーブルは、有効にする Interact の機能によって異なります。 - ランタイム・テーブル
複数のオーディエンス・レベルがある場合は、オーディエンス・レベルごとにコンタクトおよびレスポンス履歴データのステージング・テーブルを作成する必要があります。 - テスト実行テーブル
テスト実行テーブルは、対話式フローチャートのテスト実行にのみ使用されます。対話式フローチャートのテスト実行では、セグメンテーション・ロジックをテストする必要があります。テスト実行データベースは Interact インストール済み環境に 1 つ構成するだけで十分です。テスト実行テーブルはスタンドアロン・データベース内にある必要はありません。例えば、Campaign の顧客データ・テーブルを使用できます。 - プロファイル・データベース
プロファイル・データベースの内容は、対話式フローチャートと Interact API を構成するために必要なデータに完全に依存します。Interact では各データベースに特定のテーブルまたはデータを含んでいることが必要または推奨されます。 - 学習テーブル
Interact の組み込み学習を使用する場合は、学習テーブルを構成する必要があります。これらのテーブルには、組み込み学習機能で使用するすべてのデータが含まれます。 - クロスセッション・レスポンス・トラッキングのコンタクト履歴
クロスセッション・レスポンス機能を有効にする場合は、ランタイム環境からの Campaign コンタクト履歴テーブルへの読み取り専用アクセス権が必要になります。Campaign システム・テーブルを表示するようにランタイム環境を構成することも、Campaign コンタクト履歴テーブルのコピーを作成することもできます。テーブルのコピーを作成する場合は、コピーを最新の状態に保つプロセスを管理する必要があります。コンタクトおよびレスポンス履歴モジュールは、コンタクト履歴テーブルのコピーを更新しません。 - Interact 機能を有効にするためのデータベース・スクリプトの実行
Interact で使用可能なオプション機能を使用するには、データベースに対してデータベース・スクリプトを実行し、テーブルを作成するか既存のテーブルを更新します。 - コンタクトとレスポンスの履歴のトラッキングについて
コンタクトとレスポンスの履歴を Campaign のコンタクトとレスポンスの履歴テーブルに記録するように、ランタイム環境を構成することができます。ランタイム・サーバーは、コンタクトとレスポンスの履歴をステージング・テーブルに保管します。コンタクトとレスポンスの履歴モジュールは、このデータを、ステージング・テーブルから Campaign のコンタクトとレスポンスの履歴テーブルにコピーします。 - クロスセッション・レスポンス・トラッキングについて
訪問者がタッチポイントへの 1 回のアクセスでトランザクションを完了させるとは限りません。顧客が Web サイト上でショッピング・カートに項目を追加しても、購入するのは 2 日後になる場合があります。ランタイム・セッションを無期限でアクティブにしておくことはできません。クロスセッション・レスポンス・トラッキングを有効にすれば、1 つのセッションのオファー提示をトラッキングし、別のセッションのレスポンスと照合することができます。 - ランタイム環境でのデータベース・ロード・ユーティリティーの使用
デフォルトでは、ランタイム環境で、セッション・データのコンタクトおよびレスポンス履歴データがステージング・テーブルに書き込まれます。ただし、非常にアクティブな実稼働システムでは、ランタイムがすべてのデータをステージング・テーブルに書き込む前にそのデータをキャッシュに入れるために必要なメモリーが非常に大きいために用意できない場合があります。パフォーマンスを向上させるためにデータベース・ロード・ユーティリティーを使用するようにランタイムを構成することができます。 - イベント・パターン ETL プロセス
大量の IBM Interact イベント・パターン・データを処理し、そのデータを照会やレポート作成目的で使用できるようにするには、最適パフォーマンスが得られるように、スタンドアロン ETL (抽出、変換、およびロード) プロセスを、サポートされるサーバーにインストールします。
親トピック: IBM Interact 管理者ガイド