Interact - GDPR – 削除権に関する一般的な技術的側面

一般データ保護規則 (GDPR) の一環として、Interact ユーザーは顧客のレコードを Interact システムから消去しなければならない場合があり、Interact にはそのための「delete」ステートメントを生成できるユーティリティーが用意されています。このような delete ステートメントは、システム・テーブルにのみ固有のものです。このユーティリティーは、入力として消去対象の顧客レコードを CSV ファイルという形式で取り、出力として delete ステートメントを生成します。以下に、顧客情報が格納される Interact システム・テーブルを示します。このようなテーブルに対して delete ステートメントを生成します。

設計時間UACI_XSessResponse

実行時刻:
  • UACI_CHOfferAttrib
  • UACI_CHStaging
  • UACI_RHStaging
  • UACI_EventPatternState
  • UACI_UserEventActivity
実稼働 DB:
  • UACI_ScoreOverride
  • UACI_BlackList

フローチャートで「対話リスト」プロセス・ボックスを使用した場合は、UACI_ScoreOverride および UACI_BlackList テーブル名をこのプロセス・ボックスに示したユーザー定義のテーブル名に置き換える必要があり、その同じテーブル名を gdpr.properties ファイルに指定する必要があります。

注:
  1. Interact GDPR ユーティリティーによって作成される SQL スクリプトには delete ステートメントが含まれるため、Interact ダウンタイムにこのスクリプトを実行することをお勧めします。
  2. Interact GDPR ユーティリティーは、ユーザー・データベースから消去するプロファイル・データを削除しません。これは、Interact ユーザーが自身の責任で手動で行う必要があります。
  3. Interact GDPR ユーティリティーは、「delete」ステートメントを提供するだけです。Interact ユーザーは、実行前に DBA のレビューを受けたステートメントを入手する必要があります。
  4. Campaign GDPR ユーティリティーによって生成された delete ステートメントには、commit ステートメントは含まれません。ユーザーは、必要に応じて自動コミットするか、手動でコミットする必要があります。
  5. すべての追加履歴テーブルに対して索引を作成しておくことをお勧めします。これにより、削除操作が高速になります。
  6. Interact GDPR ユーティリティーは、上記のテーブルから消去対象の顧客レコードを削除するだけです。Interact から生成された Interact 一時テーブル、出力フラット・ファイル、ログ・ファイルおよびカスタム・出力テーブルの顧客レコードは、Interact ユーザーが削除する必要があります。
  7. このガイドに示した例では、GDPR に関連するすべてのファイルおよび実行可能ファイルが ロケーションにあるものとしています。
  8. Interact にデータベース・ローダー・ユーティリティーが構成されている場合、GDPR ユーティリティーはステージング・ファイルから顧客データを削除しません。
  9. ETL プロセスによってデータを Interact ステージング・テーブルから Campaign テーブルにロードした場合は、Interact GDPR ユーティリティーではなく Campaign GDPR ユーティリティーを使用してレコードを削除する必要があります。
  10. Interact GDPR ユーティリティーを使用して Windows システムに何らかの SQL スクリプトを生成し、それを Unix 環境で実行する場合は、実行前に手動または dos2unix コマンドを使用して改行文字を削除してください。