配置のバージョン管理

IBM® Interact は、すべての配置に関する情報を保持し、ユーザーによる説明または名前と共にバージョン番号を割り当てますが、それにはいくつかの理由があります。まずは、後の参照のために配置レコードが確実に維持されるようにすることです。これにより、配置の実行時刻、データを配置したユーザー、配置の成功/失敗などの情報を追跡できます。次に、Interact が配置の状態を保存しているので、将来再配置する際に使用したり、設計時環境に再ロードして、これに追加的な変更を行うための基盤として利用することが可能になります。

各バージョンに関する情報

対話式チャネルまたは設定を配置する際には、配置しようとしているバージョンに SalesPortal_1、SalesPortal_2 といった名前を付ける必要があります。自動的に順次バージョン番号も割り当てられます。さらにオプションで、配置の説明を指定することもできます。この情報はすべて、配置のタイプとそのステータスなどのより多くのステータス情報と共に、「対話式チャネル配置」タブの「配置履歴」セクションで参照可能になります。

任意の時点で、「配置履歴」セクションから配置バージョンを選択し、そのまま再配置するか (これは、必要に応じて過去の配置に戻すことが可能)、あるいはその配置から設計時環境に要素を再ロードして追加的な変更を行うための開始点にすることもできます。

注: バージョンの再配置 (ある配置バージョンへのロールバック) は注意深く行う必要があります。例えば、元の配置の時点では存在していたキャンペーン・オブジェクトまたはオファーがすでに存在しなくなっていたり、有効ではなくなったりしている可能性があります。前のバージョンの配置は、実稼働環境で使用する前にその動作をテストしてください。

バージョン管理アクション

各配置に関する履歴情報の表示に加え、過去の配置バージョンに対して次の 2 つのアクションを実行できます。

表 1. 「配置」タブでのバージョン・アクション
アクション 説明
再配置 指定したサーバー・グループに、過去の特定の配置バージョンを配置できます。このとき、保留中の対話式チャネルを配置する場合と同じ手順で、同じ情報を指定します。
設計時環境への個々のフローチャートと方法の再ロード 指定したフローチャートと対話方法を設計時環境に再ロードし、これをさらに変更を行うための基盤として利用することができます。個々のフローチャートまたは方法を選択して再ロードすることも、対話式チャネル全体を再ロードすることもできます。