手順: Interact の高速アップグレード

始める前に

Interact 8.6.x 以降のバージョンから Interact 11.1.x にアップグレードするための前提条件:

手順

  1. ターゲット・セットアップで Platform と Campaign が正常にアップグレードされていることを確認します。セットアップで Interact 11.1.x をインストールします。
  2. ソース・システムのデータベース InteractDT、InteractRT、Interact Learning、Interact prod のバックアップを作成します。
  3. Campaign の「partition」フォルダー内の Interact 関連のファイルがソース・システムからターゲット・システムにコピーされていることを確認します。
  4. バックアップしたデータベース・スキーマをターゲット・システムでリストアします。
  5. ターゲット・アプリケーション・サーバーでデータ・ソースを作成し、新しいデータベース・スキーマを指すようにします。手動で変更を行う労力を省くために、ソース・システムと同じ JNDI 名を使用できます。

Interact DT のアップグレード

手順

  1. アップグレードに必要な値を使用して setenv.sh を更新します。setenv.sh ファイル内の環境変数について詳しくは、Interact のアップグレード・ガイドを参照してください。
    1. 次のパスに移動します: <Interact_Home>/interactDT/tools/upgrade/
      setenv.sh ファイルで次の変数を設定します。

      JAVA_HOME='<Installation Path >/jre' を設定します。

      JDBCDRIVER_CP=「データベース・ドライバーの実際の場所」を設定します。

      以下に例を示します。JDBCDRIVER_CP=/opt/IBM/FastUpgrade11/ojdbc8.jar を設定します。

      JDBCDRIVER_CLASS=「データベース・ドライバー」を設定します。

      JDBCDRIVER_URL=「データベース URL」を設定します。

      必要に応じて、ログ・ファイルの名前と場所を変更します。

      <Interact_Home>\interactDT\tools\upgrade\conf に移動します。

      ファイル ACIUpgradeTaskList.properties を編集し、CHOICES_FOR_PREVIOUS_VERSIONS=8.6.x の値、つまりアップグレード元の他の基本バージョンを変更します。

      注: アップグレード元の CHOICES_FOR_PREVIOUS_VERSIONS が既に用意されている場合、値は変更しないでください。
  2. Interact のアップグレード・ツールを実行する前に満たす必要がある前提条件:
    以下にある jdbc.properties ファイルを更新します:
    1. <Installation_Home>\install\
    2. <Interact_Home>\interactDT\tools\upgrade\conf
    「jdbc.properties」 ファイルには、 正しい JDBC URL、Platform システム・データベースのユーザー ID と暗号化されたパスワードを含める必要があります。
    この情報が誤っている場合、データベース認証関連のエラーにより Interact アップグレード・ツールは失敗します。
  3. Interact の「aciUpgradeTool.sh/bat」を実行します。このアップグレード・ツールの実行は、Campaign の通常の acUpgradeToolexecution と同様です。
  4. アップグレード・ツールの実行中、データベースの詳細を求めるプロンプトが表示されます。Interact DesignTime データベースの詳細を入力します。
  5. また、ツールにより「アップグレードする基本バージョンの選択」を求めるプロンプトも表示されます。CHOICES_FOR_PREVIOUS_VERSIONS に対して指定されているアップグレード・バージョンを確認できます。
    高速アップグレードのアップグレード元の基本バージョンを選択します。
  6. アップグレード・ツールの実行が完了した後、関連するログを調べて、アップグレード・ツールの実行中にエラーが発生しなかったことを確認します。

Interact RT、Interact learning、および Interact Production のデータベースのアップグレード

手順

  1. Interact のアップグレードに必要な値を使用して setenv.sh を更新します。setenv.sh ファイル内の環境変数について詳しくは、Interact のアップグレード・ガイドを参照してください。
    1. 次のパスに移動します: <Interact_Home>/tools/upgrade
      setenv.sh ファイルで次の変数を設定します。

      JAVA_HOME='<Installation Path >/jre' を設定します。

      JDBCDRIVER_CP=「データベース・ドライバーの実際の場所」を設定します。

      例: JDBCDRIVER_CP=/opt/IBM/FastUpgrade11/ojdbc8.jar を設定します。

      JDBCDRIVER_CLASS=「データベース・ドライバー」を設定します。

      JDBCDRIVER_URL=「データベース URL」を設定します。

      異なるスキーマの同じ DB を使用する場合、DB2 と Oracle ではデータベース URL は同じにすることができます。

      SQL Server のデータベース URL を更新する必要がある場合、アップグレード・ツールを実行する前に各 DB を更新します。

      必要に応じて、ログ・ファイルの名前と場所を変更します。

    2. <Interact_Home>\tools\upgrade\conf に移動し、ファイル ACIUpgradeTaskList_crhtab.properties を編集して、CHOICES_FOR_PREVIOUS_VERSIONS=8.6.x の値、つまりアップグレード元の他の基本バージョンを変更します。
      注: アップグレード元の CHOICES_FOR_PREVIOUS_VERSIONS が既に用意されている場合、値は変更しないでください。
    3. 上述のパスにある ACIUpgradeTaskList_lrntab.properties、ACIUpgradeTaskList_runtab.properties、および ACIUpgradeTaskList_usrtab.properties ファイルについても上記の変更を行います。
  2. Interact のアップグレード・ツールを実行する前に満たす必要がある前提条件:
    以下にある jdbc.properties ファイルを更新します:
    1. <Installation_Home>\install\
    2. <Interact_Home>\tools\upgrade\conf
    「jdbc.properties」ファイルには、正しい JDBC URL、Platform システム・データベースのユーザー ID と暗号化されたパスワードを含める必要があります。
    この情報が誤っている場合、データベース認証関連のエラーにより Interact アップグレード・ツールは失敗します。
  3. Interact の「aciUpgradeTool_crhtab .sh/bat」を実行します。このアップグレード・ツールの実行は、通常の aciUpgradeTool と同様です。
    1. アップグレード・ツールの実行中、データベースの詳細を求めるプロンプトが表示されます。Interact DesignTime データベースの詳細を入力してください。また、ツールにより「アップグレードする基本バージョンの選択」を求めるプロンプトも表示されます。CHOICES_FOR_PREVIOUS_VERSIONS= に指定されているアップグレード・バージョンを確認します。高速アップグレードのアップグレード元の基本バージョンを選択します。
    2. アップグレード・ツールの実行が完了した後、関連するログを調べて、アップグレード・ツールの実行中にエラーが発生しなかったことを確認します。
  4. Interact の「aciUpgradeTool_runtab.sh/bat」を実行します。このアップグレード・ツールの実行は、通常の aciUpgradeTool と同様です。
    1. アップグレード・ツールの実行中、データベースの詳細を求めるプロンプトが表示されます。Interact RunTime データベースの詳細を入力します。
      また、ツールにより「アップグレードする基本バージョンの選択」を求めるプロンプトも表示されます。CHOICES_FOR_PREVIOUS_VERSIONS で指定されているアップグレード・バージョンを確認できます。高速アップグレードのアップグレード元の基本バージョンを選択します。
    2. アップグレード・ツールの実行が完了した後、関連するログを調べて、アップグレード・ツールの実行中にエラーが発生しなかったことを確認します。
  5. Interact の「aciUpgradeTool_lrntab .sh/bat」を実行します。このアップグレード・ツールの実行は、通常の aciUpgradeTool と同様です。
    1. アップグレード・ツールの実行中、データベースの詳細を求めるプロンプトが表示されます。Interact Learning データベースの詳細を入力します。
      また、ツールにより「アップグレードする基本バージョンの選択」を求めるプロンプトも表示されます。CHOICES_FOR_PREVIOUS_VERSIONS に指定されているアップグレード・バージョンを確認できます。
      高速アップグレードのアップグレード元の基本バージョンを選択します。
    2. アップグレード・ツールの実行が完了した後、関連するログを調べて、アップグレード・ツールの実行中にエラーが発生しなかったことを確認します。
  6. Interact の「aciUpgradeTool_usrtab.sh/bat」を実行します。このアップグレード・ツールの実行は、通常の aciUpgradeTool と同様です。
    1. アップグレード・ツールの実行中、データベースの詳細を求めるプロンプトが表示されます。Interact Production/prod データベースの詳細を入力します。
      また、ツールにより「アップグレードする基本バージョンの選択」を求めるプロンプトも表示されます。CHOICES_FOR_PREVIOUS_VERSIONS に指定されているアップグレード・バージョンを確認できます。
      高速アップグレードのアップグレード元の基本バージョンを選択します。
    2. アップグレード・ツールの実行が完了した後、関連するログを調べて、アップグレード・ツールの実行中にエラーが発生しなかったことを確認します。

InteractRT WAR での JDBC ファイルの更新

このタスクについて

11.1 クリーン・インストールに使用された Platform スキーマを再使用せず、別のユーザー・スキーマを使用する場合、以下の追加手順に従います。

手順

  1. 11.1 環境から interactRT.war ファイル (Interact/interactRT.war) をバックアップします。
  2. interactRT.war ファイルを解凍します、
  3. Platform/tools/bin/ ディレクトリーにある jdbc.properties ファイルをコピーし、interactRT.war/WEB-INF/classes に貼り付けます。
  4. interactRT を war 形式で再圧縮します。

アップグレード後

手順

  1. Interact バージョンの登録:
    1. ソース環境で次のコマンドを実行します。PLATFORM_HOME/tools/bin ディレクトリーに移動します。次のコマンドを実行します。./configTool.sh -x -p "Affinium|Interact|about" -f Interact_about.xml
    2. 「Interact_about.xml」ファイルで、製品名を「IBM Unica Interact」から「IBM Interact」に更新します。
      注: 11.0 から 11.1 にアップグレードする場合、 Interact_about.xml ファイルで製品名は更新しないでください。
    3. 11.1 (宛先システムの PLATFORM_HOME/tools/bin ディレクトリー) にエクスポートした出力をコピーします。
    4. version.txt の Interact バージョンを参照する「Interact_about.xml」ファイルでバージョン情報を変更します。
      例:

      <value>11.1.0.<Build number as per version.txt></value>
      </property>
      また、以下の値を使用してサポート・プロパティーを変更します:
      <property id="1896" name="support" type="string_property" width="40">
      <value>http://www-947.ibm.com/support/entry/portal/open_service_request</value>
      </property>

      <property id="1896" name="support" type="string_property" width="40">

      <value>https://customercentral.unica.com</value>

      </property>

    5. 宛先の 11.1 環境で次のコマンドを実行します:
      ./configTool.sh -v -o -i -p "Affinium|Interact" -f Interact_about.xml
    6. Interact のサブコンポーネント・バージョンについて、宛先の 11.1 環境で次のコマンドを実行します:
      PLATFORM_HOME/tools/bin ディレクトリーに移動します。irectory.
      次のコマンドを実行します。./configTool.sh -i -p "Affinium|Campaign|about|components " -f <INTERACT_HOME>/interactDT/conf/interact_subcomponent_version.xml –o

  2. 古い Interact ナビゲーションを削除し、新しいナビゲーションを追加する必要があります。宛先の 11.1 環境で次のコマンドを実行してください:
    古いメニューを削除します:
    configTool.bat -d -p "Affinium|suite|uiNavigation|mainMenu|Campaign|Interactive Channels" -o
    新しいメニューを追加します:
    configTool.sh/bat -i -p "Affinium|suite|uiNavigation|mainMenu" -f
    "full_path_to_Interact_installation_directory/conf/interact_navigation.xml"
  3. 11.0 から 11.1 にアップグレードする場合、次の手順に従います。
    a. 以下を使用して 11.0 のメニューを削除します: ./configTool.sh -d -p "Affinium|suite|uiNavigation|mainMenu|Interact" -o
    b. 以下を使用して 11.1 のメニューを追加します: ./configTool.sh -i -p "Affinium|suite|uiNavigation|mainMenu|" -f /opt/Install_Home/Interact/interactDT/conf/interact_navigation.xml
  4. Platform – DBResourceBundle: 以下の手順で、リソース・バンドルを Marketing Platform にインポートします。指定通りに以下のスクリプトを実行します。
    a. <platform_home>/tools/bin に移動します。
    b. DBResourceBundle.sh /bat -P interact-F <Interact_home>/resourcebundles
  5. ソース 8.6 のセットアップで「interact_log4j.xml」ファイルにカスタム・エントリーを追加した場合、これらのカスタム・エントリーをターゲットの「interact_log4j2.xml」ファイルにコピーする必要があります。
  6. ソース 8.6 のセットアップで「interact_log4j.xml」ファイルにカスタム・エントリーを追加した場合、これらのカスタム・エントリーを、新しく追加した「interact_log4j2.xml」ファイルのターゲット・セットアップにコピーする必要があります。
  7. Interact RT WAR ファイルの配置
  8. Affinium|Campaign|partitions|partition1|Interact|serverGroups で定義されている ServerGroup に応じて、構成 instanceURL を更新します。

2 番目の Interact ランタイム

手順

  1. 異なるサーバー・グループと Platform を使用している場合、Interact ランタイムごとに次の手順を繰り返します。
  2. Interact RT を含む新しい Platform 11.1 をインストールします。
  3. Platform のアップグレードを実行し、セットアップを準備します。(Platform のアップグレード・ガイドを参照してください。)
  4. ソースの InteractRT データベースをコピーし、ターゲットにリストアします。
  5. RT 用の aciupgrade ユーティリティーを実行して、ソースのデータベースを 11.1 にアップグレードします。
  6. ソース・セットアップと同じ JNDI 名を使用して、ターゲット・アプリケーション・サーバーでデータ・ソースを作成します。
  7. InteractRT.war を配置します。

重要

CFS の更新: お客様が SOAP を使用している場合、新しい WSDL に基づいてプロキシー・コードを生成し、新しいプロキシーを使用して CFS コードを再構築します。

注記

1. アップグレード後、構成ノード sessionManagement が
Affinium|interact|
の下に表示されるのがわかります。この構成の削除は、Platform の configTool.sh/configTool.bat ツールを使用して実行できます。

2. アップグレード後、構成ノード treatmentStore が
Affinium|Interact|services|contactHist|
の下に表示されるのがわかります。この構成の削除は、Platform の configTool.sh/configTool.bat ツールを使用して実行できます。
2. 配置後、アクセス中に「DB2 SQL エラー: SQLCODE=-668、SQLSTATE=57016、SQLERRMC=7」が発生した場合、DBA に連絡し、必要なデータベース・テーブルに対して REORG 照会を実行します。
4. 11.0 から 11.1 にアップグレードする場合、削除手順は適用外です。