手順: Campaign の高速アップグレード

Campaign のアップグレード前

手順

  1. 古いバージョン/基本バージョンの Campaign システム・テーブルのバックアップを、クリーン 11.1 環境で使用されるシステム・テーブル・スキーマにインポートします。
  2. 「CAMPAIGN_HOME/partitions/partition1」ディレクトリーのファイル・システム・バックアップを作成します。
  3. 古い環境のパーティション・フォルダー内のすべてのパーティション・データを、クリーン 11.1 環境の Campaign パーティション・フォルダーにコピーします。

Campaign のアップグレード

手順

  1. Campaign のアップグレードに必要な値を使用して setenv.sh ファイルを更新します。setenv.sh ファイル内の環境変数について詳しくは、Campaign 11.1 のアップグレード・ガイドを参照してください。
    1. 次のパスに移動します: <installation path>/Campaign/tools/upgrade/11.0.1+to11.1/

      setenv.sh ファイルで次の変数を設定します:

      JAVA_HOME='<Installation Path >/jre' を設定します。

      CAMPAIGN_HOME='<Installation Path>/Campaign' を設定します。

      LOG_TEMP_DIR='<Installation Path>/Campaign/logs' を設定します。

      JDBCDRIVER_CLASSPATH=<JDBC DRIVER CLASSPATH> を設定します。

    2. JVM オプション “-DFAST_UPGRADE_VERSION=<BASE_VERSION>” を追加します。

      以下に例を示します。

      JAVA_OPTIONS="${JAVA_OPTIONS} -DFAST_UPGRADE_VERSION=8.6.x

    3. 高速アップグレードでサポートされるバージョン:
      アップグレード元のバージョン JVM オプション
      8.6.x -DFAST_UPGRADE_VERSION=8.6.x
      9.0.x -DFAST_UPGRADE_VERSION=9.0.x
      9.1.x.x (9.1.x、9.1.1.x、および 9.1.2.x) -DFAST_UPGRADE_VERSION=9.1.x
      10.0.x -DFAST_UPGRADE_VERSION=10.0.x
      10.1.x -DFAST_UPGRADE_VERSION=10.1.x
      11.0.x -DFAST_UPGRADE_VERSION=11.0.x
      11.0.1 -DFAST_UPGRADE_VERSION=11.0.1.x
  2. Campaign アップグレード・ツールを実行する前に満たす必要がある前提条件:
    <CAMPAIGN_HOME>/install ディレクトリーの「jdbc.properties」ファイルに、正しい JDBC URL、Platform システム・データベースのユーザー ID、および暗号化されたパスワードが含まれている。ユーザーは、Platform/tools/bin ディレクトリーにある jdbc.properties ファイルをコピーし、Campaign/install ディレクトリーに貼り付ける必要があります。
    この情報が誤っている場合、データベース認証関連のエラーにより Campaign アップグレード・ツールは失敗します。
  3. Campaign の「acUpgradeTool.sh」を実行します。
    このアップグレード・ツールの実行は、通常の acUpgradeTool の実行と同様です。
    アップグレード・ツールの実行中に、「アップグレードする基本バージョンの選択」に関するプロンプトが表示された場合、JVM オプション「-DFAST_UPGRADE_VERSION=<BASE_VERSION>」で指定されているアップグレード・バージョンを確認できます。
    高速アップグレードのアップグレード元の基本バージョンを選択します。
  4. Campaign での JDBC ファイルの更新: アプリケーション・サーバーで、v11.1 環境で使用される新しいデータベース・スキーマに従い Campaign JNDI の JNDI 詳細 (スキーマ/SID、ユーザー ID、パスワード) を更新します。

Campaign のアップグレード後

Campaign の設定 – ヘルプの「バージョン情報」>「バージョン」

手順

  1. Marketing Platform の登録で Campaign のバージョンを変更します。
    1. クリーン 11.1 環境で次のコマンドを使用してバージョン構成をエクスポートします:
      ./configTool.sh -x -p "Affinium|Campaign|about" -f <PLATFORM_HOME>/conf/campaign_about.xml
    2. 上記のコマンドで生成された campaign_about.xml ファイルを編集します。バージョンを 11.1.0.0.GA_BUILD に変更します。<GA_BUILD> - これは、インストール場所にある version.txt を参照するビルド番号に置き換えてください。

      <property id="xxxxxx" name="releaseNumber" type="string_property" width="40">

      <value>11.1.0.0.GA_BUILD</value>

      </property>

    3. Contact Optimize もアップグレードする場合、次のタグを更新します:

      <displayNameKey>Optimize Version</displayNameKey>

      <displayName>Optimize Version</displayName>

      <value>11.1.0.0.GA_BUILD</value>

    4. 次のコマンドを使用して、編集した上記のファイルをインポートします:
      ./configTool.sh -v -i -o -p "Affinium|Campaign" -f <PLATFORM_HOME>/Platform/conf/campaign_about.xml
  2. 次のコマンドを実行して Campaign のセキュリティー・ポリシーを基本バージョンからバージョン 11.1 にアップグレードします。

    <Platform_Home/tools/bin> に移動します。

    ./populateDb.sh -n Campaign

Campaign の構成の変更

手順

  1. 注: この手順は、バージョン 11.0 からバージョン 11.1 への高速アップグレードには適用されません。
    Campaign の「Campaign REST API Filter」の登録:
    1. PLATFORM_HOME/tools/bin ディレクトリーに移動します。
    2. 次のコマンドを実行します:
      ./configTool.sh -vp -p "Affinium|suite|security|apiSecurity|campaign" -f <CAMPAIGN_HOME>/conf/API_Filter.xml
  2. 注: この手順は、バージョン 11.0 からバージョン 11.1 への高速アップグレードには適用されません。
    Campaign の「Engage REST API」の登録:
    1. PLATFORM_HOME/tools/bin ディレクトリーに移動します。
    2. 次のコマンドを実行します:
      ./configTool.sh -vp -p "Affinium|suite|security|apiSecurity|campaign" -f <CAMPAIGN_HOME>/conf/Engage_API_Filter.xml
  3. Marketing Platform の構成で Campaign の構成を変更します。
    1. Campaign のナビゲーション URL を変更します。
    2. 'unicaACListener'(Affinium|Campaign|unicaACListener) の設定の下の「serverHost」を変更します。
    3. 必要に応じて UA_SYSTEM_TABLES の下の DNS を変更します。
    4. 必要に応じて UA_SYSTEM_TABLES の下の JNDI 名を変更します。
    5. Campaign のテーブル・マッピングですべてのシステム・テーブルを再マップします。これは、次の手順を使用して実行できます:
      1. リスナーを停止します。
      2. <CAMPAIGN_HOME>/partitions/partition/conf から「unica_tblcache.mgr」を削除します。
      3. リスナーを始動します。
      4.「Campaign 設定」>「テーブル・マッピング」に移動します。
  4. Platform – DBResourceBundle: 以下の手順で、リソース・バンドルを Marketing Platform にインポートします。指定通りに以下のスクリプトを実行します。
    1. <platform_home>/tools/bin に移動します。
    2. DBResourceBundle.sh /bat -P Campaign -F <Campaign_home>/resourcebundles

Campaign アップグレード後の機能チェック

手順

  1. IBM® Campaign アプリケーションのナビゲーション URL は、古い基本環境を指しています。Marketing Platform システム・データベースで SQL スクリプトを使用して、ターゲット環境を指すようにこのナビゲーション URL を変更する必要があります。
  2. Campaign アプリケーションで UAT を実行します。すべてのフローチャートが開くこと、および実行が成功することを確認します。

eMessage のアップグレード

(eMessage が使用されていない場合、以下はスキップしてかまいません): 各基本バージョンからアップグレードするとき、下の表に記載されているスクリプトを IBM Campaign データベースに対して手動で実行する必要があります。

このタスクについて

バージョン 実行するスクリプト
8.6.x から 11.1 新規インストールの Campaign 11.1 のセットアップで <CAMPAIGN_HOME>/eMessage/ddl/upgrade に移動します。

ace_upgrade_<DATABASE_TYPE>.sql から「-- 8.6.0.0 Updates --」の後のすべてのスクリプトを実行します。

9.0.x から 11.1 新規インストールの Campaign 11.1 のセットアップで <CAMPAIGN_HOME>/eMessage/ddl/upgrade に移動します。

ace_upgrade_<DATABASE_TYPE>.sql から「-- 9.0.0.0 Updates --」の後のすべてのスクリプトを実行します。

9.1.x から 11.1 新規インストールの Campaign 11.1 のセットアップで <CAMPAIGN_HOME>/eMessage/ddl/upgrade に移動します。

ace_upgrade_<DATABASE_TYPE>.sql から「-- 9.1.0.0 Updates --」の後のすべてのスクリプトを実行します。

9.1.1.x から 11.1 スクリプトを実行する必要はありません。
9.1.2.x から 11.1 スクリプトを実行する必要はありません。
10.0.x から 11.1 スクリプトを実行する必要はありません。