ルールと制約

Contact Optimization では、Contact Optimization セッションでルールと制約をさまざまに組み合わせて定義することにより、最適化をどのように動作させるかを定義します。

ほとんどの場合、本書ではルールと制約を相互に入れ替え可能な用語として使用し、通常は、Contact Optimization 内のすべてのルールと制約を「ルール」と呼びます。

厳密な定義という観点からすると、ルールとは 1 つの解を持つ要件です。「対話」ルールを使用するグローバル除外 (「A と B を共に送らない」ルール) は、ルールです。個人に対する特定のオファー・セットの場合、この組み合わせは許可されるか許可されないかのいずれかです。ルールは真か偽のどちらかになります。例えば、B の後に A を送らないというルールは、オファー A がオファー B の後 30 日間は送れないことを記述したものです。オファー A が推奨されている顧客のジョーンズ氏の場合、次のいずれかになります。

ジョーンズ氏が過去にオファー A もオファー B も受けてはいないがオファー A とオファー B を推奨されている場合、30 日という枠の中ではいずれかのオファーしか受け取れません。推奨されるオファーの組み合わせは、どれもこの条件を満たしていなければなりません。

制約は一般に、超えてはならない最小または最大のしきい値を指定します。制約を満たす解は、多数可能です。この目的は、特定の目的関数 (例えばスコアの合計を最大にするなど) を最大にする解を選び出すことにあります。制約は、次の要素によってコンタクトを制限することができます。

「顧客 A がプラチナ・クレジット・カードのオファーを受け取った場合、顧客 A は同月の間にゴールド・クレジット・カードのオファーを受け取ることはできない。」などといった 1 つの解を持つルールを作成することができます。また、解が多数あるルールを作成することもできます。このようなルールは、販売チームが掛けられる電話の最大回数や、予算に基づくアクティビティーにかける金額、あるいは在庫の中で使用可能な販促用品によりコンタクトを制限することができます。さらに、コンタクトの頻度やチャネルのキャパシティーなど、顧客ごとの設定をルールに定義することもできます。