最適化のルールと制約
最終的なコンタクトのセット (OCT) を決定するための基準。1 つの最適化の中に複数のルールと制約を定義することができます。これは、Contact Optimization セッションに参加するすべてのキャンペーンに適用されます。
「ルール」および「制約」という用語は、わずかな違いしかないため、多くの場合同じような意味で使用されます。制約には実行可能で選択可能なソリューションが多数あり、目的関数を最大化する (例えばスコア値を最大化するなど) ことにより「最良の選択肢」が選択されます。ルールは、実行可能な選択肢を除外するものです。
制約の例としては、次のものがあります。1 つの制約では、それぞれの顧客は、任意に定められた 30 日という枠の中で、オファーを 3 件しか受け取ることができないと指定されています。ある顧客がオファー A、B、C、D を受け取るのに適格である場合、この制約を満たすために考えられる実行可能な選択肢の組み合わせには、A、B、C、AB、AC、AD、BC、BD、...、ABC、ABD、BCD などがあることになります。
ルールの例としては、次のものがあります。プラチナ・クレジット・カードのオファーを送った後 90 日間は、ゴールド・クレジット・カードのオファーを送ることが許可されません。
ルールと制約を扱うときは、以下の用語を理解しておく必要があります。
- 顧客。顧客は、マーケティングの対象にできるエンティティーを表します。実装では、顧客には個人、世帯、アカウント、または Campaign で定義される他のオーディエンス・レベルが可能です。
- 対話。1 件の顧客に対する 1 つのオファーのコミュニケーションのことで、コンタクトとも呼ばれます。
- オファー。特定の日付にコンタクト・チャネルを通じて顧客に送られるメッセージ (販売促進のものであることが多い)。例えば、クレジット・カードの利率を下げることや、小売店で一定割合の値引きを受けられるクーポンなどです。
- チャネル。キャンペーンの一部として、顧客または見込み顧客とコンタクトを相互に行ったり、対話したりする手段。例として、ダイレクト・メール、テレマーケティング、FAX、顧客サービスまたはサポート、POS、E メール、および Web サイトがあります。
- パッケージ。同じチャネルで同時に配信される、(Campaign において) 同じコンタクト・プロセスを通じて同じ顧客に送られるすべてのオファー。パッケージは、受信者に対する単一の「介入」を表しますが、複数のコミュニケーションやオファーを含めることができます。例えば、パッケージには、1 つのクーポン・ブックの複数クーポンや、同じ E メール内の複数のオファーが考えられます。コンタクトの負担制約は、オファーよりもパッケージに基づく場合が多いといえます。例えば、マーケティング会社は、見込み顧客が受け取れるダイレクト・メールの数を制限しようと考えます。これはパッケージに基づいて行われます。また、オファーがどのようにパッケージにグループ化されているかに関係なく、個人が受け取るオファーの合計数を制限することもできます。
- スコープ。戦略的セグメント、オファー、オファー・リスト、またはチャネルを使用して指定されるルールに影響されるコンタクト。ルールは、アクションと、それが適用されるコンタクトの両方を定義します。例えば、ルールで、「高価値顧客」は、60 日の期間ごとに 1 件から 3 件の「割引オファー」を受け取らなければならないと指定します。「高価値顧客」は Campaign に定義された戦略的セグメント、「割引オファー」はCampaign に定義されたスマート・オファー・リストであるとします。このルールのスコープは、このセグメントとオファー・リストに制限されます。アクションは、60 日の期間におけるコンタクトの最小数と最大数を指定するためのものです。