Contact Optimization セッションの実行に長時間かかる

Contact Optimization セッションの実行にかかる時間が長すぎると考えられる場合のトラブルシューティング手順を示します。

始める前に

  1. セッションが Optimize|Debug|ExtraVerbose を有効にして実行されていないことを確認します。この設定の場合、実行に時間がかかります。セッション・レベルの拡張設定と構成プロパティーの両方を確認してください。
  2. DB ローダーを使用していることと、それが正しく構成されていることを確認します。
  3. ルールで時間間隔を使用している場合は、オーディエンス・レベルのコンタクト履歴テーブルにインデックスが付けられていることを確認します。
  4. Optimize|Logging|loggingLevels を MEDIUM か LOW に設定します。セッション・レベルの拡張設定と構成プロパティーの両方を確認してください。

セッションを実行してトラブルシューティング用のクリーン・ログを生成する

始める前ににある手順を実行した後も Contact Optimization セッションの実行に長時間かかる場合は、分析のために詳細情報を収集する必要があります。

HIGH または ALL の設定を有効にしてセッションを実行し、Contact Optimization サーバーのクリーン・ログを生成します。このセッションの実行中は Contact Optimization レポートにアクセスしないでください。アクセスするとログにデータが追加され、ログが分かりづらくなります。詳細なログ・データを収集するため、このセッションの実行には長時間かかることがあります。クリーン・ログを収集した後は、忘れずに Optimize|Logging|loggingLevels を MEDIUM か LOW に再設定してください。

ログの生成が終わったら、次の 2 つの事項を確認します。

  • セッションに必要なデータをセットアップするためのデータベースへのアクセスに要した時間。
  • 顧客サンプル (チャンク) を処理するために要した時間。

データベースのアクセスに要した時間を確認する方法

生成したクリーン・ログを使用し、次の手順に従って、セッションに必要なデータをセットアップするために Contact Optimization がデータベースにアクセスする際に要した時間を確認します。

  1. Contact Optimization サーバー・ログで、次の文字列を探します:LRE Starting chunk: 0
  2. このエントリーのタイム・スタンプから、ログ内の最初のエントリーのタイム・スタンプを減算します。この差が、セッションの実行に必要なデータをセットアップするためにデータベースにアクセスする際に要した時間です。

    この値が大きすぎる場合は、「LRE チャンクを起動しています: 0 (LRE Starting chunk: 0)」の直前にあるログ・セクションに記録されている照会について、その開始時と終了時のタイム・スタンプを調べ、実行時間が長すぎる照会を特定します。

  3. 次に、実行時間が長すぎるタスクについて、データベースの他のパフォーマンス問題に対処する場合と同様にトラブルシューティングを行います。

顧客サンプル (チャンク) を処理するために要した時間を確認する方法

生成したクリーン・ログを使用し、次の手順に従って、Contact Optimization が顧客サンプルを処理するために要した時間を確認します。

Contact Optimization サーバー・ログで、「LRE チャンクを起動しています: 0 (LRE Starting chunk: 0)」の行のタイム・スタンプを、「スレッドの実行が終了しました (Run Thread terminated)」の行のタイム・スタンプから減算します。

このログ・エントリーから、CPU 集中型の最適化セクションに要した合計時間が分かります。このアクションの実行に長時間かかっている場合は、チャンクの反復を確認して、問題の原因に関する詳細情報を得ることができます。

各チャンクに最適のソリューションを見つけるには、次の手順を繰り返します。

  1. そのチャンク内のオファーにスコアのセットを適用します。
  2. コア・アルゴリズムを使用して、チャンク内の顧客に対するそのスコアを使用した最適なソリューションを見つけます。
  3. その結果を外部アルゴリズムで使用することにより、試行する新しいスコアのセットを見つけます。

Contact Optimization がスコアのセットを適用するたびに、1 回のチャンクの反復としてカウントされます。CPU 集中型のセクションに要する時間は、チャンク当たりの平均反復数にほぼ比例します。