検証コントロール・グループのサンプリング
オファーの有効性を判断するために、そのオファーに割り当てられたセルに検証コントロール・グループを作成することができます。検証コントロール・グループは本来はオファーを受け取るグループですが、ターゲット・セルから意図的に除外してオファーを受け取らないようにしたものです。このようにすると、オファーを受け取るターゲット・セルからのレスポンスにおける「リフト」つまり差異を比較できます。
制御は、セル・レベルで適用されます。オファーは、フローチャート内で、あるいはターゲット・セル・スプレッドシートから、コンタクト・プロセスのセルに割り当てることができます。オファーをセルに割り当てる際、ターゲット・セルごとに、制御セルとして機能する 1 つ以上のセルを指定できます。
あるセルを別のセルの制御として指定する方法について詳しくは、「IBM® Campaign ユーザー・ガイド」を参照してください。
検証コントロール・グループを作成するには、フローチャートにサンプル・プロセスを含める必要があります。
このセクションでは、検証コントロール・グループ用にサンプリングする 2 つの方法について取り上げます。
オーディエンス ID レベルでのサンプリング。
この方法は、Campaign における制御セルの使用方法と整合性があります。この場合、制御セルはオファー・オーディエンス ID レベルではなく、オーディエンス ID レベルになります。以下の制限が適用されます。
- 制御セルのメンバーは、いかなるオファーも受け取りません。制御セルの一部であるコンタクトに対するオファーは、特定のフローチャート内で処理中のどのようなオファーであっても抑止されます。複数のフローチャートにまたがって、同一のコンタクトが制御セルに入るものとして必ず選択されるとは限りません。このため、特定のコンタクトが他のフローチャートからのオファーを受け取り続けている可能性があります。注: このサンプリング方法は、すべての企業コミュニケーションから除外されるユニバーサル検証コントロール・グループと同じものではありません。ユニバーサル検証コントロール・グループを使用する場合、そのグループで存続しているメンバーを識別して、削除する必要があります。例えば、ユニバーサル制御戦略的セグメントと突き合わせて、これらのオーディエンス ID を除外するなどの方法で行います。コントロール・グループについて詳しくは、「IBM Campaign ユーザー・ガイド」を参照してください。
- 顧客 ID レベルでのサンプリングでは、すべてのオファーにわたって必ず同じように表現されるとは限りません。例えば、複数のオファーがあるフローチャートの中で、全顧客 ID のうちの 10% を取り扱うことにするなどです。制御セルに含まれる顧客が誰も X というオファーを受け取るターゲットにならないようにすることも可能です。この場合、オファー X を分析するとき、制御セルは空です。
- 制御セルのメンバーは、いかなるオファーも受け取りません。制御セルの一部であるコンタクトに対するオファーは、特定のフローチャート内で処理中のどのようなオファーであっても抑止されます。複数のフローチャートにまたがって、同一のコンタクトが制御セルに入るものとして必ず選択されるとは限りません。このため、特定のコンタクトが他のフローチャートからのオファーを受け取り続けている可能性があります。
オファー・レベルでのサンプリング。
検証コントロール・グループをランダムにサンプリングするもう 1 つの方法は、セル・ベースではなく各オファー・ベースでのサンプリングです。各オファー・ベースでサンプリングすると構成作業は多くなりますが、このオプションを使用すると、特定のオファーの特定の割合が測定目的で提示されることが保証されます。セル・レベルでは、めったに提示されないオファーは、制御セルに表現されない場合があります。この方法は、オファーの配分に偏りがある場合によいでしょう。
セル・レベルでランダムにサンプリングするときは、統計的に類似したグループからサンプリングしなければなりません。例えば、最初に高評価のセグメント、中評価のセグメント、および低評価のセグメントにセグメント化した場合、コントロール・グループ用にサンプリングする前に、これらのセグメントを再作成する必要があります。オファーを受け取っていない高価値顧客をオファーを受け取っている高価値顧客と比較し、中評価の顧客は中評価の顧客どうしで比較しなければなりません。評価に関係なくすべての顧客をランダムにサンプリングして、初期セグメントと比較することはしないでください。
次に、サンプリングの前に、適切なセグメントを再作成する必要があります。純粋にテストを目的として (例えばさまざまなオファーを割り当てるためなど) 同一の母集団からランダムに選択したさまざまな異なるセルを作成した場合、セグメントの再作成は不要です。