正常性チェック

目的

IBM Marketing Software (IMS) Director の正常性チェック画面では、選択した環境 (一度にモニターできる環境は 1 つのみ) の各種 Campaign サーバーの可用性のスナップショットを提供します。これは、データベース、リスナー、およびアプリケーション・サーバーで構成されます。正常性チェックは異なるシステムの重要なパラメーターをモニターします。

Health_Check

「正常性チェック」画面を表示するには、左メニュー・バーから「正常性チェック」を選択します。

リスナーの状態

Health_Check

  1. 可用性: 開始または停止のステータスです。
  2. リスナーを再始動、起動、または停止します。

リスナーのステータス (開始、再始動、または停止) は「ジョブ・キュー」ページに反映されます。

Health_Check

システム使用状況

  1. システム使用状況には、Campaign リスナーおよびそのサブプロセスの過去 1 時間、6 時間、12 時間、1 日、および 7 日間の CPU 使用率とメモリー消費量が表示されます。
  2. IMS Director は、RHEL Linux / SUSE/ Windows および AIX オペレーティング・システムの正常性チェック画面で RSS メモリー消費量を表示します。
  3. CPU 使用率は、Campaign リスナーおよびそのサブプロセス (unica_aolsnr、unica_acsvr) が使用した CPU の目安です。
  4. メモリー消費量は、Campaign リスナーおよびそのサブプロセス (unica_aolsnr、unica_acsvr) が使用したメモリーを表示します。
  5. システム使用状況には、CPU 使用率とメモリー消費量のデータ詳細を確認するためのズーム機能があります。マウス・ポインターをそれぞれの時系列にドラッグすることで詳細を展開することができます。
  6. グラフからズーム機能を削除する場合は、「ズームのリセット」オプションを使用してください。

注記

  1. IMS Director %CPU グラフは 100% 以上の使用率を表示できます。計算は以下のとおりです。

    %CPU = (すべての CPU のスレッドの総数 / 論理 CPU コア) * 100

    例えば、それぞれ 2 コアの物理 CPU が 2 つあり、システムで合計 4 コアの CPU である場合、各コアに 2 スレッドの場合は 4*2=8 論理 CPU コアとなります。CPU がリスナーでフルに使用されている場合、IMS Director は 8*100 = 800% の使用率を表示します。

  2. CPU 使用率とメモリー消費量のグラフは自動最新表示されません。最新表示するには、1 時間から 7 日までのいずれかのタイム・スロットをクリックします。
  3. システム使用状況ページでは、メモリー消費量と CPU 消費量オプションの両方を選択解除するとページに汎用的なメッセージが表示されません。

IBM Marketing Software Director を使用してリスナーをサービスとして管理:

  1. リスナーは、Windows サービスとしてインストールされている場合、IMS Director を使用して開始および停止することができます。開始と停止のステータスは、Services.msc アプリケーション・ページに反映されます。
  2. リスナーをサービスとして使用するには、(環境の追加中に) 環境の詳細画面で以下のステップを実行します。
    1. 「サービスとしてインストール済み」オプションの値を True に設定します。
    2. CAMPAIGN_HOME パスを次の形式で設定します (「\」ではなく「/」を使用すること)。
      • CAMPAIGN_HOME=C:/IBM/IMS/Campaign
        注: 上記はただの例です。該当する独自のパスを設定する必要があります。
  3. リスナーの追加、更新、または削除は IMS Director の環境詳細には自動的に反映されません。「環境」メニュー・ボタンから現在の環境を削除し、最新のリスナーが IMS Director によってモニターされるように追加し直す必要があります。

Health_Check

データ・ソース

選択した環境のすべてのデータ・ソースがリストされます。

Health_Check

すべての Campaign Analytical サーバーから Platform で構成されたすべてのデータ・ソースの接続がテストおよび表示され、接続障害はログに反映されます。データ・ソースのステータスを確認できます。開始/停止アクションはデータ・ソースではサポートされません。すべてのデータ・ソースがこの接続チェックでサポートされています。

以下の列が画面にリストされます。

  1. データ・ソース名
  2. タイプ: これは通常、データ・ソースのテンプレート・タイプです (Oracle、DB2、SQL Server、BigDataODBCHive、BigDataODBCImpala など)。
  3. DSN 名: データ・ソースの DSN の名前
  4. JNDI: JNDI 名

アプリケーションのデプロイメント

Web サーバー画面にはモニター対象のすべての Web アプリ・サーバーのステータスが表示され、アプリケーションの開始と停止を実行できます。

アプリケーション・サーバーの開始/停止ステータスは「ジョブ・キュー」ページに反映されます。

Health_Check

  1. サーバー・ホスト - アプリケーション・サーバーを実行しているマシンのホスト名
  2. タイプ - アプリケーション・サーバーのタイプを表示します (WebSphere/Weblogic/Tomcat/JBOSS)
  3. アプリケーション名 - アプリケーション・サーバーのノード名を表示します。この列はアプリケーション・サーバーの値のみを表示します。
  4. アプリケーションのデプロイメント・ポートの詳細:
    • ノード名 – WebSphere アプリケーション・サーバーのノード名を表示します (例: zebra658Node01)。WebSphere のみに適用されます。
    • コンソール・ポート – Weblogic コンソールが使用するポート番号を表示します。Weblogic のみに適用されます。
    • JMX ポート – Tomcat の JMX ポートを表示します。Tomcat のみに適用されます。
    • 管理ポート – JBoss の管理 HTTP/コンソール・ポートを表示します。JBoss のみに適用されます。
  5. アクション: アプリケーション・ステータスの開始/停止/取得
    1. 開始および停止アクションはジョブ・キューで更新されます。
    2. アプリケーション・ステータスを取得すると、タイム・スタンプ付きのステータス・アイコンが更新されます。

WAS、Tomcat、および JBoss クラスターでの停止/開始操作

Websphere での開始操作

サポートされるアプリケーション・サーバー:

  1. いずれかのアクション・ボタン (開始/停止/ステータスの取得) をクリックすると、アプリケーション・サーバー・プロファイルのログイン資格情報 (ユーザー ID/パスワード) の入力を求めるポップアップが表示されます。ログインに成功すると、それぞれの操作が実行されます。
    注: WebLogic アプリケーション・サーバーの場合: 開始および停止操作はサポートされません。アプリケーション・デプロイメントのステータス情報の確認だけできます。
  2. アプリケーション・サーバーのステータスは、最初にアプリケーション・サーバー・ノードが環境で追加されたときには反映されません。ステータスの取得アイコンをクリックすると、Campaign アプリケーションの最新のステータスを取得できます。
  3. クラスター化されたアプリケーション・サーバーの場合、環境に各アプリケーション・サーバー・ノードを追加する必要があります。
  4. ステータスの取得と開始/停止アクションは、Campaign アプリケーション・デプロイメントでのみ実行できます。アプリケーション・サーバー・プロファイルでこれらを実行することはできません。
  5. tomcat setenv スクリプトで TOMCAT の次の JMX パラメーターを追加します。

Tomcat の場合、setenv スクリプトで次のエントリーを追加します。

– CATALINA_OPTS=-Dcom.sun.management.jmxremote

-Dcom.sun.management.jmxremote.port=5621

-Dcom.sun.management.jmxremote.ssl=false

-Dcom.sun.management.jmxremote.authenticate=true

-Dcom.sun.management.jmxremote.password.file=../conf/

jmxremote.password -Dcom.sun.management.jmxremote.access.file=../conf/jmxremote.access

  1. jmxremote.password: Tomcat ユーザーのユーザー名とパスワードを指定する必要があります。このファイルでは Director エージェントを実行するユーザーのみにアクセスを許可し、その他の全ユーザーのアクセスを制限します。
  2. jmxremote.access: tomcat ユーザーのアクセス役割を提供する必要があります。標準ユーザーには、読み取り専用および読み取り/書き込みのようなステータスを取得するために必要なアクセス権が付与されている必要があります。

技術明細:

  1. WebSphere アプリケーション・サーバーの場合、wsadmin ツールを使用してアプリケーション・サーバー・ノードのステータスを取得します。
  2. WebLogic の場合、wlst スクリプトを使用してアプリケーション・サーバーのステータスを取得します。
  3. TOMCAT の場合、JMX を使用してアプリケーション・サーバーに接続します。
  4. JBOSS の場合、JBOSS CLI を使用してアプリケーション・ステータスを取得し、アクションを開始/停止します。
  5. SSL を使用してアプリケーションが構成されている場合、次のオプションを追加する必要があります (Weblogic AppServer のみ)。

-Dweblogic.security.SSL.ignoreHostnameVerification=true

-DwebLogic.nodemanager.sslHostNameVerificationEnabled=false

追加先: ファイル「Oracle\oracle_common\common\bin\setWlstEnv_internal.cmd」の「SET JVM_ARGS」
注: Campaign 配置の開始、停止、ステータス取得を試行するときは確認を求められません。