eMessage をアップグレードするための前提条件

eMessage をアップグレードする前に、オペレーティング・システム、ハードウェアとソフトウェア、およびネットワーク・リソースとデータベース・リソースが、eMessage の現行バージョンを含め、インストールされているすべての IBM® Marketing Software アプリケーションの現行の要件を満たすことを確認します。

現行の具体的な要件については、「推奨されるソフトウェア環境および最小システム要件」の資料を参照してください。eMessage の要件は別のセクションに記載されており、現行バージョンの Campaign の要件とは異なる場合があります。

従う必要があるアップグレード・パスは、使用している eMessage のバージョンによって決まります。

最新バージョンの Campaign および eMessage へのアップグレードは、ホストされた E メール・アカウントの設定に影響を与えません。アップグレードを完了したら、メール配信を再開できます。

アップグレードの一部として eMessage システム・テーブルの変更がある場合は、必要なスキーマ・アップグレード・スクリプトおよびプロシージャーが IBM から提供されます。

これまでに eMessage をまったく使用していなくても、eMessage の必要ファイルがアップグレードによってインストールされます。ただし、eMessage が使用可能になるわけではありません。アップグレード・モードで IBM Marketing Software インストーラーを実行した後、eMessage に対して配置前の構成ステップを完了する必要があります。

eMessage を使用して E メールを送信するには、IBM に連絡してホストされた E メール・サブスクリプションを購入する必要があります。E メール・サブスクリプションを購入した後の eMessage の構成方法については、「IBM eMessage 起動および管理者ガイド」を参照してください。

eMessage アップグレードのスケジューリング

eMessage をアップグレードするには、システム・コンポーネントを停止し、インターフェースをオフラインにする必要があります。また、アップグレードは IBM Marketing Software Hosted Services との間のデータのアップロードおよびダウンロードに支障をきたします。問題を回避するために、システム上の要求が最小になる時間帯に合わせてアップグレードをスケジュールしてください。eMessage をアップグレードするときには、次のガイドラインを使用してください。
  • マーケティング・ユーザーが受信者リストおよび受信者データを更新しなければならない時間帯には、アップグレードを避けます。
  • 標準メール配信または綿密なモニターを必要とするメール配信をマーケティング・ユーザーが実行する必要がある時間帯には、アップグレードを避けます。
  • いつアップグレードを開始する予定であるかを、時間に余裕を持って全ユーザーに事前通知してください。
  • スケジュールされたメール配信が実行されるように構成されている時間帯には、eMessage インストール済み環境をアップグレードしないでください。
  • Marketing Platform のアップグレード直後に行われるようにアップグレードをスケジュールしてください。

受信者リストのアップロードの完了

eMessage プロセスが含まれる Campaign フローチャートを実行すると、Campaign が自動的に受信者リスト・データを出力リスト・テーブル (OLT) としてIBM Marketing Software Hosted Services にアップロードします。ただし、OLT のアップロードが、アップグレード・アクティビティーによって妨げられる可能性があります。

OLT のアップロード問題を回避するために、IBM では、受信者リスト・データをアップロードする必要がない時間帯にアップグレードをスケジュールすることを推奨しています。eMessage のアップグレードを開始する前に、eMessage プロセスが含まれる Campaign フローチャートのすべてが実行を完了していることを確認してください。

進行中の受信者リスト構成作業を維持するには、アップグレードを開始する前に作業内容を保存し、すべてのローカル・ファイルおよびデータベースをバックアップします。
注: メール配信構成は IBM Marketing Software Hosted Services に保存されるため、 アップグレードによる影響を受けません。