アップグレード前チェック・ユーティリティー

IBM® Campaign をアップグレードする前に、preUpgradeTool ユーティリティーを使用して、ファイル・システムやデータベースに問題や不整合がないか確認します。このユーティリティーの実行はオプションですが、推奨されています。

このオプション・ツールは、IBM Omni-Channel Marketing Installation Check Accelerator とも呼ばれます。

preUpgradeTool は、acUpgradeTool と同じ場所にインストールされています。Windows の場合、ユーティリティーは preUpgradeTool.bat という名前です。それ以外のオペレーティング・システムの場合、ユーティリティーは preUpgradeTool.sh という名前です。

このユーティリティーでは、次のチェックを行います。

前提条件

preUpgradeTool を実行する前に、Campaign インストール環境の tools/upgrade/11.0.1+To11.1/setenv ファイルに環境の詳細を入力します。ファイル拡張子は、.bat (Microsoft Windows) または or.sh (その他のオペレーティング・システム) です。その後で preUpgradeTool ユーティリティーを実行できます。

Web アプリケーション環境をクラスター化してある場合は、IBM Marketing Platform の Affinium|Campaign|campaignClustering 構成で定義されている campaignSharedHome のパスを setenv ファイルの CLUSTERED_SHARED_PATH 変数で設定してください。

Windows の場合:
set CLUSTERED_SHARED_PATH=
Linux の場合:
CLUSTERED_SHARED_PATH=
export CLUSTERED_SHARED_PATH

プロセスの概要

アップグレード前チェック・ユーティリティーに関する注意点を以下にまとめます。

  1. ユーティリティーは対話式に、アップグレードに必要な情報 (CAMPAIGN_HOME のロケーションやデータベースの詳細) を要求します。
  2. すべての詳細が収集された後に、検証が行われます。
  3. 各検証ステップの状況が表示されます。すべての結果はログにも記録されます。
  4. すべてのチェックに合格したら、成功のメッセージと、アップグレードを続行するオプションが表示されます。
  5. ユーザーが指定するすべてのデータは、アップグレード・スクリプトに自動的に渡されます。

次に行うこと

アップグレード前チェック・ユーティリティーが完了したら、アップグレードを開始するかどうかを選択できます。「はい」を選択すると、acUpgradeTool が呼び出され、アップグレードが開始されます。

以下に例を示します。
2017-08-07 14:51:29,314 INFO common.Prompter [480] - Pre upgrade finished successfully. 
Do you want to continue for Updrade tool?
注: 「はい」を選択する場合に、別途 acUpgradeTool を再実行する必要はありません。
親トピック: キャンペーン のアップグレードの計画