eMessage のパーティション概要
eMessage のパーティションを作成することで、異なるユーザーのグループごとにデータを分離して保護できます。各パーティションは、eMessage の個別のインスタンスとしてユーザーに表示されます。同じシステムに他のパーティションが存在することを示すものはありません。各パーティションは、それぞれに固有の構成プロパティーのセットを持つため、ユーザーのグループごとに eMessage をカスタマイズできます。
各パーティション内のユーザーは、そのパーティションに構成されている機能、データ、および顧客テーブルにのみアクセスすることができます。例えば、partition1 および partition2 という名前のパーティションを作成した場合、partition1 内で作業している eMessage ユーザーは、partition1 内に構成されている顧客テーブルから E メール受信者を選択することはできますが、partition2 内に構成されている E メール受信者を選択することはできません。IBM® はユーザーがデータの共有を必要とする場合は、複数のパーティションを作成することは推奨しません。
複数のパーティションで作業する場合は、eMessage のパーティションに固有の特性、および eMessage のパーティションが Campaign のパーティションにどのように関係するかを理解する必要があります。また、eMessage の複数のパーティションを作成して構成する際のワークフローを十分に理解する必要もあります。
eMessage のパーティションの特性
eMessage に新しいパーティションを作成して構成するときには、以下の点に注意してください。
eMessage のパーティションを作成する方法は、Campaign のパーティションを作成する方法とは異なります。
eMessage に新しいパーティションを作成するには、Marketing Platform の eMessage 構成プロパティーで使用可能なパーティション・テンプレートを使用します。
- 各 eMessage パーティションの名前は、対応する Campaign パーティションの名前と完全に一致している必要があります。
eMessage に作成する各パーティションは、IBM Marketing Software Hosted Services に接続可能でなければなりません。
各パーティションに対し、別個の IBM Marketing Software Hosted Services アカウントを要求する必要があります。IBM ではアカウントに接続されたユーザー名およびパスワードが提供されます。eMessage が IBM Marketing Software Hosted Services に接続する際に、これらのアクセス資格情報を自動的に提供できる Marketing Platform データ・ソースを構成する必要があります。
アカウントの要求方法について詳しくは、「IBM eMessage 起動および管理者ガイド」を参照してください。
Campaign のパーティションとの関係
eMessage の各パーティションは、Marketing Platform で Campaign に対して作成された特定のパーティションと連動します。Campaign パーティションは、以下を提供します。
- eMessage システム・テーブルを格納する Campaign スキーマ
- パーティション内の Campaign のファイル構造。これには、eMessage が受信者リストを作成および処理するために使用するディレクトリーも含まれます。
- パーティション内での受信者リストの作成、および eMessage の使用可能化に関連する構成プロパティー
eMessage は、特定のパーティション内の Campaign と連動するため、eMessage と Campaign のパーティション構造が同じ名前を指定していなければなりません。パーティション名は、完全に一致する必要があります。