Campaign Server Manager コマンド (unica_svradm)
IBM® Campaign Server Manager (unica_svradm) ユーティリティーで、以下のコマンドを使用できます。コマンドでは大/小文字の区別はありませんが、パラメーターでは大/小文字の区別があります。コマンド・ライン・プロンプトは、接続先のリスナー・マシンのサーバーとパーティションを示します。
Cap (Distributed Marketing)
Cap
Cap コマンドを使用すると、Distributed Marketing フローチャートが追加で開始されないようにしつつ、現在実行中のフローチャートを完了できるようにします。設定解除する場合は、uncap コマンドを使用します。
Changeowner
Changeowner -o <olduserid> -n <newuserid> -p <policyid>
Changeowner コマンドを使用すると、ユーザーのキャンペーン・オブジェクトの所有者を変更することができます。このコマンドは例えば、ユーザーを削除または無効にし、そのユーザーのキャンペーン・オブジェクトの所有権を新規ユーザーに再び割り当てる場合に使用できます。コマンドを実行するには、オブジェクト/フォルダーの変更権限が必要です。
オプション | 説明 |
---|---|
-o <olduserid> | キャンペーン・オブジェクトの現行所有者のユーザー ID。 |
-n <newuserid> | キャンペーン・オブジェクトに割り当てる新規所有者のユーザー ID。 |
-p <policyid> | キャンペーン・オブジェクトに適用するセキュリティー・ポリシーのポリシー ID。 |
接続
Connect [-f] [-s server] [-p port][-S]]unica_svradm を実行するとき、コマンド・ライン・プロンプトは、接続先のリスナーのサーバーとパーティションを示します。別のリスナーに接続する場合は、connect コマンドを使用します。一度に 1 つのサーバーにしか接続できません。
次の情報は、クラスター化リスナー環境にのみ関連があります。
- クラスター化リスナー環境で unica_svradm を実行する場合、デフォルトの接続先はマスター・リスナーです。
- マスター・リスナーに接続している場合、次のコマンドは、クラスターのすべてのノードに影響します。Loglevel、 Refresh、Shutdown、 Status、 Version。例えば、Status コマンドは、クラスターのすべてのノードのステータスを表示します。
- 単一のリスナーにのみ影響を与えるには、Connect -s を使用して特定のノードに接続し、必要なコマンドを実行します。
- マスター・リスナーに接続しており、マスター・リスナーに対して Connect -s を実行する場合は、非マスター・リスナー・モードで再接続されます。これ以降のコマンドはそのノードにのみ影響を与えます。マスター・リスナー・モードに戻るには、disconnect コマンドを使用します。
オプション |
説明 |
---|---|
-s | 接続先のサーバーを特定します。単一ノード (非クラスター化) 環境では、-s の後に -p を指定します。 |
-p | 単一ノード (非クラスター化) 環境では、接続先のリスナーを特定するために、-s と -p が必要です。 クラスター化リスナー環境では、-p は必要ありません。-s を使用してホストを示せば、Campaign|unicaACListener|node[n]| で指定された serverPort に基づいて接続が確立されます。 |
-S | -p を使用してポートを指定する場合は、-S も指定して SSL 接続を確立できます。 |
-f | -f を一般的に使用するのは、テスト環境から実稼働環境に移行する場合です。 単一ノード (非クラスター化) 環境の場合: 構成されていないリスナーへの接続を強制するには、-f を使用します。接続先のリスナーを特定するために、-s と -p のオプションが必要です。 クラスター化リスナー環境では、以下のようになります。クラスター化リスナー・モードに接続するために、-f は必要ありません。ただし、-f を使用して、クラスターにないリスナーに接続を強制できます。-s と -p のオプションが必要です。 |
切断
切断
Disconnect コマンドは、サーバーから切断します。このコマンドは、サーバーと接続されている場合のみ使用できます。
単一ノード環境では、このコマンドを使用して切断してから、connect コマンドを使用して別のサーバーに接続します。また、最初に切断する代わりに、connect に -f パラメーターを指定して実行することもできます。
終了
終了
Exit コマンドを使用すると、ユーザーは Campaign Server Manager からログアウトします。
ヘルプ
ヘルプ
Help コマンドは、使用可能なコマンドを表示します。
強制終了
Kill -p pid [-h hostname]
このコマンドを使用して、リスナーに関連付けられたランナウェイ・プロセスを終了します。Kill コマンドは、指定されたプロセス ID に対して "kill-p" を発行します。Windows NTでは、Windows NTで相当するものが発行されます。プロセス ID (PID) を取得する必要がある場合は、Status コマンドを使用します。
単一ノード (非クラスター化環境) では、ホスト名を指定する必要はありません。Kill -p pid のみを実行します。クラスター化リスナー環境では、以下のようになります。
- kill コマンドは、単一のリスナー・ノードにのみ影響を与えます (クラスターのすべてのノードに伝搬されることはありません)。
- 非マスター・リスナーに接続している場合、ホスト名を省略できます。コマンドは、そのノードにのみ影響を与えます。
- マスター・リスナーに接続している場合、マスター・リスナーを実行しているサーバーの名前を指定する必要があります。以下に例を示します。kill -p 1234 -h HostABC
Loglevel
Loglevel [high | low | medium | all]
リスナーのロギング・レベルを表示するには、loglevel コマンドを引数なしで入力します。
リスナーのロギング・レベルを設定するには、loglevel コマンドの後に必要なロギング・レベルを指定して入力します。All は最も詳細なレベルで、トラブルシューティング状況の場合を除き、使用しないでください。
変更は即時に有効になるため、このコマンドを入力した後にリスナーを再始動したりリフレッシュしたりする必要はありません。
終了
終了
Quit コマンドを使用すると、ユーザーは Campaign Server Manager からログアウトします。
最新表示
最新表示
Refresh コマンドは、クラスター化リスナー構成で使用します。単一ノード・リスナーの場合、このコマンドは効果がありません。
Refresh コマンドは、マスター・リスナーに構成の変更を通知し、マスター・リスナー・ノードの構成データをリフレッシュします。これにより、再起動が必要なくなり、リフレッシュ・イベントが発生したときに制御する方法を提供します。
次の状況では、Refresh コマンドを実行する必要があります。
- Campaign|unicaACListener|node[n]|serverPort を調整した後。
- Campaign|unicaACListener|node[n]|masterListenerPriority を調整した後。
- Campaign|unicaACListener|node[n]|loadBalanceWeight を調整した後。
- Campaign|unicaACListener|node[n] でリスナー・ノードを追加または削除した後。重要: リスナー・ノードを構成から削除する前に、各クラスター化リスナー・ノードで svrstop ユーティリティーを使用する必要があります。つまり、すべてのノードを停止して、ノードを削除してから、リフレッシュする必要があります。そうしないと、削除されるリスナーの既存のセッションが引き続き実行されますが、マスター・リスナーは削除されたリスナーにコンタクトできなくなります。これは予期しない結果をもたらすことがあります。
Refresh コマンドは、Web アプリケーション・サーバーを更新しません。ほとんどの場合、マスター・リスナーのみの更新で十分ですが、Web サーバーの再始動が必要な場合もあります。
再開
Resume {-s flowchart_name |-p pid |-a} [-h hostname]
Resume コマンドは、1 つ以上の中断状態のフローチャートの実行を再開します。
- フローチャートを名前で再開するには、-s を使用します。すべてのキャンペーンとセッション内のこの名前を持つフローチャートが、すべて影響を受けます。このため、フローチャートの名前を指定するときは、相対フローチャート・パスを使用するのが良いでしょう。
- 指定されたプロセス ID を再開するには -p を使用します。(PID を取得するには、Status コマンドを使用します。)
- 中断されているすべてのフローチャートを再開するには -a を使用します。
単一ノード (非クラスター化) リスナー環境では、ホスト名を省略できます。
クラスター化リスナー環境では、マスター・リスナーに接続している場合は、リスナーのホスト名が必要です。以下に例を示します。Resume -a -h Hostname。非マスター・リスナーに接続している場合、ホスト名を省略できます。
実行
Run -p relative-path-from-partition-root -u MarketingPlatform_user_name [-h partition] [-c catalogFile] [-s] [-m]
Run コマンドは、フローチャート・ファイルを開いて実行します。 その際、相対フローチャート・パスおよびファイル名、パーティション、カタログ・ファイル、およびユーザー名を指定します。
以下の構文を使用します。
[-S dataSource -U db_User -P db_Password]*
Run コマンドには、次のオプションがあります。
オプション | 説明 |
---|---|
-h | パーティション名を指定します。 |
-l | フローチャートのログ・ファイルを保存する代替の場所を示します。このオプションの後に、Campaign インストールへの相対パスを続ける必要があります (例えば partition1logs)。ファイル名を指定しないでください。ファイル名は自動的に割り当てられるからです。 注: このオプションを使用するには、Campaign|partitions|partition [n]|server|logging で AllowCustomLogPath を有効にする必要があります。
|
-m | 複数のフローチャートを実行することを指定します。このオプションは、バッチ・フローチャートではサポートされていません。 |
-p | パーティション・ルートからの相対パスを指定します。 |
-P | データ・ソースのパスワードを指定します。 |
-s | 同期実行を指定します。 |
-S | データ・ソースを指定します。 |
-u | IBM Marketing Software ユーザー名を指定します。 |
-U | データ・ソースのユーザー名を指定します。 |
-v | 次の構文を使って、フローチャートの変数値をコマンドで直接指定します。 [-v "varname=[']value[']"]* |
-x | 次の構文を使って、フローチャートの変数値を XML ファイルで指定します。 [-x xml-filename] -x 引数に関する XML ファイルの例: このサンプル XML ファイルは、ユーザー変数名 UVAcctType を値 Gold に設定します。 注: Campaign は、このファイルに書かれているとおりに変数の値を設定します。値に引用符を含めない場合は、値を引用符で囲まないでください。
|
保存
Save {-s flowchart_name|-p pid|-a}-h hostname
Save コマンドは、アクティブ・フローチャートの現在の状態を保存します。クラスター化リスナー環境では -h hostname は必須で、それ以外の場合は無視できます。
オプション | 説明 |
---|---|
-s | flowchart_name で特定したフローチャートを保存します。すべてのキャンペーンとセッション内のこの名前を持つフローチャートが、すべて保存されます。このため、フローチャートの名前を指定するときは、相対フローチャート・パスを使用するのが良いでしょう。 |
-p | プロセス ID (PID) によって定義されるフローチャートを保存します。PID を取得するには、Status コマンドを使用します。 |
-a | 実行中のすべてのフローチャートを保存します。 |
-h | クラスター化リスナー環境では、マスター・リスナーに接続している場合は、リスナーのホスト名が必要です。例: save -a -h Hostname。非マスター・リスナーに接続している場合、ホスト名を省略できます。 |
設定
Set [variable[=value]]
Set コマンドは、環境変数を表示および設定します。現在の値を表示する場合は値を省略し、特定の変数を設定する場合は値を指定します。
シャットダウン
Shutdown [-f]
Shutdown コマンドは、リスナーをシャットダウンします。
システムは、実行されているフローチャートがないか検査します。実行されているフローチャートが見つかった場合、シャットダウンの確認を求める警告メッセージが表示されます。
To override and force shutdown, use -f.
状態
Status [-d |-i] [-u] [-v | -c]]
status コマンドは、アクティブ、中断状態、および Distributed Marketing のフローチャートに関する情報を提供します。情報には、フローチャートの所有者 (ユーザー名)、プロセスのステータス、プロセス ID、ポート、フローチャート名、ファイル名などの詳細が含まれます。切断されたプロセスや、孤立したプロセスを特定するには、このコマンドを使用します。また、PID を引数として受け入れるコマンドで指定するプロセス ID を取得する場合も、このコマンドを使用します。
オプション | 説明 |
---|---|
d | 表示される出力にサーバー ID、Campaign コード、および Campaign ID を追加します。 |
i | プロセス ID (PID) のみを表示します。 |
U | 表示されるデータに非 ASCII 文字が含まれている場合にこのオプションを使用します。 |
v | 出力を表示する前に unica_acsvr プロセスが存在するかどうかを確認します。 これにより、破損したプロセスがステータス・リストに表示されないようにします。 |
c | 出力を表示する前に unica_acsvr プロセスが存在するかどうかを確認します。 これにより、破損したプロセスがステータス・リストに表示されないようにします。また、オプション c は、破損したサーバー・プロセスに関連付けられているパーティションの temp ディレクトリーに一時ファイルがあれば、それをクリーンアップするようにリスナーに指示します。 |
Status コマンドは、プロセスを次のように識別します。
- c - 接続 (クライアントは、リスナー・プロセスに接続されています。 クライアントは実行されている場合とそうでない場合があります。)
- d - 切断 (クライアントは閉じていますが、フローチャートはバックグラウンドで実行されています。)
- o - 孤立 (クライアントはフローチャートに接続されておらず、バックグラウンドでも実行されていません。このプロセスは既に存在せず、リスナーに再接続できません。 ユーザーがそれにログインできるよう、強制終了する必要があります。)
停止
Stop [-f] {-s flowchart_name |-p pid |-a} [-h hostname]
Stop コマンドは、指定されたフローチャートについて、アクティブ・クライアントの有無を検査し、存在する場合は警告を出して (これは -f 強制オプションでオーバーライドできます)、IBM サーバー・プロセスを停止します。
単一ノード (非クラスター化) リスナー環境では、ホスト名を省略できます。
クラスター化リスナー環境では、マスター・リスナーに接続している場合は、リスナーのホスト名が必要です。以下に例を示します。Stop -a -h Hostname。非マスター・リスナーに接続している場合、ホスト名を省略できます。
オプション | 説明 |
---|---|
-s | flowchart_name で特定したフローチャートを停止します。すべてのキャンペーンとセッション内のこの名前を持つフローチャートが、すべて影響を受けます。このため、フローチャートの名前を指定するときは、相対フローチャート・パスを使用するのが良いでしょう。 |
-p | プロセス ID (PID) によって指定したフローチャートを停止します。PID を取得するには、Status コマンドを使用します。 |
-a | 実行中のすべてのフローチャートを停止します。 |
-f | オーバーライドして停止を強制します。 |
中断
Suspend [-f] {-s flowchart_name | -p pid |-a} [-h hostname]
Suspend コマンドを使用すると、実行中のフローチャートを「静止」し、対応するコマンド Resume を使って後で再始動するために状態を保存します。システムは、現在実行されているプロセスの実行すべてを終了し、その後にプロセスが開始されないようにします。現在出力プロセスを実行しているフローチャートはデータ・エクスポート・アクティビティーを完了します。それからフローチャートは中断状態で保存され、中断されているフローチャートのリストに書き込まれます。これにより、失われる作業量が可能な限り少なくなり、出力ファイルのデータ保全性が保持されます。
フローチャートを即時に停止する必要がある場合、Save コマンドに続いて、Stop を発行します。
オプション | 説明 |
---|---|
-s | flowchart_name で特定したフローチャートを中断します。すべてのキャンペーンとセッション内のこの名前を持つフローチャートが、すべて影響を受けます。このため、フローチャートの名前を指定するときは、相対フローチャート・パスを使用するのが良いでしょう。 |
-p | プロセス ID (PID) によって指定したフローチャートを中断します。PID を取得するには、Status コマンドを使用します。 |
-a | 実行中のすべてのフローチャートを中断します。 |
-f | -f パラメーターを使用すると、中断を強制できます。中断されると、フローチャートは中断されたフローチャートとしてリスナー (クラスター化構成の場合はマスター・リスナー) に書き込まれます。 |
-h | -h は、リスナーを実行しているホストの名前を示します。 単一ノード (非クラスター化環境) では、ホスト名を指定する必要はありません。 クラスター化リスナー環境では、以下のようになります。
|
Uncap (Distributed Marketing)
Uncap
Uncap コマンドは、Cap (Distributed Marketing) コマンドを取り消します。
バージョン
バージョン
このコマンドは、リスナー・プロセス (unica_aclsnr) と Campaign Server Manager (unica_svradm) のバージョンを表示します。このコマンドを使用すると、バージョン不一致エラーのトラブルシューティングに役立ちます。例えば、クラスターとして動作する複数のリスナー・ノードがある場合、各リスナー・ノードが同じバージョンのソフトウェアを実行している必要があります。
unica_svradm version: 9.1.1 unica_aclsnr version: 9.1.1
unica_aclsnr version at <myhost01 : 4664> is: 9.1.1 unica_aclsnr version at <myhost02 : 4664> is: 9.1.1 unica_aclsnr version at <myhost03 : 4664> is: 9.1.1 unica_svradm version: 9.1.1