複数のディスクにまたがる表スペースの分散
表スペースは、データベース内のストレージの論理単位です。一般的に、データベースの表スペースを複数のディスクに分散させるとパフォーマンスが向上します。
表スペースとして、システム管理スペース (SMS) またはデータベース管理スペース (DMS) のどちらかを使用できます。各表スペースは、コンテナーを集めたものです。コンテナーは、ファイル、ディレクトリー、またはデバイスなどのデータ保存場所です。DB2® によりデータが各コンテナーに分散されるので、複数のディスクにデータを保管でき、高速化および記憶容量の増大を図ることができます。
推奨:
- データベースを作成する前に、表スペース・コンテナーを分割するためのディスクが複数あることを確認してください。これにより、I/O が最小限に抑えられ、全体のパフォーマンスが向上します。
- データベース・コンテナーおよびログ・ファイルを異なる場所に保管します。
- 表スペースを複数のディスクに分割し、ログ・ファイル・ディスクとは別にします。
- ユーザーの一時表スペースを作成し、複数のディスクに分割します。
- LOGFILESIZ パラメーターは、1 次ログ・ファイルと 2 次ログ・ファイルのそれぞれのサイズを定義します。LOGFILSIZ のデフォルト値は 1024 です。これは、Campaign アプリケーションのデプロイおよび表へのデータの追加を行う際には十分ではない場合があります。予想されるトランザクションの数に応じて、LOGFILSIZ、LOGPRIMARY、および LOGSECOND の増加を検討してください。
例 1: ユーザー・データベース
パフォーマンス・テストの際、I/O に関連するユーザー・データベース・マシンのディスク使用率が 100% まで上がることが確認されています。データベースには、2 つのディスクにまたがるコンテナーを持つ表スペースがあります。コンテナーを合計 8 つのディスクにチューニングおよび分散させた後、特定のケースにおいてはスパイクが確認されることがありますが、平均使用量は、5 つの同時複合フローチャートが実行されている間 20% 以下に推移します。
例 2: システム・データベース・サーバー
IBM® Campaign システム・データベース・サーバー上でも、ディスク I/O の競合が発生する可能性があります。フローチャートによっては、大量のデータが UA_CONTACTHISTORY 表に書き込まれる場合があります。例えば、大量のデータを UA_CONTACTHISTORY に同時に書き込んでいる 5 つの複数の同時複合フローチャートを実行しているとします。この場合、データベースの表スペースを複数のディスクに分散させるとパフォーマンスが向上します。
一般的に、データベースの表スペースを複数のディスクに分散させるとパフォーマンスが向上します。IBM Campaign のインストール時に可能であれば、複数のディスクに分散されたコンテナーで構成される表スペースを持ったデータベースを作成してください。