カスタム・マクロの作成

作成したマクロは、フローチャート内のプロセスを構成するとき、およびユーザー定義フィールドを定義するときに使用できます。

このタスクについて

Campaign は、以下のタイプのカスタム・マクロをサポートしています。これらのマクロでサポートされる変数の数に制限はありません。

  • IBM® 式を使用するカスタム・マクロ
  • 未加工 SQL を使用するカスタム・マクロ
  • 未加工 SQL を使用し、指定した値が含まれているカスタム・マクロ

未加工 SQL がサポートされることにより、アプリケーション・サーバーで未加工データをフィルタリングしたり操作したりするのではなく、複雑なトランザクションをデータベースで実行できるようになるため、パフォーマンスが向上します。

重要: 技術的知識を持たないユーザーがカスタム・マクロを使用できます。したがって、カスタム・マクロを作成する場合は、カスタム・マクロの動作の丁寧な説明を付けたり、同じような種類のマクロを専用のフォルダーにまとめたりするなどの配慮が必要です。このようにすると、ユーザーがカスタム・マクロを誤って使用したり、予期しないデータを取り出したりする可能性を小さくできます。

手順

  1. フローチャートを「編集」モードで開きます。
  2. 「オプション」 メニューを開き、「カスタム・マクロ」を選択します。
  3. 「カスタム・マクロ」ダイアログで、「新規項目」をクリックします。
  4. 「保存先」リストで、マクロの保存先のフォルダーを選択します。フォルダーが存在しない場合は、デフォルトの「なし」を使用します。
  5. 「名前」フィールドで、カスタム・マクロを参照できるように、マクロの名前と宣言を入力します。

    以下の構文を使用します。MacroName(var1,var2,...)

    以下に例を示します。GenGroupBy(id,val1,table,val2)

    MacroName は一意の英数字でなければなりません。アンダースコアー (_) を含めることはできますが、スペースを含めることはできません。

    注: カスタム・マクロと組み込みマクロが同じ名前の場合は、カスタム・マクロが優先します。混乱を避けるために、カスタム・マクロには演算子の名前や組み込みマクロと同じ名前を付けないでください。組み込みマクロの代わりに新しいカスタム・マクロを常に使用するように指定する場合は例外です。
    重要: 変数名は、「式」ウィンドウのカスタム・マクロ定義の変数名と同じでなければならず、括弧で囲んだコンマ区切りリストとして表現する必要があります。
  6. 「セキュリティー・ポリシー」リストから、新しいカスタム・マクロのセキュリティー・ポリシーを選択します。
  7. 「説明」フィールドを使用して、カスタム・マクロの目的と各変数が表す内容を説明します。ユーザーがリストでマクロを見たときにその動作を理解できるように、丁寧な説明を付けてください。
  8. 「式の分類」リストから、作成するカスタム・マクロの種類を選択します。
    • IBM のマクロ式: 詳しくは、「IBM Macros User's Guide」を参照してください。
    • 未加工 SQL による ID リストの選択: このオプションを選択した場合は、「データベース」を選択する必要があります。
    • 未加工 SQL による ID および値の選択: このオプションを選択した場合は、「データベース」「値タイプ」を選択する必要があります。正しい値タイプを選択するようにしてください。そうでないと、後でこの照会のプロファイルを作成しようとするときに、「タイプが一致しない」という主旨のエラーが発生します。値タイプとして「テキスト」を選択した場合は、「データ長 (バイト数)」フィールドに入力する必要があります。この情報は、データベースから入手できます。データベースへのアクセス権限がない場合や、この情報を取得できない場合は、256 (最大データ長) と入力します。
  9. 「式」フィールド内をクリックして、「選択条件の指定」ダイアログを開きます。
  10. 照会式を作成します。使用できる変数の数に制限はありません。変数の構文は英数字で、変数は不等号括弧 (< >) で囲む必要があります。オペランド (値と文字列) と演算子には、変数を使用できます。
    重要: フローチャート・ユーザー変数をカスタム・マクロ定義で使用しないでください。カスタム・マクロはグローバルですが、フローチャート・ユーザー変数はグローバルでないためです。

    以下の例は、カスタム・マクロの定義を示しています。

    カスタム・マクロの例

  11. 「保存」をクリックします。

    カスタム・マクロが項目リストに保存されます。

  12. 「カスタム・マクロ」ダイアログを閉じます。

タスクの結果

カスタム・マクロは、フローチャート・プロセスやユーザー定義フィールドの定義で使用するために、名前によってアクセスできるようになりました。マクロを編集する必要がある場合は、「オプション」メニューから「カスタム・マクロ」を選択します。