キャンペーンの IBM Digital Analyticsセグメントのターゲット化

IBM® Digital Analytics によりユーザーは、訪問レベルおよびビュー・レベルの基準に基づいてセグメントを定義することができます。IBM Campaign で選択プロセスを構成する際に、これらのセグメントをデータ・ソースとして使用できます。

始める前に

IBM Digital Analytics からエクスポートされたセグメントを IBM Campaign で使用するには、2 つの製品が統合されていなければなりません。統合の構成については、「IBM Campaign 管理者ガイド」で説明されています。

このタスクについて

IBM Campaign でセグメントを使用できるようにするために Digital Analytics を使用した場合は、キャンペーン・フローチャートでそれらのセグメントをターゲットとすることができます。

eMessage とクリック後分析ツールの両方を使用している Campaign ユーザーは、IBM Digital Analytics セグメントも利用できます。オプションのクリック後分析ツールは、E メールやホストされるランディング・ページのクリックスルーからの顧客の振る舞い、およびそれ以降の Web サイトでの (同一訪問またはセッション内の) ブラウズまたは購入のためのナビゲーションをトラッキングします。Campaign の設計者は、分析を使用してフォローアップ・キャンペーンを作成する方法を決定できます。
注: IBM eMessage は、個別の統合ステップを必要とします。eMessage に付属の資料を参照してください。

手順

  1. Campaign フローチャートの選択プロセスをダブルクリックして、「選択プロセス構成」ダイアログを開きます。

    選択プロセスに以前に定義した IBM Digital Analytics セグメントが含まれている場合は、「ソース」タブの「入力」ボックスに既存のセグメント名が表示されます。

  2. 「入力」リストを開き、「Digital Analytics セグメント」をクリックします。

    IBM Digital Analytics セグメントの選択」ダイアログが開きます。

  3. 「クライアント ID」を選択して、その IBM Digital Analytics クライアントの公開済みセグメントのリストを確認します。
    注: 「セグメントの選択」リストには、選択されているクライアント ID 用に作成されたセグメントだけが表示されています。他の公開済みセグメントを確認するには、別のクライアント ID を選択します。
  4. 「セグメントの選択」リストで、使用するセグメントを選択します。
    • 「セグメントの選択」リストには、IBM Digital Analytics で定義されたセグメントの作成元アプリケーション、セグメントのタイプ、および開始日と終了日も表示されます。
    • 「説明」を参照すると、セグメントの目的を確認できます。セグメントに関する詳細が必要な場合は、そのセグメントをダブルクリックすると、セグメントの式、およびその他の情報が表示されます。
    • 各セグメントの横に表示されている「開始日」「終了日」は、セグメントの条件と一致する訪問者を検出するための、IBM Digital Analytics 定義の日付範囲を示しています。例えば、あるセグメントでは、2012 年 1 月 12 日から 2012 年 4 月 12 日までの間に少なくとも 3 回特定のサイトを訪問したすべての訪問者を検出し、別のセグメントでは別の日付範囲に該当する訪問者を検出する、ということが考えられます。IBM Digital Analytics 定義の日付範囲をここで変更することはできません。ただし、ダイアログの下部にある「セグメントの範囲」という日付制御を使用して、IBM Digital Analytics で定義された範囲内で日付の範囲を定義することは可能です。
  5. ダイアログの下部にある「セグメント範囲」という日付とカレンダーの制御を使用して、選択したセグメントに関するデータを取得する日付範囲を指定します。 選択プロセスを変更 (作成ではなく) する場合は、既存のセグメント範囲が表示されます。
    • 指定する範囲は、IBM Digital Analytics でそのセグメントに対して定義された開始日から終了日まで (リストの各セグメントの横に示されている日付) の範囲内でなければなりません。
    • Campaign は、開始日と終了日だけでなく、日付制約 (指定されている場合) も考慮します。日付制約は IBM Digital Analytics で定義されますが、「セグメントの選択」ダイアログには表示されません。日付制約は、1 つのセグメントに関してプルするデータの日数を制限することにより、大規模なデータ・セットのエクスポートが原因で IBM Digital Analytics が過負荷になることがないようにします。

      例えば、3 カ月の期間 (開始日から終了日まで) と 7 日間の日付制約を指定して IBM Digital Analytics で定義されたセグメントがあるとします。Campaign で定義する日付範囲では、両方の制約を考慮します。3 カ月の期間を超える日付範囲を指定した場合、そのセグメント定義は保存できません。同様に、7 日間を超える日数を指定した場合も、そのセグメント定義は保存できません。

    • IBM Digital Analytics 定義の範囲と日付制約の範囲に収まっていれば、絶対的な日付と相対的な日付のいずれでも指定することができます。
    • 絶対的な開始日を指定した場合は、終了日も指定する必要があります。例えば、IBM Digital Analytics 定義のセグメントで 3 カ月の期間が指定されている場合、その期間内の 1 日、1 カ月、または 1 週間の間に情報が収集された訪問者を、キャンペーンのターゲットにすることができます。
    • 相対的な日付の例:
      • IBM Digital Analytics 定義のセグメントで 3 カ月の期間が指定されている場合、「昨日」「最近 7 日」などの相対的な日付を指定して、最近の訪問者を継続的に検出することができます。キャンペーンは、IBM Digital Analytics 定義の終了日に達するまで問題なく実行されます。
      • 「今月」を指定する場合、この相対日付が使用される前日までの、その月のすべてのデータが使用可能になっている必要があります。例えば、今日が 3 月 28 日だとすると、選択したセグメントについて、3 月 1 日から 3 月 27 日までのデータが使用可能になっている必要があります。
      • 「先月」を指定する場合、先月分のすべてのデータが使用可能になっている必要があります。例 #1:IBM Digital Analytics 定義のセグメントで、開始日が 3 月 1 日、終了日が 3 月 31 日と指定されている場合、4 月 1 日から 4 月 30 日までの期間内で (4 月 30 日を含む)、「先月」を使用して 3 月のデータを取得することができます。例 #2:IBM Digital Analytics 定義のセグメントで、開始日が 3 月 1 日、終了日が 3 月 30 日と指定されている場合は、完全な 1 カ月分のデータが存在していないため、「先月」を使用することはできません。例 #3:IBM Digital Analytics 定義のセグメントで、開始日が 3 月 2 日、終了日が 3 月 31 日と指定されている場合も、完全な 1 カ月分のデータが存在していないため、「先月」を使用することはできません。例 2 と例 3 の場合、「先月」がセグメントの日付の範囲内に収まっていないことを通知するメッセージが表示されます。その場合、相対日付ではなく絶対日付を使用する必要があります。
  6. 「OK」をクリックして、「選択プロセス構成」ダイアログに戻ります。

タスクの結果

選択プロセスを実行すると、指定された日付範囲および日付制約の範囲内におけるセグメントに関するデータが IBM Digital Analytics からプルされます。フローチャートで使用されているマッピング・テーブルにより、IBM Digital Analytics の ID を Campaign のオーディエンス ID に変換する方法が Campaign に通知されます。これで、これらのオーディエンス ID をダウンストリーム・プロセスで使用できます。この仕組みに関する技術情報については、「Campaign 管理者ガイド」を参照してください。

まれに、フローチャートの実行時に、選択したセグメントの IBM Digital Analytics の ID の数が、Campaign で検出されたオーディエンス ID の数と一致しない場合があります。例えば、100 個の IBM Digital Analytics キーがあるのに対し、Campaign で一致する ID が 95 個しかない場合があります。Campaign ではこの状況について警告が出されますが、フローチャートの実行は続行されます。マップされた変換テーブルに更新されたレコードがあるか確認するように求めるメッセージが、そのフローチャートのログ・ファイルに書き込まれます。管理者は、その企業のポリシーに従ってオンライン・キーおよびオフライン・キーを (再) 照合し、変換テーブルに最新データを再挿入することにより、この状況を解決できます。マップされた変換テーブルが更新されたら、フローチャートを再実行する必要があります。