レスポンス・プロセスを使用して、レスポンス履歴を更新します。レスポンス・プロセスは、キャンペーン・レスポンス情報をコンタクト履歴と比較し、情報を該当オーディエンス・レベルのレスポンス履歴テーブルに書き込みます。
始める前に
レスポンス・プロセスは対応するコンタクト・プロセスと緊密に連携しており、現在トラッキングされているレスポンダーは、特定のオファーによるターゲットとされたセルのメンバーであった可能性があります。そのため、レスポンス・プロセスを構成するには、事前に以下を行う必要があります。
- コンタクト・リストのオーディエンス・レベルを知る。
- コンタクトおよびトラッキングするオーディエンス・レベルごとに、コンタクト履歴およびレスポンス履歴のシステム・テーブルがマップされていることを確認する。これは通常、Campaign 管理者が行います。
- レスポンダーをトラッキングするオーディエンス・レベルごとに別個のレスポンス・プロセスをセットアップする。
- トラッキングするレスポンス・タイプを表すコードを知る。
- トラッキングのためにマップできるように、コンタクト・リストに送信される Campaign 生成コード (キャンペーン、セル、オファー、または処理コード) は何かを知る。
- Campaign システム・テーブル・データベース内に一時テーブルを作成できるようにする (AllowTempTables 構成プロパティーを true に設定します)。
このタスクについて
レスポンス・プロセスを構成するには、以下の手順に従います。
手順
- コンタクト・フローチャート (分析することを計画しているオファーを割り当てたフローチャート) を作成したキャンペーンのリストにナビゲートします。
- 通常は、レスポンス・プロセスを扱うための別個のフローチャートを作成することになります。また、チャネルごとに 1 つのレスポンス・フローチャートを持つことも、すべてのキャンペーンに対して 1 つのグローバルなレスポンス・トラッキング・フローチャートを持つこともできます。
- 「編集」 をクリックして、フローチャートを編集するために開きます。
- レスポンス・プロセス をパレットからフローチャートにドラッグします。
- 選択プロセスまたは抽出プロセスをレスポンス・プロセスへの入力として接続します。
選択プロセスまたは抽出プロセスは、通常アクション・テーブルから読み取ります。操作テーブルとは、顧客にオファーが提示された後に収集されるレスポンス・データが入れられるオプションのデータベース表またはファイルのことです。データがトランザクション情報や販売情報など、複数のテーブルから発生していることがよくあります。
注: 管理者は、レスポンス・プロセス中にアクション・テーブルがロックされていることを確認する必要があります。また、管理者は、レスポンス・プロセスを実行した後は、レスポンスが複数回クレジットを受け取らないよう、必ず行を消去してください。例えば、Campaign を使用して、レスポンス・プロセスの後で SQL を実行し、アクション・テーブルをパージします。重要情報については、「IBM® Campaign 管理者ガイド」を参照してください。
- フローチャート内のレスポンス・プロセスをダブルクリックして、プロセス構成ダイアログを開きます。
- 「ソース」タブを以下のように使用します。
- この手順の各ステップに従ってきていれば、「入力」リストに正しい入力が既に表示されています。入力のソースは、顧客レスポンス情報を保持するマップされたアクション・テーブルでなければなりません。
注: レスポンス・プロセスへの入力として区切り記号付きフラット・ファイルを使用する場合、入力ファイルのすべてのデータ型が適切にマップされていることを確認する必要があります。 マップの確認はレスポンス・プロセスによって実行されないためです。不一致のデータ型を使用すると (例えば、UA_Treatment.TreatmentCode フィールドが「ストリング」型の場合に、処理コードが「数値」としてマップされている場合など)、一部のデータベース (例えば、DB2® 上のシステム・テーブルなど) でデータベース・エラーが発生します。
- 「レスポンス日付」で、レスポンス・プロセスによって出力されるレコードに関連付ける日付をアクション・テーブルから選択します。デフォルトでは、「今日」の値が選択されます。
- 「レスポンス・タイプ・コード」で、アクション・テーブルのフィールドを選択します。レスポンス・タイプ・コードはグローバルに定義されており、すべてのキャンペーンで使用可能です。レスポンス・タイプとはトラッキング対象の特定のアクションのことで、クリックスルー、照会、購入、アクティベーション、使用などがあります。各レスポンス・タイプは固有のレスポンス・コードによって表されます。
- 「処理へのマッピング」タブを使用して、トラッキングするフィールドを選択し、それらをオファー属性と処理属性のリストに対応させます。
- 「操作フィールド候補」リストで、使用するアクション・テーブルを展開して、フィールドのリストが表示されるようにします。
- 「追加」ボタンを使用して、「操作フィールド候補」を、「オファー・フィールド/処理フィールドの組み合わせ」リスト内の対応する属性に対応させます。「オファー/処理属性」列に、システム内のオファー属性または処理属性がすべてリストされます。
少なくとも 1 つの対象の属性と 1 つのレスポンス・コードに対応させるのが最善です。
注: マップされていないフィールド、および値が使用不可 (または NULL) のフィールドは、レスポンス属性に使用されません。処理インスタンスがレスポンスの帰属を受け取るには、データが入力されたすべてのフィールドが一致している必要があります (ただし、コントロールは除く)。コントロールの場合、すべてのコードは無視されます。
- 「ログ」タブをクリックして、レスポンス履歴に記録する追加フィールドを指定します。
コントロールを使用して、「候補フィールド」リストにあるフィールドを、「ログ・フィールド」リスト内のフィールドに対応させます。
「照合」をクリックすることにより、フィールドを自動的に対応付けることができます。「テーブル・フィールド」名が完全に一致するフィールドが、「ログ・フィールド」リストに自動的に追加されます。一致するフィールドが複数ある場合、最初の一致が使用されます。
- 「全般」タブをクリックして、名前と説明の注釈をプロセスに割り当てます。
- 「OK」をクリックします。
タスクの結果
これで、プロセスが構成されました。予期される結果をプロセスが返すかどうかを確認するために、プロセスの実行をテストできます。
フローチャートを保存して実行すると、レスポンス履歴システム・テーブルに情報が書き込まれます。Campaign の管理者は、レスポンス・プロセスを実行した後は、レスポンスが複数回クレジットを受け取らないよう、必ず行を消去してください。