サーバーベース・データベースの ODS バージョンを管理する

サーバーベース・データベースのオンディスク構造 (ODS) バージョンを管理するには、いくつかの方法があります。

始める前に

ODS について説明します (デフォルトの ODS バージョンと、特定の Notes/Domino リリースで導入された ODS バージョンの概念を含む)。詳しくは、Domino のオンディスク構造 (ODS)を参照してください。

このタスクについて

dbmt ツールの導入以前は、ODS バージョンをアップグレードするために、コピー圧縮方式を実行する圧縮タスクが使用されていました。圧縮タスクは現在でも使用できますが、dbmt を使用してコピー圧縮方式を実行する方が効率的なので、この方法をお勧めします。
1. サーバーベース・データベースの ODS バージョンを管理する
目標 ステップ 詳細情報
サーバー上のすべてのデータベースで、デフォルトの ODS バージョンを最小として使用します。 デフォルトの ODS バージョンより前のデータベースを最適化するには、次の dbmt ツール・コマンドを使用します。
load dbmt -ut 0 -ct 4 -ods

dbmt コマンドを実行するために、通常、プログラム文書がスケジュールに従って実行されます。dbmt コマンドは、compact コマンドや updall コマンドよりも最適化に適しています。

-ods フラグは、既に目的の ODS バージョンになっているデータベースの不必要な圧縮を防ぎます。

詳しくは、updall の代わりに dbmt ツールを使用してデータベースを管理するを参照してください。

データベースを作成する場合やデータベースでコピー圧縮方式を実行する場合は、特定の Notes/Domino リリースで導入された ODS バージョンを使用します。

サーバーで notes.ini 設定 Create_R<v>_Databases=1 を使用します。<v> は、目的の ODS バージョンが導入された Domino バージョンです。

例えば、新しいデータベースまたはコピー圧縮方式が実行されたデータベースで ODS 55 を使用するには、Create_R12_Databases=1 を使用します。

データベースの ODS を以前の ODS バージョンに戻します。 次のサーバー・コンソール・コマンドを使用します。
load compact <database> -R
例えば、ODS 53 の sales.nsf で次のコマンドを実行すると、ODS 52 に戻ります。
load compact sales.nsf -R
データベースの ODS をサーバーで構成されているレベルから 1 レベル下げます。 次のサーバー・コンソール・コマンドを使用します。
load compact <database> -r
例えば、Domino 12 のデフォルト ODS バージョン (52) を使用している Domino 12 サーバーでは、現在、sales.nsf データベースが ODS 51 より新しい場合、以下のコマンドによって ODS 51 に変換されます(ODS 51 は R8.5 で導入された ODS バージョンです)。

または、サーバーが Domino 12 ODS バージョン 55 を使用するように構成されている場合 (Create_R12_Databases =1 を使用)、コマンドによって sales.nsf が ODS 53 に変換されます。

load compact sales.nsf -r