Sametime® 7.5 Instant Messaging Workload

Sametime® 7.5 IM Workload は、アクティブな HCL Sametime® ユーザー (ログイン、ポリシー情報の照会、ユーザー情報の照会、メンバーのロケーションの監視、リッチテキストを使用したチャット、ステータスの変更、メンバーリストに対する操作、ログアウトを行うユーザー) をシミュレートします。

このタスクについて

このスクリプトには平均して 15 分の待機時間が含まれているため、平均的なユーザーは、1 時間あたり最大で 4 回コマンドを個別に実行できます。ユーザーが初めてログインすると、サーバー上のポリシーがチェックされてロケーションが設定されます。次に、ロケーションの変更があるかどうかについてメンバーリストを監視します。スクリプトを繰り返すたびに、さまざまなアクションを繰り返します。3 時間ごとに、任意のユーザーに対するマウスオーバー操作をシミュレートし、ユーザー情報に基づいてそのユーザーのアドレス帳のカードを照会します。繰り返しのたびに、ユーザーは事前に取り込んであるメンバーリストからランダムに相手を選択し、チャットを開始します。チャットでは、HTML または画像で構成されるリッチテキストメッセージを 5 回送信し、送信したメッセージごとに相手から返信を受け取ります。ユーザーは 1 時間に 1 回ステータスをランダムに変更して待機します。その後、ステータスを [アクティブ] に戻します。6 時間に 1 回、新しいメンバーをメンバーリストに追加します。次に、3 時間ごとにログオフしてしばらく待機し、不在であることをシミュレートします。その後、再度ログインします。24 回の繰り返しに 1 回、ファイル転送を実行します。

現在のワークロードの制限は、全ユーザーが「N」人のユーザーのグループに分割されており、NOTES.INI 設定の ST.BL.beginuser.number= と ST.BL.enduser.number= が、1 から 1000、1001 から 2000 など、各クライアントのドライバによって異なることです。2 つの NOTES.INI 設定を使用して、ST75 Workload で利用可能なユーザーの内部リストを保持します。

Sametime® 7.0 Initialization Workload を実行します。

このテストでは、次の測定結果が得られます。

  • 完了した Notes® 操作のスループット
  • 最大キャパシティのときの平均応答時間
  • サポートされる Web Mail ユーザーの最大数
  • 1 分あたりのログイン数
  • 1 分あたりのログアウト数
  • 1 分あたりの IM チャット数
  • 1 分あたりの失敗した IM チャット数 (相手に時間がなくチャットできない状態)
  • 1 分あたりのテキストベース IM メッセージの送信数
  • 1 分あたりのテキストベース IM メッセージの受信数
  • 1 分あたりのイメージベース IM メッセージの送信数
  • 1 分あたりのイメージベース IM メッセージの受信数
  • 1 分あたりの名前解決の回数
  • 1 分あたりのステータスの変更回数
  • 1 分あたりのメンバーリストの変更回数
  • 1 分あたりの在席確認の通知回数
  • 1 分あたりの非同期の通知回数
  • 1 分あたりのポリシーの照会回数
  • 1 分あたりのログインエラーの回数
  • 1 分あたりのチャットエラーの回数
  • 1 分あたりのメンバーリストエラーの回数
  • 1 分あたりの名前解決エラーの回数
  • 1 分あたりのファイル転送の送信回数
  • 1 分あたりのファイル転送の受信回数
  • 1 分あたりのファイル転送の拒否回数
  • 1 分あたりのファイル転送のエラー数

ST7.5 IM Workload の機能

このタスクについて

  • 約 20 分間待機します。
  • ユーザーとしてログインします。ユーザーごとに userstorage からメンバーリストを読み込みます。
  • ユーザー状況を「アクティブ」に設定します。
  • 現在のユーザーのロケーションをデフォルトのロケーションに設定します。
  • ポリシー情報を取得します。
  • スクリプトの繰り返し制限になるまでループします。1 回の繰り返しは平均で約 15 分です。
    • 約 5 分間待機します。
    • ユーザー 1 人とチャットし、12 回の繰り返しごとにユーザー情報を 1 回取得します。
    • メッセージを約 5 回送信します。そのうち 90%はリッチテキストメッセージ、10%は画像です。各メッセージの平均は 512 バイトで、メッセージの送信のたびに 30 秒の待機時間があります。
    • 約 4 分間待機します。
    • ファイル転送が有効な場合、任意のユーザーにファイル転送を 1 回実行します。
    • 3 回の繰り返しごとにステータスをランダムに変更して約 5 分間待機し、ステータスを [アクティブ] に戻します。
    • 約 5 分間待機します。
    • 24 回の繰り返しごとにメンバーリストにユーザーを追加するか、メンバーリストからユーザーを削除します。
    • 約 5 分間待機します。
    • 12 回の繰り返しごとにログアウトして約 10 分間一時停止し、ログインします。
    • ポリシー情報を取得します。
  • ループを終了します。
  • 約 1 分間待機します。
  • ログアウトする
注: テストにより、ファイル転送はリソースを多く消費する操作であることが分かっています。NB_DISABLEFILETRANS=1 を設定することをお勧めします。ファイル転送が必要な場合は、NB_DISABLEFILETRANS=0 を設定してください。

ST75IM Workload の待機時間 (分単位)

このタスクについて

24 反復の場合、ContextIterations 1、2、3、4 はそれぞれ 3、24、12、12 です。

明示的な待機時間 = 192 (2 × 4 × 24)

チャットの待機時間 = 60 (5 × 0.5 × 24)

ステータスの待機時間 = 80 (2 × 5 × 8)

メンバーリストの待機時間 = 5 (1 × 5)

ログアウトの待機時間 = 20 (1 × 10 × 2)

ST75IM Workload のトランザクション発生率

このタスクについて

24 回の繰り返し (6 時間周期) では次が発生します。

ロケーションの変更 1 回と初回ログインのみメンバーリストのロケーション監視 1 回。

メンバーリストのユーザーに対するユーザー情報の要求 2 回。

メンバーリストのユーザーとのチャット 24 回。双方向のメッセージが約 5 回交換されます。NOTES.INI 変数の設定内容に従って、HTML と画像の送信回数は変動します。

ステータスの変更 16 回。ステータスを 1 回ランダムに変更して [アクティブ] ステータスに戻ります。

既存のメンバーリストグループへの、メンバーリストのメンバーの追加 1 回。トランザクションには名前解決リクエストと、在席確認リクエストまたは監視リストリクエストが含まれます。

ログアウト 2 回。これには、ログイン 2 回、ステータス変更 2 回、ポリシー照会 2 回が含まれます。

ファイル転送 1 回。

ユーザーごとの 6 時間周期のトランザクション率

ログイン - 2 回

ユーザー情報 - 16 回

チャット - 24 回

ステータス変更 - 18 回

メンバーリストへの追加 - 1 回

ログアウト - 2 回

名前解決 - 1 回

在席確認 - 1 回

ポリシー - 2 回

ロケーション設定 - 1 回 (初回ログインのみ実行)

ロケーションメンバーリストの監視 - 1 回 (初回ログインのみ実行)

ファイル転送 - 1 回

Server.Load ユーティリティから ST75IM Workload を実行する

手順

  1. Server.Load を起動します。
  2. [Select Script] フィールドで、[Sametime 7.5 IM Workload] を選択して [Execute] をクリックします。
  3. [Start Test] をクリックします。
  4. 実行する Sametime® Workload のいずれかに進みます。