R6iNotes Workload

iNotes® は、Domino® メッセージング機能と Personal Information Management (PIM) 機能に Web ベースでアクセスするための Web クライアントです。

このタスクについて

R6iNotes のテストは、ブラウザからメールを送信、取得、削除するアクティブユーザーを表しています。平均的なユーザーは 1 時間に 4 回このスクリプトを実行します。スクリプトを実行するたびに、スクリプトはメールメッセージを調べたり、取得したりします。さらに、このワークロードでは 6 回に 1 回ある各 NthIteration で、ユーザーはサーバー上の NumMessageRecipients のその他ユーザーにメールメッセージを送ります。ユーザーは、予定をスケジュールし、NumMessageRecipients のその他ユーザーに招集を送り、専用の受信ボックスにある 1 通の招集に応答します。

このテストでは次の計測を行います。

  • 完了した HTTP 操作のスループット
  • 最大キャパシティのときの平均応答時間
  • 平均ユーザー応答時間が低下して許容できなくなる前の、サポートした R6iNotes ユーザーの最大数

このテストでは、次の操作が必要です。

  • このテストの構成に適用する、すべての必要な設定手順を実行します。手順には、NOTES.INI ファイルと受信側サーバーの設定も含んでいます。

Web ユーザーはコンソールに表示されません。これは、Web ユーザーが Notes® クライアントと同じカウンタを更新しないためです。Notes® クライアントはデータベースサーバータスクを使用し、Web ユーザーは HTTP タスクを使用します。サーバーコンソールで SHOW TASK コマンドを使用して、各タスクを表示します。

メールがサーバーに配信されているかを調べるには、コンソールで次のコマンドを使用します。

show stat Domino®.Requests.*

メッセージカウンタをモニターするには、コンソールで次のコマンドのいずれかを入力します。

show stat HTTP
show stat mail 

認証エラーがコンソールに表示される場合、SUT 上の Domino® ディレクトリにあるユーザー文書の [HTTP] フィールドに NotesBench のパスワードが設定されているか調べます。必要に応じて、Domino® ディレクトリにあるユーザー文書を編集します。Set HTTP Password to 'NotesBench' エージェントを使用します。

メールテンプレートが実行中の Domino® リリースと互換性があることを確認します。Domino® Release 6 の場合は、テンプレートの iNotes6.NTF を使用します。テストドライバの NOTES.INI ファイルに、「Set MailTemplate=iNotes6.NTF」を入力します。

コンソール上に配信情報を表示するには、SUT 上の NOTES.INI ファイルに Log_MailRouting=40 を入力します。

検討事項は次のとおりです。

  • iNotes6 テンプレート (INOTES6.NTF) はサーバーと共に入手可能で、正しく機能するにはサーバー上になければなりません。
  • ユーザーとメールファイルが作成された後、SUT の Domino® ディレクトリ上の「Update ACL of Mail Databases to include owner」エージェントを実行し、メールデータベースの ACL を更新します。メールデータベースの所有者は、ACL の中で命名されている必要があります。

R6iNotes テストのサーバー文書の設定

このタスクについて

サーバー文書で、次の設定を使用します。

  • [基本] タブの [管理者] フィールドに、管理者として定義されたユーザーの名前を管理者名として入力します。管理者のユーザー名を登録しないと、Probe により発行されたどのサーバーコマンドも拒否されます。
  • [インターネットプロトコル] > [HTTP] タブで、[HTTP 持続的接続] を無効に設定します。
  • [インターネットプロトコル] > [HTTP] タブ (R5 [基本] セクション) で、[次の主アクティビティに基づいて、HTTP パフォーマンスの最適化を行う] フィールドの [詳細 (カスタム設定)] を設定します。この設定で、HTTP のスレッド数を表示または変更できます。通常このフィールドはインストール時に設定します。

R6iNotes の SUT テストに関する次の NOTES.INI ファイル設定を確認します。

  • SUT 上の NOTES.INI ファイルで、サーバータスクの設定に HTTP が含まれていることを確認してください。
  • 最適な HTTP のスレッド数の設定には、少し実験が必要です。大型マシンでは、値は 100 から始め、スレッドの数を増減して、最良の結果が得られるまで調整します。

管理者として任命したユーザーは、Domino® ディレクトリの ACL に対して管理者アクセス権を持つ必要があります。

認証に関する考慮事項は次のとおりです。

  • デフォルトでは、R6iNotes はユーザー認証が必須であることを前提としています。認証ユーザーに関して、すべてのメールデータベースと Domino ディレクトリの ACL は、ユーザー (デフォルト)® に管理者アクセス権を指定する必要があります。テストドライバと Probe の NOTES.INI ファイルでは、「WebAuthenticationOff=0 (または未定義)」の設定を使用します。
  • サーバー文書の [エージェントの制限] セクション - [セキュリティ] タブで、次のプロパティの値を * (ワイルドカード文字) に設定します。
    • 制限付き LotusScript/Java エージェントの実行
    • 制限なし LotusScript/Java エージェントの実行
  • これにより匿名ユーザーは、制限付き LotusScript/Java エージェントの実行と制限なし LotusScript/Java エージェントの実行が可能になります。

R6iNotes Workload を実行する

このタスクについて

R6iNotes には認証ユーザーが必須です。

手順

  1. iNotesInit Workload を使用してメールデータベースを作成します。
  2. 認証ユーザーに関しては、各ユーザーを、それらのメールファイルの ACL に追加します。各ユーザーを ACL に追加するには、NAMAGENT.NSF にあるエージェントの「Owner (mail1, mail2, ...) を含めるためにメールデータベースの ACL を更新する」を実行します。
  3. テストの最後で、Domino® サーバーを終了する前に、SUT コンソールで SH STAT コマンドを入力します。