R5 Simple Mail Routing Workload

R5 Simple Mail Routing Workload では、アクティブな Notes® メールユーザーによるメールの送受信、会議招集の作成と送信、予定のスケジュール設定をシミュレートします。このスクリプトには平均して 15 分の待機時間が含まれているため、平均的なユーザーは、1 時間あたり最大で 4 回このテストを実行できます。

このタスクについて

スクリプトを繰り返すたびに、5 つの文書の読み込み、2 つの文書の更新、2 つの文書の削除、1 つのビューの開始と終了、1 つのビューのスクロール実行、1 つのデータベースの開始と終了、その他の操作がいくつか実行されます。アクティブな各ユーザーに、1 つのメッセージがほぼ 96 分間隔で送信されます。予定と会議招集にも同じ間隔が使用されます。

メール配信は SUT で実行されるため、配信先アドレスとアクティブユーザーのメールファイルは SUT 上に配置します。

このテストでは、次の測定結果が得られます。

  • 完了した Notes® 操作のスループット
  • 最大キャパシティのときの平均応答時間
  • サポートされるメールユーザーの最大数

結果として得られた 1 台のメール専用サーバーの容量測定基準は、サポートできたユーザーの最大数です。これは、平均ユーザー応答時間が低下して許容できなくなる直前の値です。

SUT と一部のテストで SUT からメールを受信するシステムのハードディスク要件を以下に示します。

1. ハードディスク要件

ハードディスク

必要要件

最初のディスク要件

Domino® 6 以降の場合、1 ユーザー (メールデータベース) あたり約 13MB。Domino® R5 では約 7.5 MB。

以降のディスク要件

ユーザーあたり 1 時間ごとに 80 KB ずつ増加。

R5 Simple Mail Routing テストには、最低 1 台のクライアントと SUT が必要です。クライアントシステムを複数使用する場合は、ハードウェア設定を同一にすることを推奨します。

手順

  1. NRPC Mail Initialization Workload を実行する手順が完了していることを確認します。
  2. SUT で、次の操作を行います。
    1. カレンダーコネクタタスク (Calconn) を起動します。
    2. サーバー設定文書の [ルーター/SMTP 基本] タブで [メールボックス数] フィールドの値を 2 以上に設定します。
  3. [Test Type] フィールドで [Built-in] を選択し、リストから [R5 Simple Mail Routing test] を選択します。
  4. [Test Parameters] タブをクリックします。複数のクライアントからテストを実行する場合、それぞれのクライアントからテストを実行するたびに [Starting Thread No] パラメータ値を増分します。
  5. [Script Variables] タブをクリックし、次の表の値を入力します。
    2. スクリプト変数

    変数

    アクション

    MailServer

    メールサーバーの正規名を入力します。例: CN=MailServer1/O=Renovations

    nb_dbdir

    Notes® データディレクトリと関連するデータベースディレクトリを入力します。推奨値は mail\ です。

    MailTemplate

    メールファイルテンプレートの名前を入力します。

    NBTestReset

    次のいずれかの値を入力し、テスト開始時の既存文書の処理方法を制御します。

    • 1 -- 既存の文書を削除する。
    • 0 -- 既存の文書を無視する。
    注: 削除される文書の数は、変数 MaxDocToDelete で設定されている値に依存します。

    MaxDocToDelete

    テストの開始時に削除する文書の数を入力します。文書の削除が完了すると、文書の初期カウント数がリセットされます。

    NumMailNotesPerUser

    メールファイルの作成時にメールファイルに埋め込むために使用される文書の数 (推奨値は 100)。

    NormalMessageSize

    メッセージ本文のサイズを入力します。推奨値は 10000 です。

    NumMessageRecipients

    各メッセージの受信者数を入力します。推奨値は 3 です。

    NthIteration

    メッセージの送信頻度を入力します。スクリプトを繰り返すたびにメッセージを送信するのではなく、スクリプトを n 回繰り返すたびに 1 回メッセージを送信します。推奨値は 6 です。

    ScriptIterationLimit

    テストスクリプトの外側のループの実行回数を入力します。推奨値は 1 です。この数値は、[Test Parameters] タブの [Script Loop Count] フィールドの値と一致している必要があります。

  6. オプション: [Stop Conditions] タブをクリックして、停止条件を設定します。
  7. [実行] をクリックします。
  8. オプション: モニターする測定基準を選択します。
  9. オプション: [Server to receive console commands] フィールドに SUT の名前を入力します。
  10. [Start Test] をクリックします。