N8Mail Initialization Workload

N8Mail Initialization Workload を使用して、N8Mail Workload と N7Mail Workload の準備をします。このワークロードにより、両方のワークロードを実行するために必要なメールデータベースが作成されます。

手順

  1. Server.Load を使用するためにクライアントとサーバーの設定が完了していることを確認します。
  2. Domino® Administrator クライアントで Server.Load を開始します。
  3. [Create NotesBench Mail Person Documents] エージェントを実行して、必要な数のユーザー文書を Domino® ディレクトリに作成します。プロンプトが表示されたら、次の変数を設定します。
    1. [Create NotesBench Mail Person Documents] エージェントの変数

    変数

    設定

    Message storage format

    0 (NOTES)

    メールシステム

    1 (NOTES)

  4. [Test Type] フィールドで [Built-in] を選択し、リストから [N8Mail Initialization Workload] を選択します。
  5. [Script Variables] タブをクリックし、次の表の値を入力します。
    2. スクリプト変数
    変数 アクション
    MailServer メールサーバーの正規名を入力します。例: CN=MailServer1/O=Renovations
    nb_dbdir Notes® データディレクトリと関連するデータベースディレクトリを入力します。推奨値は mail\ です。
    MailTemplate メールファイルテンプレートの名前を入力します。
    NumMailNotesPerUser メールファイルの作成時にメールファイルに埋め込むために使用される文書の数 (推奨値は 3000)。
    NB_Mail_Save_Message 初期化の場合は 0 に設定します。送信済みメッセージを送信フォルダに移動する必要はありません。
    TESTNSF_USEMAILDEPOSITTRANS 1 に設定すると、メールの蓄積トランザクションを使用して送信済みメールが送信されます。
    NB_MailRealFromField 1 に設定すると、メッセージの送信者は、対応する Note ID ファイル名ではなく、メールユーザーとして設定されます (初期化時に、メールユーザーは自分にメールを送信します。これにより、各メッセージの [送信元] フィールドの名前が変更され、複数の送信者が混在することになります)。
    MailRecipientBeginNumber 受信者として選択するメールユーザーの範囲の最初の値です。
    MailRecipientEndNumber 受信者として選択するメールユーザーの範囲の最後の値です。
    ThreadStagger 0 より大きい値に設定します。これは、各スレッドが開始するまで待機する時間です。未設定、または 0 に設定しても、待機時間はランダムになりません。
    USESERVERNAB 1 に設定します。
    NABENTRIES サーバー上で初期化されているユーザーの合計数に設定します。
    ColorProfile 1 に設定すると、メールデータベースにカラープロファイルを追加できます (オプション)。
    BlockSenderOFF 1 に設定すると、ブロック送信者ルールを作成できなくなります (オプション)。
  6. [Test Parameters] タブをクリックし、次の処理を実行します。
    • [Thread Creation Interval] に、シミュレーションユーザーを作成する間隔を秒単位で入力します。推奨値は 3 から 5 秒です。
    • 複数のクライアントからテストを実行する場合、それぞれのクライアントからテストを実行するたびに [Starting Thread No] パラメータ値を増分します。
  7. [アドレス帳を使用して宛先リストを作成] フィールドで、SUT 名とその Domino® ディレクトリを servername/org!!dominodirectory.NSF の形式で入力します。例: Server1/Renovations!!NAMES.NSF
  8. クライアントと SUT 上にメールファイルを作成する間エラーが発生しないことを確認します。メールファイルが作成されていない場合、テストの最初の繰り返し時にテストスクリプトがメールファイルを作成しますが、これによってサーバーのバックエンドにオーバーヘッドが生じます。原則として、クライアントと SUT では、CPU 使用率が 75%を超過しないようにします。これにはサーバーのデータディレクトリのディスク時間の割合は含みません。
  9. オプション: [Stop Conditions] タブをクリックして、停止条件を設定します。
  10. [実行] をクリックします。
  11. オプション: モニターする測定基準を選択します。
  12. オプション: [Server to receive console commands] フィールドに SUT の名前を入力します。
  13. [Start Test] をクリックします。
  14. データディレクトリに作成されたテストメールファイルの数が正確であることを確認します。各メールファイルには、MAILn.NSF という名前が付きます。この「n」には数字が入ります。

タスクの結果

N8Mail Initialization Workload が正常に完了すると、NumMailNotesPerUser で指定した数のメールメッセージ、10 の招集メール、10 のメールルール、5 つの既読メッセージ、受信ボックスに 5 つの返信、NotesBench という名前のフォルダがそれぞれ作成されます。これにより、メールデータベースによる N8Mail Workload と N7Mail Workload の実行準備が完了します。

注: 設定内容によっては、ブロックされた送信者からのメールは受信しません。詳しくは、Server.Load の MAILRULEBLOCKSENDER コマンドを参照してください。

メールデータベースのサイズは、より現実的なサイズに増加されています。平均サイズは 250MB です。