リソースバランシングのためにサーバーアクティビティを評価する

リソースのバランスをとるには、リソースバランシングの対象となるサーバーごとにデータベースアクティビティを評価します。そしてそのアクティビティを比較し、リソースバランシング後に実現するバランスにデータベースアクティビティを再配分します。

Domino® Administrator の [サーバー] - [パフォーマンス] タブのリソースバランシングビューには、この情報がさまざまな方法で表示できます。まず、選択したサーバーのステータス、または選択したサーバープロフィールのサーバーのステータスが表示されます。サーバーの横に表示される赤い x マークは、おそらくサーバーがダウンしているため、サーバーをリソースバランシングの対象に含めることができないことを示しています。赤い X マークの上にマウスカーソルを置くと、エラーメッセージを含むサーバーのステータスが表示されます。[サーバープロファイルの編集] ダイアログボックスの [ステータス] フィールドにも、関連エラーメッセージが表示されます。

[サーバープロファイルオプション] ダイアログボックスに指定されているゴールごとに、Activity Trends はサーバーがリソースバランシングの候補になるかどうかを評価する、次の情報を表示します。

  • Current® -- 記録されている測定基準の現在の値が表示されます。
  • [キャパシティ] -- 各サーバーのリソースキャパシティが表示されます。リソースは、キャパシティまたはゴールの値に基づいてバランスがとられます。デフォルトでは、キャパシティの値はリソースバランシング時にゴールを決定する際に使用されます。この値は、サーバープロパティを編集して設定します。
  • [ターゲット] -- リソースバランシング時に達成する目標値が表示されます。この値は、1 次ゴールと 2 次ゴールで指定した統計に基づきます。たとえば、ゴールの 1 つに Notes® Transactions を設定した場合、値はトランザクション数になります。従って、あるサーバーのゴールが 2000 トランザクションである場合、リソースバランシングソリューションでは、このサーバーに 2000 トランザクションを割り当てようとします。
  • [プロジェクト] -- 作成されたソリューション (プラン) を適用した場合の、サーバーリソースの最終的な計算値です。
  • [正解度] -- 正確に実行された移動の度合いが、指定した動作条件に基づいて 0 から 100 までの割合 (%) で示されます。割合が低い方が悪く、高い方が良い状態です。値がゴールの許容度内 ([サーバープロファイルオプション] で設定) にあるサーバーは青で表示されます。[ゴール] で指定した許容度を満たしていない値は、赤で表示されます。この値は、必ずしも悪い状態を示しているとは限りません。他にサーバーが必要なことを意味する場合や、このリソース問題に関しては適切なソリューションがないことを意味する場合もあります。バランスが良い場合、1 次ゴールで赤い値が示されることはめったにないはずです。2 次ゴールでは多少ある場合があります。

アクティビティまたはサーバーをこの評価に基づいて分散することを望まない場合は、サーバープロパティを編集してサーバーのロールを変更します。同様に、[サーバープロファイルオプション] ダイアログボックスで選択したオプションの一部を変更することもできます。サーバープロフィールオプションを設定していない場合、サーバープロパティを編集して、オプションの一部のデフォルトを変更し、変更した新しいサーバー値で再度分析することができます。