DWA85Lite Workload

DWA85Lite Workload は、ブラウザからメールを送信、取得、削除する、ライトモードのアクティブな iNotes® ユーザーを示します。

始める前に

このテストでは、このテスト用の設定に該当する必須の設定手順 (NOTES.INI ファイルや受信側サーバーの設定など) をすべて実行する必要があります。

Web ユーザーはコンソールに表示されません。これは、Web ユーザーが iNotes® クライアントと同じカウンタを更新しないためです。Notes® クライアントはデータベースサーバータスクを使用し、Web ユーザーは HTTP タスクを使用します。サーバーコンソールで show task コマンドを使用して、各タスクを表示します。

メールがサーバーに配信されているかを判別するには、コンソールで次のコマンドを使用します。
show stat Mail.Delivered
メッセージカウンタをモニターするには、コンソールで次のコマンドのいずれかを入力します。
show stat HTTP
show stat mail
さらに、show stat Domino.Requests.* を使用して、サーバー上で Web 要求が受信されているかを判別できます。

DWA85Lite には認証ユーザーが必須です。

注: 認証エラーがコンソールに表示される場合、SUT 上の Domino® ディレクトリにあるユーザー文書の [HTTP] フィールドに NotesBench のパスワードが設定されているか調べます。必要に応じて、Domino® ディレクトリにあるユーザー文書を編集します。Set HTTP Password to 'NotesBench' エージェントを使用します。

メールテンプレートが実行中の Domino® リリースと互換性があることを確認します。たとえば、Domino® リリース 8.5 以降の場合は、テンプレート mail85.ntf を使用します。テストドライバの NOTES.INI ファイルに、「Set MailTemplate=mail85.NTF」を入力します。コンソール上に配信情報を表示するには、SUT 上の NOTES.INI ファイルに Log_MailRouting=40 を入力します。

このタスクについて

平均的なシミュレーションユーザーは、DWA85Lite Workload を 1 時間に 4 回 (15 分間隔で 4 回反復) 実行します。このシミュレーションユーザーは、まずメールデータベースにログインします。次に、このシミュレーションが反復回数だけループします。反復ごとに、5 つのメールメッセージがチェックおよび取得され、そのうち 2 つが削除されます。さらに、2 反復ごとに 1 つのメールメッセージに返信されます。反復ごとに 1 回、1 人の受信者にメールが送信されます。2 反復ごとに 1 回、3 人の受信者に追加メールが送信されます。24 反復ごとに 1 回、受信ボックスから予定が作成され、受信ボックスから会議招集が作成および送信され、受信ボックスに招集要求がある場合は、その招集要求に返信されます。反復ごとに 1 回、ランダムな受信ボックス文書が NotesBench というテスト用フォルダに移動されます。最後に、反復全体を通して 5 分ごとに 1 回の頻度で、3 つのアラームチェックが実行されます。このワークロードの 1 反復あたりの平均所要時間は 15 分です。

ワークロードのデフォルトでは、ユーザー認証が必須であることを前提としています。

1. ワークロードテストの詳細
Detail 情報
メトリック このテストでは次の計測を行います。
  • 完了した HTTP 操作のスループット
  • 最大キャパシティのときの平均応答時間
  • 平均ユーザー応答時間が許容できなくなる前にサポートされていた iNotes® (8.5 以降) ユーザーの最大数
DWA85Lite テストのサーバー文書の設定 サーバー文書で、次の設定を使用します。
  • [基本] タブの [管理者] フィールドに、管理者として定義されたユーザーの名前を管理者名として入力します。管理者のユーザー名を登録しないと、発行したサーバーコマンドがすべて拒否されます。
  • [インターネットプロトコル] - [HTTP] タブで、[HTTP 持続的接続] を無効に設定します。
  • [インターネットプロトコル] - [HTTP] タブで、[次の主アクティビティに基づいて、HTTP パフォーマンスの最適化を行う] フィールドの [詳細] (カスタム設定) を設定します。この設定で、HTTP のスレッド数を表示または変更できます。通常このフィールドはインストール時に設定します。
DWA85Lite テスト Server Under Test に関する NOTES.INI の設定
  • SUT 上の NOTES.INI ファイルで、サーバータスクの設定に HTTP が含まれていることを確認してください。
  • 最適な HTTP のスレッド数の設定には、少し実験が必要です。大型マシンでは、値は 100 から始め、スレッドの数を増減して、最良の結果が得られるまで調整します。
アクセス権 管理者として任命したユーザーは、Domino® ディレクトリの ACL に対して管理者アクセス権を持つ必要があります。
認証
  • デフォルトでは、DWA85Lite はユーザー認証が必須であることを前提としています。認証ユーザーに関して、すべてのメールデータベースと Domino® ディレクトリの ACL は、ユーザー (デフォルト) に管理者アクセス権を指定する必要があります。テストドライバの NOTES.INI ファイルでは、「WebAuthenticationOff=0 (または未定義)」の設定を使用します。
  • サーバー文書の [セキュリティ] タブの [エージェントの制限] セクションで、次のプロパティの値を * (ワイルドカード文字) に設定します。これにより、匿名ユーザーがエージェントを実行できるようになります。
    • 制限付き LotusScript/Java エージェントの実行
    • 制限なし LotusScript/Java エージェントの実行

手順

NAMAGENT.NSF から、Server Under Test (SUT) の Domino® ディレクトリに対して Update ACL of mail dbs to include owner (mail1, mail2, ...) エージェントを実行し、メールデータベースの ACL を更新します。メールデータベースの所有者は、ACL の中で命名されている必要があります。エージェントの使用の詳細については、NAMAGENT.NSF「データベースの使い方」文書を参照してください。
次の表に、[Script Variables] インフォボックスに表示されない必須変数を示します。
2. DWA85Lite Workload に関する NOTES.INI の設定
設定 説明
Domain=MyDomain Server Under Test (SUT) のドメイン
NB_MAIL_SAVE_MESSAGE=1 メール送信時に送信フォルダに保存
NB_PERCENT_ATTACHEMENTS_READ=25 すべての添付ファイルのうち読み取られる部分の割合
NABENTRIES=1000 サーバーの有効ユーザー数
NB_MailRealFromField=1 Notes ID 名ではなく、ユーザーのインターネットアドレスを使用してメールを送信します。
MailRecipientBeginNumber=1 ランダム受信者として選択するユーザー範囲の最初の値
MailRecipientEndNumber=1000 ランダム受信者として選択するユーザー範囲の最後の値
ContextIteration1=24 カレンダーの予定を追加する間隔 (24 = 6 時間おき)
ContextIteration2=24 会議招集メールを送信する間隔 (24 = 6 時間おき)
ContextIteration3=24 カレンダーの招集メールに応答する間隔 (24 = 6 時間おき)
RUNTIME=9999 テスト全体を実行する時間の上限
NB_Memo1NumRecipients=1 最初のメールの受信者数を設定します。
NB_Memo1NthIteration=1 最初のメールを送信する頻度 (反復内、1 = 反復ごと、2 = 2 反復ごと、3 = 3 反復ごと、以下同様)
NB_Memo2NumRecipients=3 2 番目のメールの受信者数を設定します。
NB_Memo2NthIteration=2 2 番目のメールを送信する頻度 (反復内、1 = 反復ごと、2 = 2 反復ごと、3 = 3 反復ごと、以下同様)
NB_InvtNumRecipients=3 この招集の受信者数
NB_ReplyNthIteration=2 1 つのメッセージに返信する頻度。(反復内、1 = 反復ごと、2 = 2 反復ごと、3 = 3 反復ごと、以下同様)
NB_CalschNthIteration=24 カレンダー操作を実行する頻度。(反復内、1 = 反復ごと、2 = 2 反復ごと、3 = 3 反復ごと、以下同様)
NB_MAIL_SAVE_MESSAGE=1 [送信済み] フォルダに送信された各メッセージのコピーを保存します。
WebPreferencesOff=1 プリファレンスを保存しません。このワークロードでは何も更新されません。
NB_NumDWAReadEntries=25 ビューの読み取り時に返されるエントリの数。解像度 1024x768 のデフォルトは 25 です。
HTTPHOST このワークロードの実行対象となるホストの名前
nb_dbdir=mail\ メールデータベースが置かれるサーバーのデータディレクトリの相対パス
ThreadStagger=2 輻輳を避けるため、ワークロードの開始時に各スレッドを 2 秒ずつずらします。
Webauthenticationoff=0 「認証」セクションを参照してください。
TNB_DWA_DisableLogin=0 ログインを無効化できるようにします。推奨されません。
TNB_DWA_DisableAlarmPolling=0 アラームチェックを無効化できるようにします。
TNB_DWA_DisableReadDeleteReply=0 読み取り、削除、返信を無効化できるようにします。
TNB_DWA_DisableSend=0 送信を無効化できるようにします。
TNB_DWA_DisableAppointments=0 予定を無効化できるようにします。
TNB_DWA_DisableInvitations=0 招集を無効化できるようにします。
TNB_DWA_DisableMoveDocuments=0 文書の移動を無効化できるようにします。
TNB_DWA_DisableRSVPs=0 rsvp 機能を無効化できるようにします。

テストを実行する

このタスクについて

DWA85Init Workload を使用して以前に作成したメールデータベースで、各認証済みユーザーを各自のメールファイルの ACL に追加します。

手順

  1. [Select Script] フィールドで、[DWA85Lite] を選択して [Execute] をクリックします。
  2. テストの最後で、Domino® サーバーを終了する前に、SUT コンソールで SH STAT コマンドを入力します。