データベース移動の順序

データベース移動の順序は、Domino® Administrator の Activity Trends リソースバランシングによって生成されます。移動回数が 25 回を超える大規模なデータベースグループを移動するには、これらのグループを「要求セット」と呼ばれる 25 回以上のセットに分類します。要求セットでは、実行するコマンドのグループを任意に指定できます。

Domino® Change Manager では、これらの要求セットを「データベース移動順序」と呼びます。各データベース移動順序は、最大で 25 回の移動で構成されます。各移動順序の内容は、自動的に生成されます。これらのデータベース移動セットは、Domino® Change Manager にリソースバランシングプランを送信するときに参照できます。順序の内容を再構築するには、ある要求セットから別の要求セットに要求をカットアンドペーストするか、追加要求セットや新規要求を作成します。なお、カットアンドペーストを実行するには、要求を選択し、[編集] メニューを使用します。Domino® Administrator では、移動の実行に必要な数の要求セットが作成されます。たとえば、Acme 社の移動プランには 55 回のデータベース移動があるとします。この場合、Domino® Change Manager では、3 つのデータベース移動順序が作成されます。順序のうち 2 つは 25 回の移動を伴い、1 つは 5 回の移動を伴います。

データベース移動とデータベース移動順序を実行する際は、1 つずつ連続して実行するか、すべて同時に実行するか、これらの 2 つの方法を組み合わせて実行するかのいずれかを選択できます。デフォルトでは、すべての移動が同時に実行されます。Acme 社の移動プランを例にとると、Domino® Change Manager は 3 つのデータベース移動順序をすべて同時に実行しようとします。各データベース移動順序内で、Domino® Change Manager により、すべてのデータベースの同時移動が試行されます。

移動が失敗するとどうなるか

データベース移動が失敗する原因は多数考えられます。たとえば、サーバーが失敗したとき、移動先サーバーにレプリカの作成権限がないとき、移動元のデータベースが手動で移動または削除されているときに失敗します。Domino® Change Manager が失敗をどのように扱うかは、移動がどのように実行されるかによります。

  • 同時に実行した場合 -- 要求のどれかが失敗しても、プランは他の要求の処理を続行します。すべての要求が完了または失敗すると、そのプランは Domino® Change Control データベース (DOMCHANGE.NSF) に失敗をレポートします。その後、移動を再試行できます。プランは、前回の試行時に失敗した要求のみを完了しようとします。
  • 順次実行した場合 -- いずれかの要求に失敗すると、プランは停止されます。