Cluster Mail Workload とテスト準備

Cluster Mail Workload は、メッセージングに双方向 Domino® クラスタを使用するサイト内のメールユーザー用のクラスタをシミュレートする Notes® トランザクションを実行します。

このタスクについて

Cluster Mail Workload スクリプトは、クライアント上のメールを送信したり、読み取ったりするアクティブユーザーをシミュレートします。このスクリプトには、平均して 8 分間の待機時間を含んでいるため、平均的なユーザーは 1 時間あたり最大で 7 回のスクリプトを実行できます。スクリプトの各反復に関して、5 つの文書の読み取り、2 つの文書の追加、2 つの文書の削除、1 回の表示スクロール操作、1 つのデータベースのオープンとクローズ、1 つのビューのオープンとクローズ、その他の操作があります。1 つのメッセージが約 90 分ごとに受信者に送信されます。

各ドライバユーザーが送信するメッセージはクラスタ内のメールユーザーに配信されます。更新はその後、ユーザーデータベースのすべてのレプリカコピーへクラスタ複製されます。ClusterMail テストでは、メッセージの読み取り、送信、配信、取得をシミュレートします。したがって、メールユーザーは、メールを受信するために、クライアントやサーバー上の Domino® ディレクトリに対応する $Person エントリを持つ必要があります。「NotesBench メールのユーザー文書の作成」エージェントを実行して、前述のエントリを作成します。

シミュレートされたユーザーは、特定のサーバーではなく、クラスタに接続しているため、現在フェイルオーバーしているサーバーからメールを生成します。このスクリプトが繰り返されるごとに、特定のノードリソースの可用性に応じて、ユーザーが別のノードにフェイルオーバーする機会が生じます。

このテストでは、次の計測結果が得られます。

  • 完了した Notes® 操作のスループット
  • 最大キャパシティのときの平均応答時間
  • サポートされるメールユーザーの最大数

結果として得られたテスト中のクラスタの容量測定基準は、サポートできたユーザーの最大数です。これは、平均ユーザー応答時間が低下して許容できなくなる前の値です。

テストの実行準備をするには、以下の手順を実行します。

手順

  1. このテストの構成に適用する、すべての必要な設定手順を実行します。手順には、NOTES.INI ファイルと受信側サーバーの設定も含んでいます。
  2. SUT 上で Domino® サーバーを開始します。ルーター、レプリケータ、更新のサーバープロセスを開始する必要があります。ユーザーの判断で、追加のサーバープログラムを実行できます。
  3. Cluster Mail Initialization Workload を実行して、テストドライバの NOTES.INI ファイルの [ClusterServer2] により定義されたクラスターサーバー上にレプリカを作成します。テストを担当する人はレプリカをどれだけ、どのノードに配置すればよいかを決めます。

ClusterMail テスト用テストドライバでの NOTES.INI の設定

このタスクについて

子の NOTES.INI ファイルそれぞれに次の値を入力します。

1. NOTES.INI の値

変数

アクション

NBTestReset

次のいずれかの値を入力し、テスト開始時の既存の文書の処理方法を示します。

  • 1 -- 既存の文書を削除する。
  • 0 -- 既存の文書を無視する。
注: 削除される文書の数は、変数 MaxDocToDelete で設定されている値に依存します。

MaxDocToDelete

テストの開始時に削除する文書の数を入力します。文書の削除後、最初の文書カウントはリセットされます。

NumMessageRecipients

各メッセージの受信者数を入力します。推奨値は 3 です。

NthIteration

スクリプトを繰り返すたびにメッセージを送信するのではなく、メッセージの送信頻度を入力します。メッセージは n 反復ごとに 1 回送信されます。推奨値は 6 です。