別のサーバーへの接続方法

送信元の HCL Domino® サーバーは次の手順を使用して、受信側サーバーへの接続方法を決定します。

送信側の Domino® サーバーは、受信側サーバーに接続すると、他の接続方法の検索を中止します。

  1. 送信側サーバーは、前回受信側サーバーとの接続に成功した方法と同じ方法を使用して接続しようとします。次の 2 つの例外があります。
    • 送信側サーバーが受信側サーバーと接続したことがない場合、送信側サーバーは受信側サーバーへのパスを検索します。パスは、ネットワークポートとパススルーサーバーで構成されています。
    • 以前は成功した接続に今回は失敗した場合は、サーバーはその日最初の接続試行のときに新規のパスを検索します。
  2. 送信側サーバーは、受信側サーバーへの WAN ポート接続が既にあるかどうかを調べます。
  3. 送信側サーバーは、Domino® ディレクトリーの中優先順位の接続文書をチェックして、受信側サーバーに接続するために使用するパスの情報を探します。中優先順位の接続文書は、[使用優先度] フィールドで [中] が選択されている文書です。

    同一の受信側サーバーに対して複数の中優先順位の接続文書がある場合、送信側サーバーは接続タイプに従って次の順序で接続文書を選択します。

    • ローカルエリアネットワーク
    • ネットワークダイヤルアップ
    • パススルーサーバー
      注: パススルー接続を使用して受信側サーバーに接続するサーバーは、パススルーサーバーにまず接続できるようになっている必要があります。パススルーサーバーへの接続方法の情報を提供するために、接続文書をさらに作成しなければならない場合もあります。
  4. 送信側サーバーは、メモリに保存された情報で、Notes® 名前付きネットワークにある他のサーバーを調べます。この情報を使用して、受信側サーバーへのパスを定義します。サーバーは、この情報をローカル Domino® ディレクトリーのサーバー文書から読み取ります。
  5. 送信側サーバーのローカル Domino® ディレクトリーに受信側サーバーの情報がないときは、サーバーの共通名をアドレスとして使用して、LAN にある受信側サーバーに直接接続しようとします。
  6. 送信側サーバーは、低優先度の接続文書を調べます。低優先度の接続文書は、[使用優先度] フィールドで [低] が選択されている文書です。
  7. それでも送信側サーバーが受信側サーバーへのパスを見つけられない場合は、接続できないというメッセージを発行します。
注: クライアントがサーバーに接続する場合も、検索ロジックは同じです。ただし例外として、上記の手順 1 から手順 5 に失敗すると、クライアントはロケーション文書にデフォルトでリストされているパススルーサーバーを使用して接続しようとします。

サーバーの接続方法に関する情報を表示するには、ログファイル (log.nsf) の [Miscellaneous Events] ビューを開きます。Domino® によってログファイルに記録される接続に関する情報量は、ログレベルを変えることにより変更できます。