サーバー接続で特定のプロトコルを強制的に使用する

送信側サーバーから特定の受信側サーバーに接続するのに複数のプロトコルを使用できる場合は、接続文書に使用優先度を設定し、送信側サーバーが受信側サーバーに接続する方法を記述することで、使用するプロトコルを指定できます。

このタスクについて

接続文書に指定された使用優先度は、送信側サーバーから受信側サーバーへの接続方法を検索するときに HCL Domino® が接続文書を選択する順序を決定します。複数のポートが 2 台のサーバーで有効になっている場合は、接続文書でポートを指定し、[使用優先度] フィールドを [中] に設定することで、Domino® が特定のポートを使用するよう強制できます。

たとえば、SPX と TCP/IP の両方が、サーバー A の送信側サーバーとサーバー B の受信側サーバーで有効になっているとします。この場合、サーバー A からサーバー B への接続文書を作成して、サーバー A が TCP/IP ポートを使用してサーバー B に接続することを指定し、この文書の使用優先度を [中] に設定します。サーバー B への接続方法を判断するとき、サーバー A はまず Domino® ディレクトリーをチェックして、接続を管理する、中優先度の接続文書を検索します。文書が検索されたらサーバー A は TCP/IP ポートが指定されたことを認識し、サーバー B への接続にそのポートを使用します。すべてのタイプの接続文書に対して使用優先度を設定できます。

同一の受信側サーバーに対して複数の中優先度の接続文書がある場合、送信側サーバーは接続タイプに従って次の順序で接続文書を選択します。
  • ローカルエリアネットワーク
  • ネットワークダイヤルアップ
  • パススルーサーバー

使用優先度設定を使用して、受信側サーバーへのバックアップパスを設定することもできます。接続文書の使用優先度を [低] に設定すると、送信側サーバーは、接続情報を検索する他の手段をすべて試したあとに、最後の手段としてこの文書内の情報を使用して受信側サーバーに接続します。

接続の使用優先度は次のようにして設定します。

手順

  1. Domino® Administrator で、[設定] タブをクリックします。
  2. [サーバー] をクリックし、[接続] をクリックします。
  3. 使用優先度を設定する接続文書を選択し、[接続の編集] をクリックします。
  4. [使用優先度] で、次のように [中] または [低] を選択します。
    • [中] - この接続文書は受信側サーバーへの 1 次パスを定義します。送信側サーバーは、この接続文書を使用して受信側サーバーへの接続を行います。
    • [低] - この接続文書は受信側サーバーへのバックアップパスを定義します。送信側サーバーは、受信側サーバーに接続を試みるときの最後の手段としてのみ、この接続文書を使用します。
  5. [保存して閉じる] をクリックします。