Domino コンテナーの種類

docker run コマンドを使用して、Domino を実行するコンテナーを作成します。指定した docker run 引数に基づいて、次の種類の Domino コンテナーを作成できます。

  • Domino サーバーのセットアップのコンテナー。新しい Domino サーバーをセットアップするときに、リモート Domino サーバー・セットアップ・プログラムを起動する一時コンテナーを作成します。この種類のコンテナーは、 --setup 引数を docker run で使用することで作成されます。通常、 セットアップが完了してコンテナーの動作が停止した後に、コンテナーを削除するために --rmオプションも使用します。
  • Dominoを実行するコンテナー。Domino サーバーをセットアップしたら、サーバーを実行する新しい長期コンテナーを作成します。データ ディレクトリーを格納するボリュームは保持されますが、コンテナー自体を削除して再作成できます。たとえば、コンテナーを削除して再作成して、ポートなどの異なる特性をデプロイしたり、サーバーのアップグレードを実行したりできます。また、Domino サーバーがダウンした場合に、Updall や Fixup の実行など、保守タスクを実行する追加のコンテナーを作成することもできます。一度に実行できる Domino コンテナーは 1 つだけです。
  • 新しいデザイン テンプレートを使用して Domino をアップグレードするコンテナー。新しい Domino バージョンが使用可能になったら、通常はデータベーステンプレートを新しいバージョンに置き換え、データベース設計をアップグレードする必要があります。この場合、現在の Domino コンテナーを削除し、--update--run-design 引数と docker run を使用して、新しい一時的な "アップグレード" コンテナーを作成します。このコンテナーは、Domino バージョンをアップグレードし、最新のテンプレートをデータディレクトリ・ボリュームにコピーし、必要に応じて自動的に Design タスクを実行してデータベース設計を更新します。通常、このアップグレード コンテナーは完了後に削除し、新しい Domino サーバーバージョン用の新しいコンテナーを作成します。

  • サーバーダウン時に Domino プロセスを実行するコンテナー。通常、Domino のコンテナーを作成すると、起動スクリプトが実行され、その後に Domino サーバーが起動されます。代わりに、サーバーを起動せず、bash シェルを介してアクセスするコンテナーを作成できます。この場合、コンテナーを作成するときに、--entrypoint /bin/bash--user notes 引数を docker run コマンドで使用します。