複合アプリケーションのコンポーネント更新を設定する

複合アプリケーションを使用して、Notes® でカスタムまたはサードパーティのフィーチャーをインストールまたは更新できます。

エンドユーザーが複合アプリケーションを開くか、複合アプリケーションの更新操作が発生するときに、アプリケーション定義が変更された場合、更新操作が実行されて新規に指定されたフィーチャーと既存のフィーチャー (新しい使用可能なバージョン) の両方がプロビジョニングされます。複合アプリケーションの定義では、アプリケーション要件として 1 つ以上の Eclipse フィーチャーを参照できます。各要件では、プロビジョニング元の特定の更新サイトを指定できます。

フィーチャー要件の更新サイト設定では、Domino® サーバー(またはローカル NSF レプリカ) または Portal サーバー (または HTTP サーバー) を指定できます。各サーバーの更新サイトの URL の例は、次のとおりです。

  • NRPC プロトコルでフィーチャープロビジョニングをサポートしている Domino® サーバー
    • Domino® サーバー

      NRPC://server-hint-or-host/replica-id/site.xml - NRPC://updates.ibm.com/__85257258006000A1/site.xml

    • ローカルレプリカ ID

      NRPC:///__85257258006000A1/site.xml

      注: NRPC プロトコルでは、連続する 2 個のアンダースコアとレプリカ ID を使用します。
  • オプションで HTTP/HTTPS プロトコルでのフィーチャー更新をサポートしている Domino® サーバー
    HTTP://updates.ibm.com/updatesite.nsf/site.xml

    Eclipse 更新サイトでは、Domino® NSF と連動して次のような使用シナリオが可能です。

    • Domino® Web サーバーで NSF ベースの更新サイト (updateSite.nsf など) をホストします。
    • NSF ベースの更新サイト (updateSite.nsf など) を他の人に提供して、その人が自分の更新サイトにその NSF ベースの更新サイトをマージできるようにします。
    • 外部に個別のフィーチャーとプラグインを提供します (独自の複合アプリケーションで使用するため)。
    • NSF ベースの更新サイト (updatesite.nsf など) を作成する機能を持つカスタムのフィーチャーとプラグインを作成し、そのフィーチャーとプラグインをインポートします。
  • HTTP/HTTPS プロトコルでフィーチャーの更新をサポートしている Eclipse 更新サイトサーバー (HTTP サーバー)
    http://updates.ibm.com/updatesite/site.xml

Domino® NSF ベースの更新サイト

Domino® では、Eclipse 更新サイトを NSF データベース内部に取り込む機能が提供されています。NSF ベースの更新サイトは、通常、複合アプリケーションが定義されていない個別のデータベースです。ただし、Notes® アプリケーション NSF には複合アプリケーションを含めることができるため、更新サイト NSF に複合アプリケーションが含まれることがあります。たとえば、複合アプリケーションと更新サイト (複合アプリケーションが更新サイトを指す) を配信するサードパーティがある場合があります。また、管理者は複合アプリケーションを NSF ベースの更新サイトに配置して、ユーザーに対して複合アプリケーションを使用可能にすることができます。

NSF ベースの更新サイトの詳細については、関連リンクにある「NSF ベースの更新サイトを作成して使用する」を参照してください。

NSF ベースの更新サイトを作成して使用する

Eclipse 更新サイトを NSF ベースの更新サイトアプリケーションにインポートできます。

  1. [ファイル] > [アプリケーション] > [新規] メニューシーケンスと、Domino® または Notes® とともにインストールされた Eclipse 更新サイトテンプレート (updatesite.ntf) を使用して、NSF ベースの更新サイト (たとえば、updatesite.nsf) を作成します。

    updatesite.ntf テンプレートは、Domino® サーバーと共にインストールされ、Notes® クライアントのインストール時にもインストールされます。更新サイトアプリケーション (updatesite.nsf など) は、Eclipse ベースの更新サイトとして動作し、Domino® サーバー上の NSF Notes® アプリケーションでホスティングされます。これにより、site.xml、フィーチャー、プラグインが動的に提供されます。

    注: Eclipse 更新サイトテンプレート (updatesite.ntf) を表示するには、[新規アプリケーション] ダイアログボックスの [詳細プロパティの表示 (Show Advanced Properties)] をクリックします。

    NSF ベースの更新サイトは、Domino® サーバーの Notes® アプリケーションでホスティングされる Eclipse 更新サイトとして動作します。これにより、site.xml、フィーチャー、プラグインが動的に提供されます。

  2. NSF ベースの更新サイトを開きます。
  3. [ローカルの更新サイトのインポート] をクリックします。
  4. 表示される説明パネルの [参照] ボタンをクリックして、Eclipse 更新サイトにアクセスします。
  5. site.xml ファイルを選択します。
  6. [開く] をクリックします。

    [更新サイトのインポート] プログレスバーが表示されます。

複合アプリケーションのフィーチャー要件の更新サイト URL を編集する

複合アプリケーションのフィーチャー要件の更新サイト URL を編集するには、次の 2 つの方法があります。
  • Composite Application Editor を使用して、フィーチャー要件の更新サイトを指定する (推奨方法)
  • 複合アプリケーションを設定して、更新サイトを指定する (代替方法)

推奨方法: Composite Application Editor を使用してフィーチャー要件の更新サイトを指定する

Composite Application Editor (CAE) を使用してフィーチャー要件の更新サイト URL を編集する推奨の方法は、次のとおりです。

  1. Notes® で複合アプリケーションを開きます。
  2. [アクション] > [アプリケーションの編集] をクリックします。

    新規ウィンドウで Composite Applications Editor (CAE) が表示されます。

  3. 表示されるコンポーネントリストで、必要なコンポーネントを右クリックして、[コンポーネントプロパティの編集] を選択します。
  4. [詳細] をクリックします。

    プロパティのリストが表示されます。

  5. 必要なフィーチャーのプロパティ (url.Feature_NN など) を選択して、[編集] をクリックします。

    または、[追加] をクリックして名前と値を入力します。

  6. [OK] をクリックして [詳細] ペインを終了します。
  7. [OK] をクリックして [プロパティ] ペインを終了します。
  8. [終了] をクリックし、変更を保存して閉じます。
  9. 変更された CA XML が再度読み込まれて処理されます。

代替方法: 複合アプリケーションを設定して、更新サイトを指定する

この代替方法を使用して、特定の複合アプリケーション NSF のコンテンツの更新サイトを定義します。

  1. 管理者は、複合アプリケーション NSF を入手します (MyCompAppabx.nsf など)。
  2. 管理者は、複合アプリケーション NSF とともに、更新サイトフォルダ (\features サブディレクトリーと \plugins サブディレクトリーを含む) と site.xml ファイルを入手します。site.xml ファイルには、更新サイトフォルダ内に格納されているフィーチャーがリストされます。
  3. 管理者は、複合アプリケーションの XML を変更して、特定の Domino® の更新サイトを指定します。
    1. Domino® サーバー上の Domino® Designer で、複合アプリケーション (MyCompAppabx.nsf など) を開きます。
    2. [複合アプリケーション] > [アプリケーション] をクリックします。
    3. リスト内の複合アプリケーションの名前をクリックして、[書き出し] タブをクリックします。

      この動作によって、同じ名前の xml ファイル (MyCompAppabx.xml など) に出力されます。

      複合アプリケーションを開いたままにしておきます。

    4. 直前の手順で作成した XML ファイルを開きます。
    5. それぞれの「url.feature」の値を変更し、必要な Domino® 更新サイトを指定します。たとえば、各preference name="url.feature" エントリの場合、url.feature は更新サイト URL と特定のフィーチャー名のプレースホルダであり、必要な Domino® 更新サイトを指定します。

      次の形式では、NRPC プロトコルが使用されます。

      NRPC://server/__replicationID/site.xml

      次の形式では、HTTP プロトコルが使用されます。

      HTTP://server/updatesite.nsf/site.xml

  4. XML ファイルを保存して閉じます。
  5. Domino® Designer と開いている複合アプリケーションで、リスト内の複合アプリケーション名をクリックして [更新] タブを選択し、変更された複合アプリケーションの XML ファイルを選択します。
  6. NSF ベースの更新サイトアプリケーション (updatesite.nsf など) を開き、この複合アプリケーションに付属のローカルな更新サイトフォルダから site.xml ファイルをインポートします。
    注: ユーザーは、Notes® データベースリンク、ブックマーク、または [ファイル] > [アプリケーション] > [新規] シーケンスを使用して複合アプリケーションを開き、更新を開始できます。

既存のクライアントランタイムへのフィーチャーのデプロイとプロビジョニングについては、「ウィジェットとウィジェットカタログによるクライアントプラグインの導入と管理」を参照してください。

から複合アプリケーション定義 (CA XML) を取得する Domino®

複合アプリケーションの更新を取得するには、以下の NRPC の URL 形式を使用します。

NRPC://Server-hint-or-host/replica-id/composite.xml?param=value

各部の意味は以下のとおりです。

Server-hint-or-host = DNS ホスト名、IP アドレス、サーバー名

ターゲットサーバー上のデータベースの replica-id

param -- name|unid

Name -- ビューで CA 設計要素の検索に使用する文字列 - 最初に名前で検索し、見つからなかった場合は別名で検索

UNID -- 複合アプリケーション設計文書の UNID

例:

NRPC://abx_tc.upcdev.ibm.com/__8525634000734621/composite.xml?name=Hannover

WebSphere® Portal と複合アプリケーション

WebSphere® Portal の複合アプリケーション更新は、Domino® 管理者の指定により、Notes® の Home Portal Account 設定を介して Notes® ユーザーに対して使用可能になります。また、管理者は、ユーザーの Home Portal Account で指定されているのと同じ WebSphere® Portal サーバーに、WebSphere® Portal 複合アプリケーションの Notes® サポートをインストールしておく必要があります。WebSphere® Portal 複合アプリケーション更新は、Web 展開が定義されている複合アプリケーションで作業する Notes® ユーザーに適しています。

ポートレットが含まれた複合アプリケーション用にユーザーを設定する方法については、このガイドで以下のトピックを参照してください。
  • WebSphere® Portal 複合アプリケーションの Notes® サポートをインストールする
  • ポリシーを使用して Home Portal Account を指定する
  • プリファレンスを使用して Home Portal Account を指定する