ウィジェットとライブテキストの概要

ウィジェットとライブテキストを使用すると、ユーザーは専用に作成されたウィジェットを使用して、Notes® 文書内の自動認識された Live Text を表示してアクションを実行することができます。たとえば、強調表示された特定の Live Text ストリング (フライト番号など) がある場合、その Live Text にリンクされたサードパーティーのフライト状況ウィジェットを開くことにより、Live Text ストリングを表示してそれに対するアクション (フライト状況の検索など) を即座に実行することができます。ウィジェットと Live Text を使用して、パワーユーザーと管理者はウィジェットを作成、編集し、ユーザーにデプロイして、Notes® のフォーム、ビュー、文書、サードパーティサービス (Web ページ、フィード、Google ガジェットなど) を実行することもできます。また、既存の機能やプラグインを Eclipse または NSF ベースの更新サイトからデプロイすることもできます。

ウィジェットは、1 つ以上のコンポーネントやアクションから構成されるツールです。オプションで、アクションにはワイヤリングされたコンテンツタイプと認識機能を含めることができます。これは、アクション実行のための Live Text パターンとその Live Text に対してアクションを実行する具体的な方法を定義するためのものです。

また、項目をクライアントシステムにプロビジョニングするようにウィジェットを設計することもできます。例えば、ウィジェットを使用して、スタンドアロン機能やサードパーティ機能をインストールして更新することができます。この場合、対象機能の更新サイトを呼び出し、最初に更新をクライアントプラグインにデプロイするか、後からプロビジョニングします。

Domino® サーバーには、ウィジェットカタログの基礎となるアプリケーションテンプレート toolbox.ntf やウィジェットと Live Text 機能を制御するデスクトップポリシー設定が含まれています。

  • ウィジェットデスクトップ設定ポリシータブには、ウィジェットと Live Text 機能アクセス、サーバーおよびカタログアクセス、カタログカテゴリに適用できる設定が含まれています。
  • カタログは、toolbox.ntf テンプレートウィジェットカタログに基づいて作成されます。これは、Domino® サーバーとともにインストールされて同サーバー上に配置され、すべてのウィジェットを格納します。管理者とパワーユーザーは、ウィジェットを作成してカタログに公開することができます。ウィジェットは、ユーザーポリシーとウィジェットカテゴリ名に基づき、ユーザーに対して自動的にプロビジョニングされます。
  • 管理者はまた、デスクトップ設定ポリシーの [カスタム設定] > [管理設定] タブを使用して、プラグインのデプロイまたはクライアントのインストール中に管理設定をプッシュし、管理設定を pluginID/preferenceID=preferenceValue の形式で容易に入力することができます。

ウィジェットとライブテキスト機能は、3 つのメインユーザータイプ (エンドユーザー、パワーユーザーとアプリケーション開発者、管理者) を対象に設計されています。ポリシーとプリファレンスにより、さまざまなアクセスレベルが制御されます。ロールは多くの部分で重複します。

注: ウィジェットと Live Text のユーザーマニュアルは、HCL Notes® ヘルプ で提供されています。
  • 管理者は、Domino® Server が管理するポリシーと Eclipse 設定の組み合わせを使用してウィジェットカタログを作成および管理し、ウィジェットと Live Text アクセス機能を割り当てます。また、管理者は、フィーチャーとプラグインを既存の Notes® または Expeditor クライアントのインストールにデプロイするために、ウィジェットを作成、構成することもできます。ウィジェットとウィジェットカタログは、Domino® のポリシーと Eclipse のプリファレンスと連携して、フィーチャーとプラグインのデプロイや企業内のクライアントに対するプロビジョニングにおけるクライアント管理で中心的な役割を果たします。
  • Power®ユーザーは通常、特定のエンドユーザーのためのウィジェットを作成、編集、デプロイします。ウィザードを使用すると、新しいウィジェットを作成し、さらにオプションでコンテンツタイプや認識機能の要素をウィジェット内のアクションにワイヤリングすることができます。Power®ユーザーと管理者の機能は、しばしば重複することがあります。
  • エンドユーザーは通常、開いている Notes® 文書内で自動認識された Live Text 上でアクションを実行したり、実行するテキストを選択したり、ウィジェットやウィジェット用に作成されたウィジェットアクションを実行します。また、ウィジェットを表示して、[マイウィジェット] サイドバーパネルやそのサイドバーに追加することもできます。エンドユーザーは、自分用に作成されたウィジェットを実際に表示することはできませんが、こうしたウィジェットを Live Text 上で実行するように設定することができます。