複数のレプリケータを使用する

サーバーをスケジュール設定する接続文書を作成し、その接続文書を使用して、複数の異なる接続先サーバーを同時に複製する場合は、複数のレプリケータを設定して同時に複製できるようにします。複数のレプリケータを使用するとサーバーリソースを効果的に使用できるため、特にハブサーバーで複製サイクルを短縮できます。さらに、複製時間も節約できます。

このタスクについて

複数のレプリケータを使用する場合、各レプリケータが一度に処理する複製セッションは 1 つだけです。たとえば、Hub-E/East/Renovations が HR-E/East/Renovations と Hub-W/West/Renovations との間で同時に複製を実行するようにスケジュールを設定した場合、最初のレプリケータは Hub-E/East/Renovations と HR-E/East/Renovations の間の複製を処理し、2 番目のレプリケータは Hub-E/East/Renovations と Hub-W/West/Renovations の間の複製を処理します。

複数のレプリケータを使用すると、同時に複数の複製 (1 台の複製元サーバーと複数の複製先サーバー間での複製) が行えます。ただし、複数のレプリケータを使用して、1 台の複製元サーバーの複数のデータベースを 1 台の複製先サーバー間に複製することはできません。たとえば、Hub-E/East/Renovations 上のデータベース 1 とデータベース 2 の両方を Hub-W/West/Renovations で複製する必要がある場合、1 つのレプリケータのみが各複製セッションを 1 つずつ処理します。

複数のレプリケータを使用する前に、各サーバーでの複製スケジュールを設定している接続文書を確認してください。スケジュールを調整して複数の複製を実行できるようにすると、複製サイクルの完了に必要な時間を短縮できます。このようにしてサイクルを短縮すると、1 日あたりのサイクルの実行回数を増やすことができます。これにより、データベースの更新が数回に分けて実行され、1 サイクルあたりの複製速度が速くなります。複数のレプリケータを開始した後で、Tell コマンドを使用してすべてのレプリケータを停止できます。ただし、特定のレプリケータを停止する場合、Tell コマンドは使用できません。

以下のようにして、複数のレプリケータを使用可能にします。

  • NOTES.INI ファイルから -- Replicators または ServerTasks の設定を編集します。
  • コンソールから -- コンソールで Load Replica コマンドを入力します。多くのレプリケータが必要で NOTES.INI ファイルの編集のためにサーバーをシャットダウンしたくない場合は、この方法を使用してください。このコマンドを入力するたびに、サーバーにより新しいレプリケータがロードされます。