メールポリシー設定文書を理解する

メールポリシー設定文書を使用すると、メールカレンダーおよびスケジュールツール用の Notes® クライアント設定を作成して、適用することができます。

メールポリシー設定は、次を実行するために使用します。

  • メッセージ特記事項を作成し管理する。メール・ポリシー設定文書の [メール] > [メールの特記事項] タブを使用して、メッセージ特記事項のテキストを入力します。
  • 受信ボックスの保守を有効化するかどうか、どの文書を削除するか、未読文書をユーザーの受信ボックスから削除するかどうかを示すメール受信ボックスの保守プリファレンスを設定する。
  • メールファイルの所有を他の人に委任できるかどうかなどのユーザーメールのプリファレンスを設定し、送信ビューのプリファレンスを定義し、メッセージの再呼び出しの設定を指定し、他のメール関連設定を設定する。
  • アラーム通知設定とデフォルトのアラーム設定を設定する。
  • 会議室とリソースの設定を含め、多数のカレンダーとタスクプリファレンスをユーザーに対して設定する。
  • Notes® 以外のメールクライアントユーザーを検出するプリファレンスを設定し、繰り返し会議の招集などの場合に、Notes 以外のメールクライアントユーザーと組織の Notes クライアントユーザーとの間の相互運用性を向上させる。
  • iNotes® を設定する。HCL iNotes® ユーザー用のメールポリシー設定の作成の詳細については、HCL iNotes® Administration 製品資料を参照してください。

ユーザーのメールポリシーは、カレンダープロフィール内のそのユーザーのメールデータベースに保存されます。デフォルトでは、システム管理プロセスにより、メールポリシーがカレンダープロフィールに書き込まれます。

システム管理プロセスにより、12 時間ごとにメールポリシーの更新がチェックされ、その更新が適用されます。

メッセージ特記事項と文字セット

メッセージ特記事項を追加できるのは、サーバーまたはクライアントです。

クライアントは、文字セットの変換前にメッセージ特記事項を追加します。したがって、MIME メッセージにインターネット文字セットを設定するクライアントプロセスは変更されていません。

  • Domino® サーバーは Notes® RTF から MIME 形式にメッセージを変換し、そのメッセージのインターネット文字セットを判断します。サーバーが特記事項を追加できるように、サーバー特記事項を有効にする必要があります。
  • クライアントがメッセージを拒否するよう設定されていない場合、Domino® サーバーがメッセージを拒否します。必要に応じて RTF メッセージが MIME 形式のメッセージに変換されます。

メッセージ特記事項がサーバーにより追加されると、メッセージテキストとメッセージ特記事項のインターネット文字セットを Domino® が判断します。文字セットが同じであれば、Domino® によってメッセージ特記事項が追加され、そのメッセージが送信されます。2 つの文字セットが異なっていれば、Domino® で次のように使用する文字セットが判断されます。

  • [多言語インターネットメール] 設定が [自動判定] であれば、Domino® は、最適な文字セットに基づいて、メッセージテキストの文字セットまたは特記事項の文字セットのいずれかを使用します。正しい文字で表示できない場合は、代替文字が使用されます。通常は疑問符 (?) が使用されます。その後、Domino® でメッセージが送信されます。
  • [多言語インターネットメール] 設定が [Unicode (UTF-8) を使用] であれば、Domino® は、メッセージテキストと特記事項を UTF-8 としてコード化し直し、メッセージを送信します。