ldapsearch のパラメータの表

次の表では、ldapsearch で使用できるパラメータについて説明します。これらのパラメータは、大文字と小文字が区別されます。

このタスクについて

1. ldapsearch で使用するパラメータ

パラメーター

用途

-?

ldapsearch の使用方法についてのヘルプを表示します。

-a deref

別名の逆参照を指定します。never、always、search、find のいずれかを入力します。このパラメータを使用しない場合は、デフォルトは never になります。

-A

属性の値ではなく、属性名のみを検索します。

-bbase dn

検索の開始位置になる識別名を指定します。値の指定には引用符を使用します (例えば、"ou=West,o=Renovations,c=US")。

検索するサーバーで検索ベースを指定する必要がある場合は、このパラメータを使用します。それ以外の場合は、省略可能です。

必要に応じて、-s-b を併用して検索範囲を決定します。-s を省略すると、-b では、起点として指定されたエントリとそのエントリのすべての下位エントリが検索されます。

-B

ASCII 形式ではない値の出力を可能にします。

-D bind dn

サーバーがユーザーの認証に使用する識別名を指定します。名前は、ディレクトリ内のエントリに対応しており、ディレクトリの検索に必要なアクセス権が設定されている必要があります。

値の指定には引用符を使用します (例えば、"cn=Directory Manager,o=Renovations,c=US")。

このパラメータを省略すると、匿名でサーバーに接続されます。サーバーへの匿名接続が許可されていない場合は、-D を使用する必要があります。

識別名に対応するパスワードを指定する場合は、-D とともに -w パラメータを使用します。

-f file

使用する検索フィルタを含むファイルを指定します (例えば、-f フィルタ)。1 行ごとに各検索フィルタを配置します。ldapsearch は 1 行につき 1 回の検索を実行します。必要に応じて、フィルタパターンを指定します。例えば、-f フィルタ cn=%s と指定し、ファイルの各行に共通名の値を入力します。

-F sep

属性名と属性値の間に、等号 (=) ではなく sep を出力します。たとえば、ldapsearch 出力を読み込むツールが別の区切り文字を想定している場合に、このパラメータを使用します。

-h host name

接続先のサーバーのホスト名を指定します (例えば、-h server.renovations.com)。

-l timelimit

検索を完了するまでの時間の上限を秒単位で指定します。このパラメータを指定しないか、限度 0 を指定した場合、検索には無限の時間を要する可能性があります。ただし、ldapsearch はサーバー上で設定された検索制限時間を超えて待機することはありません。

-L

LDIF フォーマットで出力するよう指定します。LDIF フォーマットでは、属性の区切りとして、等号 (=) ではなくコロン (:) を使用します。LDIF は、多数のディレクトリエントリを一度に追加または変更するときに便利です。たとえば、LDIF フォーマットを使用すると、結果の内容を LDAP 準拠のディレクトリにインポートできます。

-M

参照先オブジェクトを通常のエントリとして管理します。これにより、ldapsearch の返す属性が、参照されるエントリの属性ではなく、参照先エントリ自体の属性になります。

-n

検索方法を表示しますが、実際には検索を実行しません。

-pport

サーバーが使用するポートを指定します。このパラメータを省略すると、ポート 389 が使用されます。

-R

サーバーから返される検索リファレンスに自動追従しません。

-s scope

-b パラメータを使用する場合の検索範囲を指定します。

  • base を指定すると、-b パラメータで指定したエントリのみが検索されます。
  • onelevel を指定すると、-b パラメータで指定したエントリのすぐ下位にあるエントリのみが検索されます。指定したエントリそのものは検索されません。
  • subtree を指定すると、-b パラメータで指定したエントリとその下位のエントリすべてが検索されます。これは、-s を使用せずに -b を指定した場合のデフォルトの動作です。

-b-s はどちらを先に指定してもかまいません。

-S attribute

指定した属性で結果をソートします。

-z sizelimit

返されるエントリの最大数を指定します。このパラメータを省略するか、0 を指定すると、ldapsearch で返されるエントリの数には制限がなくなります。ただし、サーバーで設定されている数よりも多くなることはありません。

-u

ldapsearch から返される識別名を、わかりやすい形式にするように指定します。

-v

ldapsearch で詳細情報が表示されるように指定します。

-w password

-D パラメータで使用される識別名に対応するパスワードを指定します。

-x

-S とともに使用して、LDAP サーバーが結果をソートしてから返すように指定します。-x を指定せずに -S を使用すると、ldapsearch によって結果がソートされます。