以下以外のメールアプリケーションのカレンダーユーザーとの相互運用性を向上させる: Notes®

互換モード、クライアント検出、ドメインマッピングは、Notes® カレンダーユーザーと他のカレンダーユーザー間の相互運用性を組織内で著しく高めることができる機能です。互換モードは、Notes 以外のメールアプリケーションユーザーが Notes® ユーザーと会議招集を交換する場合の繰り返し会議でデータが失われるのを防止します。クライアント検出とドメインマッピングでは、Domino® システム管理者がメールポリシーを使用して、メールアプリケーションを組織内のドメインに関連付け、アプリケーション用にカレンダー機能の相互運用性を指定することができます。

繰り返し会議のアーキテクチャが異なるため、Notes® の比較的複雑な繰り返し会議操作の一部は Outlook/Exchange と Notes 以外の他のメールアプリケーションで解釈できません。このようなケースを回避するために、互換モード、クライアント検出、ドメインマッピングにより Notes® で繰り返し会議で使用できる操作を制限することができます。

デフォルトでは、互換モードのオプション [一部の招待者は他のメールプログラムを使用する] は無効になっていて、会議に表示されません。Domino® 管理者は、メールポリシーの [クライアント検出] ページの設定を使用して議長がオプションを利用できるようにします。メールポリシーの設定 [チェックボックスで互換性モードを手動で制御] で表示されている場合は、ユーザーが会議エントリを作成する際に [一部の招待者は他のメールプログラムを使用する] オプションを使用することができます。

互換モードで制限される繰り返し会議操作は、次のとおりです。

  • 複数の会議インスタンスを一度にスケジュール変更、更新、キャンセルする。通常、Outlook/Exchange は繰り返し会議のスケジュール変更をサポートしていますが、Notes® が全インスタンスのスケジュール変更を送信するのに使用している複数インスタンスのスケジュール変更はサポートしていません。互換モードの場合、ユーザーは [繰り返しエントリの変更] ダイアログボックスで [このインスタンスのみ] オプションを選択し、[一部の招待者は他のメールプログラムを使用する] を有効のままにしておく必要があります。
  • カスタムの繰り返し会議 -- カスタムの繰り返し会議は、互換モードでは使用できません。互換モードを有効にする前に繰り返しのカスタム設定が指定されていて、その後ユーザーが [一部の招待者は他のメールプログラムを使用する] オプションを選択すると、「カスタムの繰り返し会議を指定している場合、このオプションは使用できません」というメッセージが表示されます。カスタム以外の繰り返し設定を新たに指定する場合、ユーザーは現在の繰り返し会議設定をキャンセルすることができます。それ以外の場合、変更は保存されません。どちらの場合も、カスタム設定は無視されます。
  • 週末ルール -- 繰り返し会議で使用できるのは、デフォルトの週末ルールである [移動させない] のみです。互換モードを有効にする前に週末ルールが指定されていて、その後ユーザーが [一部の招待者は他のメールプログラムを使用する] オプションを選択すると、「繰り返し会議に週末ルールを指定している場合、このオプションは使用できません。」というメッセージが表示されます。週末ルールを使用せずに繰り返し設定を新たに指定する場合、ユーザーは現在の繰り返し会議設定をキャンセルすることができます。それ以外の場合、変更は保存されません。どちらの場合も、週末ルールは無視されます。

互換モードをクライアント検出とドメインマッピングに組み合わせると、組織内の Notes® と Notes 以外のメールアプリケーション両方のユーザーの繰り返し会議を細かく調整することができます。メールポリシーの [クライアント検出] ページでは、互換モード設定 [参加者のアドレスから互換性モードを検出] は [ドメインマッピング] ページの設定と連携して、特定のドメインを Notes 以外のメールアプリケーションに関連付けます。詳しくは、メールポリシー設定文書の作成に関する指示を参照してください。