ディレクトリアシスタントと Notes® メールのアドレス指定

Notes® のメールサーバーまたはディレクトリサーバーにディレクトリアシスタントを設定すると、ユーザーは、自分の Domino® ドメインの Domino® ディレクトリ以外のディレクトリにいるユーザーに対して、メールのアドレス指定を簡単にできるようになります。

手順

ディレクトリを Notes® メールのアドレス指定に使用できるようにするには、そのディレクトリのディレクトリアシスタント文書にある [基本] タブの [このドメインを利用可能にする先] の横で [Notes クライアントとインターネットの認証/許可] を選択します。

Domino® ディレクトリまたは拡張ディレクトリカタログを使用して Notes® メールのアドレスを指定する

このタスクについて

2 次 Domino® ディレクトリに登録されている Notes® ユーザーやエントリが拡張ディレクトリカタログに集約されているユーザーに対し、Notes® ユーザーが容易にメールを送信できるようにするには、Notes ユーザーのメールサーバーまたはディレクトリサーバーにあるディレクトリに対してディレクトリアシスタントを設定します。その後、Notes® ユーザーは以下を行うことができます。

  • アクティブなロケーション文書の [メールファイルのロケーション] フィールドが [サーバー] に設定されている場合は、[宛先の選択] ダイアログを使用して、そのディレクトリから名前を参照して選択できます。
  • ユーザーのアクティブなロケーション文書の [受信者名の入力補完機能] フィールドが [ローカルからサーバー] に設定されている場合は、そのディレクトリからユーザーまたはグループの名前を入力すると、入力補完機能でディレクトリアシスタントを使用することによって、入力に一致する名前を検索できます。
  • [F9] キーを押すと、ユーザー名のアドレスをそのディレクトリから解決できます。Notes® ユーザーがアドレスを解決しない場合は、Notes ユーザーがメールを送信するときに、Notes® クライアントがディレクトリアシスタントを使用してアドレスを解決します。Notes クライアントがアドレスを解決しない場合は、ルーターがディレクトリアシスタントを使用してアドレスを解決します。

ルーターは、メールを配信する場合にもディレクトリアシスタントを使用します。

2 次 Domino® ディレクトリを集約したローカルのモバイルディレクトリカタログを Notes® ユーザーが使用している場合は、ディレクトリアシスタントを使用せずに、クライアント上でローカルに 2 次 Domino® ディレクトリにあるユーザーの名前とアドレスが検索されます。アドレスの入力補完機能は、Notes® クライアント上にあってモバイルディレクトリカタログを使用するように設定されたサーバーまでは対象としません。

注: Domino® ディレクトリに対して指定されたドメインがサーバーの 1 次ドメインと同じである場合、サーバーは常に、[ディレクトリアシスタント] データベースでそのディレクトリを使用して Notes® メールのアドレスを指定できます。これは、[このドメインを利用可能にする先: Notes クライアントとインターネットの認証/許可] を選択しなかった場合にも当てはまります。

Notes® リモート LDAP ディレクトリを使用したメールのアドレス指定

リモート LDAP ディレクトリに登録されているユーザーに対して Notes® ユーザーが容易にメールを送信できるようにするには、そのユーザーのメールサーバーまたはディレクトリサーバーでその LDAP ディレクトリに対するディレクトリアシスタントを設定します。これにより Notes® ユーザーは、[F9] キーを押すと、Notes® メッセージのアドレス指定フィールドに入力した名前を LDAP ディレクトリから取得して、そのアドレスを解決できます。ユーザーがアドレスを解決しない場合は、ユーザーがメールを送信したときに、Notes® クライアントがディレクトリアシスタントを使用してアドレスを解決します。クライアントがアドレスを解決しない場合は、ルーターがディレクトリアシスタントを使用してアドレスを解決します。リモート LDAP ディレクトリでの名前の検索では、Notes® クライアントはアドレスの入力補完機能を使用しません。またこの場合、Notes® ユーザーは、[宛先の選択] ダイアログボックスを使用してリモート LDAP ディレクトリから名前を参照して選択することはできません。

リモート LDAP ディレクトリを使用して Notes® メールのアドレスを指定する場合の LDAP アカウントとディレクトリアシスタントの比較

このタスクについて

Notes® クライアントでは、連絡先の LDAP アカウントを使用することにより、ディレクトリアシスタントを使用せずにリモート LDAP ディレクトリサーバーに直接接続できます。Notes® ユーザーは、LDAP アカウントを使用することにより、LDAP スタイルの検索照会でリモート LDAP ディレクトリにあるアドレスを検索できます。

また、LDAP アカウントを保守する手間を省くためにディレクトリアシスタントを使用することもできます。これは、リモート LDAP ディレクトリの設定に変更があった場合などに有利です。

連絡先でのアカウントの作成の詳細については、『Notes® ヘルプ』を参照してください。

リモート LDAP ディレクトリを使用して Notes® メールのアドレスを指定する際に使用するメール形式を選択する

このタスクについて

Notes® ユーザーがリモート LDAP ディレクトリにいるユーザーにメールを送信できるようにディレクトリアシスタントを設定するには、LDAP ディレクトリのディレクトリアシスタント文書にある [LDAP] タブで [優先するメール形式] オプションを使用して、Notes® クライアントが使用するメールアドレス形式を次のように選択します。

  • jdoe@acme.com のようなインターネットメール形式を使用する場合は、デフォルトで選択されている [インターネットメールアドレス] のままにします。これは、これまでのリリースで使用していた形式です。
  • John Doe/Renovations@Renovations のような Notes スタイルのアドレス指定を使用する場合は、[Notes メールアドレス] を選択します。

[Notes メールアドレス] を選択する場合は、リモート LDAP ディレクトリのユーザーエントリに mailDomain 属性の値が必要です。通常、[Notes メールアドレス] オプションは、リモート LDAP ディレクトリが Domino® ディレクトリであるいくつかのケースでのみ使用します。