要約ディレクトリカタログ

要約ディレクトリカタログは、ディレクトリカタログテンプレート (DIRCAT5.NTF) から作成します。たとえば、組織に複数のディレクトリを設定し、これらのディレクトリに格納されるユーザーが 350,000 人を超え、合計サイズが 3GB を超えるとします。これらのディレクトリを要約ディレクトリカタログに集約すると、わずか 50MB ほどになります。

注: サーバーでの要約ディレクトリカタログの使用はサポートされていません。

通常、ユーザーやグループの各エントリのサイズは、100 バイトをやや上回る程度です。このコンパクトなサイズを実現するために、要約ディレクトリカタログは、Domino® ディレクトリにある複数の文書をディレクトリカタログ内で 1 つの文書にまとめ、参照に使用できるソートされたビューの数を抑えるという独特の設計を採用しています。

集約文書

要約ディレクトリカタログがコンパクトであることの理由の 1 つは、ソース Domino® ディレクトリにある多くのエントリを単一の集約文書にまとめていることにあります。ディレクトリカタログの集約文書 1 つには、最大で 250 個のソースディレクトリエントリを格納できます。ただし、平均では最大で約 200 個です。したがって、ソース Domino® ディレクトリにある 200,000 個の文書の情報を格納するために要約ディレクトリカタログで必要な集約文書は、わずか 1000 個ほどです。

ビュー数の制限

含まれるビューがごく少数で、サイズが小さいことも、要約ディレクトリカタログがコンパクトであることの理由です。対照的に、Domino® ディレクトリと拡張ディレクトリカタログには、複数の、通常はサイズの大きなビューが含まれます。

[$Users] ビュー 要約ディレクトリカタログで名前の参照に使用するビュー。ディレクトリカタログを設定する場合は、このビューを何でソートするかを選択します (識別名、姓、別名など)。選択したソートの順番と対応しない名前を検索する場合は、ビュー参照ではなくディレクトリカタログの全文検索が実行されます。

[$Users] ビューでは、手動で集約文書を開かないでください。集約文書は閲覧を想定していないため、閲覧用にフォーマットするために長い時間がかかる場合があります。

[$Unid] ビュー Dircat タスクでソースディレクトリエントリをディレクトリカタログに複製するために必要な情報を含むビュー。[$Unid] ビューはディレクトリカタログのレプリカでは作成されないため、ディレクトリカタログのサイズはさらに小さくなります。

[$PeopleGroupsFlat] ビュー Notes® ユーザーがディレクトリを参照するために [宛先] ボタンをクリックすると表示される、ディレクトリ名のビュー。

[設定] ビュー ディレクトリカタログの設定を格納する設定文書が表示されるビュー。

[ユーザー] ビュー ディレクトリカタログに含まれる名前を確認するために、ユーザーが開いたり、プログラムからアクセスしたりできるビュー。このビューはディスクには保存されず、必要に応じて作成されます。

設計の変更

一般的には、要約ディレクトリカタログのデータベースの設計を変更すべきではありません。ただし、[ユーザー] ビューについては、元のビュー名の「Users」を別名として保持していれば、名前を変更できます。

アプリケーションからのアクセス

Notes® アプリケーションでは、以下の方法で、プログラムから要約ディレクトリカタログにアクセスできます。

  • [$Users] ビューへの NAMELookup 呼び出し
  • NAMEGetAddressBooks 呼び出し (NOTES.ININame_Include_Ed=1 設定を使用する場合)
  • NIFFindByKeyNIFReadEntriesNIFOpenNote 呼び出し -- これらは、[ユーザー] ビューにアクセスできますが、[$User] ビューにはアクセスできません。
    注: NIFOpenNote を使用して、NIFReadEntries から返されたメモを開くことはできません。代わりに NIFOpenNote を呼び出す必要があります。
  • LotusScript® メソッド -- これらは、[ユーザー] ビューにアクセスできますが、[$Users] ビューにはアクセスできません。
  • @NameLookup 関数