DDM サーバー収集の階層

DDM 調査は、サーバー上で実行され、イベントはサーバー上の Domino® ドメインモニターデータベース (DDM.NSF) に報告されます。すべてのサーバー上のすべての Domino® ドメインモニターデータベースにアクセスして調査結果を確認するのではなく、DDM サーバー収集階層を作成して、データをいくつかのサーバーに集約させることができます。

DDM サーバーの収集階層文書を使用して、ドメインにデータが収集される方法を定義します。1 つのサーバーがすべての DDM イベントデータを収集するように定義することも、複数の収集サーバー (複数のサーバー層にすることも可能) で構成されるカスタム DDM サーバー収集階層を定義することもできます。

統計 & イベントデータベース (EVENTS4.NSF) を使用して、DDM サーバー収集階層を作成、管理します。統計 イベントデータベースの DDM サーバー収集階層を最初にクリックすると、サーバー収集階層がないことを示すメッセージが表示されます。サーバー収集階層を作成することも、ビューを終了することもできます。DDM サーバー収集階層を作成するには、1 つ以上の収集サーバーを指定します。収集サーバーでは、モニター対象のデータベースとサーバーに対して調査を行ったときに生成される調査結果を収集します。DDM サーバー収集階層を使用するには、他のサーバーから収集する収集サーバーを少なくとも 1 つ指定しなければなりません。

DDM サーバー収集階層を指定する方法は多数あります。例えば、既存の Domino® Server トポロジー (ハブスポークサーバーなど) を表すよう設定できます。または、各管理者が管理しているサーバーに関連する情報のみを受け取るように設定できます。

Domino® サーバーは、調査結果を DDM データベースのローカルレプリカに書き込みます。各収集サーバーの DDM データベースには、サーバーの調査結果と、データの収集元であるすべてのサーバーからの調査結果が保存されます。

DDM 収集階層には、DDM レポートのロールアップ機能があり、収集サーバー上で DDM を開いたり、サーバーや下位サーバーのすべてのイベントを表示できます。DDM 収集階層がない場合は、DDM が稼働している各サーバーで DDM.NSF を開き、そのサーバーのイベントを表示しなければなりません。

DDM データロールアップにより、調査結果は DDM サーバー収集階層にまで伝達されます。IBM Domino の選択複製を使用してデータを転送すると、データロールアップが完了します。複製式は、DDM サーバー収集階層を定義すると、自動的に作成されます。それぞれの選択複製式は、Domino® ドメインモニターレプリカの各サーバーに固有です。すべてを入力すると、選択複製式が収集サーバーとそのモニター対象のすべてのサーバーを参照します。選択複製式は、収集するサーバー階層のメンバーではないサーバーからのすべての文書にフィルタをかけます。

DDM データベースで収集した調査結果は、次のいずれかが発生すると、複製されます。

  • イベント状態の変更について収集サーバーに通知されます - 収集サーバーは、モニター対象サーバーのいずれかでイベント状態が変更されたという通知を受け取ると、モニター対象サーバーの DDM データベースを複製します。イベント状態の変更によって起動される複製が完了したとき、この収集サーバーが別の収集サーバーからモニターされている場合は、収集サーバーはモニターする側の収集サーバーに状態の変更を通知します。状態の変更は、上位のサーバー収集階層に複製されます。
  • 収集間隔を超えました - 定期的な収集間隔は 5 分で、変更できません。収集サーバーは、モニターされるサーバーごとに複製をモニターします。5 分ごとに、各収集サーバーは Pull 複製を使用して、モニター対象の各サーバーにある DDM データベースから更新情報を取得します。

DDM サーバー収集階層を作成して、データロールアップを起動しなければなりません。

注: ドメインからサーバーを削除する前に、どのサーバーがサーバー収集階層に含まれているかを確認します。サーバーを削除する場合は、階層からサーバーを削除し、その後サーバーを削除します。サーバーの削除が失敗すると、サーバーの削除後にデータロールアップに問題が発生します。