マルチバイト文字のサポート

すべてのバックアップとリストアの操作は、LMBCS (Lotus マルチバイト文字セット) に基づいています。バックアップとリストアのサーバー・タスクは、LMBCS に完全に対応しています。

外部操作を呼び出すすべての操作は、Unicode/UTF-16 または UTF-8 を利用します。プラットフォームに応じて、異なる標準が使用されます。

Windows

ファイル・コマンドの呼び出しには、UTF-16 が利用されます。また、すべてのファイル操作は、Windows 全体の文字セット API 呼び出しを利用します。

バッチ・コマンドでは、バッチ・ファイル内の UTF-8 を利用し、バックアップおよびリストアのサーバー・タスクに返されるバッチ・ファイル出力を利用するために、バッチ・ファイルに追加の設定が必要です。UTF-8 を有効にするには、chcp 65001 を使用してバッチ・ファイル内のコード・ページを UTF-8 に変更する必要があります。サンプルのバッチ・ファイルは、UTF-8 の文字セット操作用に既に準備されています。

Linux

API 呼び出し、シェル・スクリプト、ファイル操作など、ほとんどの Linux 操作は UTF-8 に対応しています。Linux UTF-8 をサポートするために、すべての出力および入力操作は、LBMC ストリングを UTF-8 に変換します。ロケールを確認するには、Domino Linux ユーザーの locale コマンドを使用できます。特に新しい systemd 環境では、開始スクリプトによってロケールが変更される可能性があります。

Domino サーバー・コンソールの show locale コマンドを使用することもできます。

Linux の locale コマンドの例:
locale
LANG=en_US.UTF-8
LC_CTYPE="en_US.UTF-8"
LC_NUMERIC="en_US.UTF-8"
LC_TIME="en_US.UTF-8"
LC_COLLATE="en_US.UTF-8"
LC_MONETARY="en_US.UTF-8"
LC_MESSAGES="en_US.UTF-8"
LC_PAPER="en_US.UTF-8"
LC_NAME="en_US.UTF-8"
LC_ADDRESS="en_US.UTF-8"
LC_TELEPHONE="en_US.UTF-8"
LC_MEASUREMENT="en_US.UTF-8"
LC_IDENTIFICATION="en_US.UTF-8"
LC_ALL=
Domino の show locale コマンドの例:
COMMAND SENT: show locale
Region:    de [German]
Collation: de [German]
CSID:      AB(Hex)b