探査の最適化モジュール

この拡張機能は、探査結果から不要な URL を除去することにより、スキャン効率を高めるのに役立ちます。

この拡張機能は、サイトによって URL 再書き込みが使用されており、組み込みパラメーターの違いのみが原因で別個と見なされる重複 URL のためにスキャンの探査ステージが膨張する場合に、特にパフォーマンスを向上させることができます。

探査の最適化モジュールは、パラメーターを組み込むために再書き込みされる URL を識別します。例えば、以下のような URL が何度も出現する場合、AppScan はそれぞれについてフォルダーを作成します。しかし、これらは実際は、便宜上 URL に再書き込みされたパラメーターです。

http://mysite.com/2010/10/01/
http://mysite.com/2010/10/02/
http://mysite.com/2010/11/01/
http://mysite.com/2010/11/02/
http://mysite.com/2010/12/01/
http://mysite.com/2010/12/02/

このようなケースでは、不要な URL が何千も作成されたり、探査ステージに長時間かかったりする可能性があります。

関連性があると思われる URL を多数検出すると、モジュールはそれらを分析します。モジュールは次にカスタム・パラメーター (この場合は /[year]/[month]/[day]) を作成し、探査結果を消去して、新規探査ステージを実行します。これにより、テスト・ステージでテスト対象となる URL が大いに削減される可能性があります。これによりパフォーマンスを大幅に向上させることができます。

注: スキャン効率を最大化するのに役立つ、このモジュールの追加機能は、「ナビゲーション・パラメーター検出の実行」(詳しくは、探査の最適化の構成を参照) です。

モジュールの自動実行

探査ステージで検出されたリンクの数 (未アクセスのリンクを含む) が構成済みのしきい値に到達した場合は必ず、スキャン時にこのモジュールを実行することが推奨されます。このしきい値 (「モジュールを開始する最小リンク数」) は、通常、少なくとも 1,000 です。
注: コマンド行インターフェース (CLI) からスキャンを開始した場合、探査の最適化は、構成されている場合でも自動的には実行されません
注: スキャン構成にマニュアル探査データまたはマルチステップ操作が含まれている場合、探査の最適化は構成されている場合でも自動的には実行されません が、手動で実行することはできます (「ツール」 > 「エクステンション」 > 「探査の最適化モジュール」 > 「実行」)。

構成を変更するには、次のようにします。

  1. 「ツール」>「エクステンション」>「探査の最適化モジュール: 構成」で、「切り替えの複雑性」設定値を下げることをお勧めします。

    「探査の最適化モジュールの構成」ダイアログ・ボックスが開きます。

  2. 「スキャン中に探査最適化プログラムを自動的に実行」チェック・ボックスを選択します。
  3. 「OK」をクリックします。

モジュールの手動実行

検出された URL の数が構成済みのしきい値 (「モジュールを開始する最小リンク数」) より少ない 場合も含め、どのような探査結果に対しても、このモジュールを手動で実行することができます。ただし、モジュールが最も役に立つのは、URL の数が少なくとも数百以上の場合です。

探査の最適化を手動で実行するには、以下の手順を実行します。

  • 「ツール」>「エクステンション」>「探査の最適化モジュール: を実行します。

    構成済みの「開始 URL」からモジュールが探査を開始します。探査ステージが完了すると、モジュールは結果を分析します。最適化が検出されると、最初の結果セットを保存するかどうかをユーザーに確認してから、結果セットを消去して再探査を行います。

以下も参照してください。

冗長性調整

冗長性調整のデフォルト